出店にトライ! つれづれノート35 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041069790

作品紹介・あらすじ

心の整理整頓をしながら過ごす日々。過去のあの出来事はどういうことだったのか、今のこの時期はどのような意味を持つのか……。プールで泳ぎながら、浮かびながら、思いを巡らせていた時、田舎のお祭りに出店を出すアイデアがひらめいた。ついでにクッキーも焼こうか。どんな形のどんな味にしよう。準備期間、半年。紙袋もデザインして真冬の2月の出店にトライ!しみじみとあたたかい日常のドラマ。つれづれノート35冊目。

感想・レビュー・書評

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  • あいかわらずヒマだと言いながら、なにか目的とか「したいこと」「熱中できること」をいつもさがしているようなところがなんだか共感できて。
    庭をつくるっていう目的ができたみたいでうらやましい。でも、わたしは庭仕事にまったく興味がないのでそのぶん少し読みがいがなくなったかもしれない。庭の話とかあんまり興味ない。。。
    あと、今回は、カーカがあんまり出てこなかったけど、やっぱりサクとカーカがいて、ごはんとかお出かけとか、ごくごく普通の家の日常の話が好きだ。
    それと今回はしげちゃん(銀色さんのお母さん)の話もけっこうあって、ユーモアが出ているんだけれども、お兄さんが世話しているのが大変そうだなあと思って勝手に少し暗くなった。。。

  • ①から読んでるつれづれノート
    その時々の気持ちの変化、興味を持つこと、悩み、など日々の生活・流れる時間はみんな同じなんだな〜という安心感
    銀色夏生さんの柔らかく正直な文章に、明日も私も頑張ろうと思えます

  • アクティブそうにみえるタイトルだけど
    相変わらずマイペースに精神性が語られている

  • 銀色夏生さんの本は読みやすいのと、読み進めにくいのがあるなぁという印象、こちらは読んでてあまり変化感じられなくダラダラと読んでくだけ・・・という感じでした。

  • もはや惰性で買い続けて積んでいたつれづれも35……ここまで読んだんだからどうせなら終わるまで読んでやる!な気分になってきた。心はもう離れていて面白いと感じないしピンとくるセンテンスもないし共感もないのに意地で読むという不思議な本。

  • 銀色さんのつれづれノートの35巻め。もうそんなになるか…再婚した夫もつれづれ開始時から読んでいたというふたり共通の趣味の本。嬉しい! ところで銀色さんは宮崎に帰宅しながら庭を整えていらして出店も考えた、ところまで読んだ。店の品物の包み紙やらシールやら楽しそうに作成している模様。おかあさんのシゲちゃんは目の手術!をせっせさんが苦心して受けさせたところ。回復に向かってる。光明が見えたね。良かった。

  • 秘密の花園作りに続いて読んでみた。
    こちらは後半数ページを残して挫折してしまったかも。

    でもぴんときた箇所はあったので、秘密メモに。

  • 出店って故郷の宮崎でのことだったのね。
    東京でだったら行けたのに…。でもファンが押し寄せるか。
    しげちゃん90歳すぎて白内障の手術、お疲れ様でした。
    せっせもけっこうもう60は過ぎてるんだよね、よくやってると思う。
    相変わらず、将棋中継にはまっているご様子。
    そんなに面白いんだ。将棋って。
    ”穴ぐらラジオ”の存在も初めて知った!
    時間のある時、聞いてみよ。
    銀色さんもえみちゃんの面白さにぴんときてくれたのか、
    ”こころ晴天”のことに触れてて嬉しかった。
    銀色さん絶賛の”無人島に生きる十六人”今度読んでみよう。

  • 毎日を「思考」するって大事。
    たとえば、練習して成果が出てくる。
    そのことを、

    『練習が楽しい。新しいことを覚えて水平線が広がったから。上達とはこのことだ。真っ暗な闇の中にわずかな光が与えられ、それに向かって進んでいくと、明るい出口に近づいている感覚。』

    こういうふうに表現出来る感性。

    漠然と、
    「なんかイイ!」って思うことも大切だけど、
    なんか、「思考」して、
    「見え方」をはっきりさせることで人生に深みが増す気がする。

    しかし・・・
    銀色さんには何回も、ちょっとその考え方は・・・(受け入れられない)
    って、引かされることも多かった。

    今回は、くるみちゃんに対して。
    あんなにいつも仲良くしていた、くるみちゃん、

    『明るく無邪気な人への対応に困ることがある。黙っているのも気を遣うし、とはいえ嘘もつけないし。
    でももう言ったから、これからは能面のような顔をしててもいいだろう。』

    くるみちゃんが、
    「すごいの!」みたいに言ってきたことに対して、
    「能面のような顔をしていてもいいだろう」
    って・・・。

    共感力の欠如だよね。
    でも、人に安易に共感しないことで、
    「銀色ワールド」を確立しているとも言える、と思った。

    でも、私はそうはなりたくないけど。

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著者プロフィール

詩人・エッセイスト。作詞家としてデビュー。その後、詩人として数々のロングセラー詩集を発表。エッセイ・シリーズ「つれづれノート」が好評を得る。

「2023年 『退屈ピカリ つれづれノート43』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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