華舞鬼町おばけ写真館 夜の語り部とふっくらカルメ焼き (角川ホラー文庫)

  • KADOKAWA (2019年2月23日発売)
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本棚登録 : 174
感想 : 10
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  • 本 ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041070031

作品紹介・あらすじ

「虚路は人から忘れられそうになったら、姿を現す」それは人に忘れられてしまったらその概念は消えてしまうからだ、と狭間堂から説明を受ける那由多。一方、浮世と華舞鬼町では拍子木の怪談と神隠しの事件が増えているという。「火の用心」のような声かけの後、聞こえる拍子木を打つ音。それを聞いた人が消えてしまうという話だ。しかし、那由多の姉・茜が行方不明になってしまう! 境界に閉じ込められたのか?那由多は狭間堂とともに、境界の中にある映画館を探す。そこで虚路の故意により祖父の形見だったカメラを壊してしまう!

感想・レビュー・書評

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  • 幽霊の正体見たり枯れ尾花
    確かにその通りで蓋を開けてみたら大したことなかったりするんだよね。

    次で最終巻らしいけどだんだん終わりに近づいてる…
    そして狭間堂と円さんの関係もどうなっていくのかきになる

  • 那由多の姉、茜だけでなく、キーとなる登場人物がピンチ!
    前作からの虚路-ウツロ-が大暴れ。
    裏カバーで書かれているように、那由多のお祖父さんの形見で、今まで事件を解決してきたカメラが壊されてしまいます。どうする、那由多。
    かなり物語が動く回でした。
    次作も楽しみです。

  • 祖父のカメラが壊れてしまって過去の情景が撮れなくなってしまった那由多くん。カメラがなくても自分のやりたいことできることをみつけてちょっと成長。うつろはまた出てくるのでしょうか。現象側の方なので相互理解は難しいですね。。

  • シリーズ5作目。「那由多と送り拍子木」お姉ちゃんが無事でよかったけど、代償にカメラが……。「那由多と消える住民」そういう現象だから仕方ないかもしれないが、悪意なく弱い部分を突いてくるって嫌な感じだ。「那由多とふたりの絆」異能カメラなしでも心を動かせている。「狭間堂とかけがえのない友人」絆が深まって安心した。でも実家より円さんが優先されているように見えるので、親側に立つと少々寂しいかもしれない。

  • 円と狭間堂の関係がついに変化する。これからの二人に期待。

  • 昔からその物語の主人公が一番好きになるタイプだったから、幽落町から読んでいる私にとってこのシリーズは複雑な感情。狭間堂に彼方くんの面影を見る度に親心が騒ぐ。

  • 「那由多と送り拍子木」
    帰らない姉の消えた先は。
    彼女の様な悩みを抱える新成人は沢山いるだろうが、自分をしっかり見つめ考え過ぎるぐらい思い詰めてしまうからこそ悩んでしまうんだろうな。

    「那由多と消える住民」
    カメラが無くとも謎は解ける。
    彼自身がカメラに依存しがちだったのかもしれないし、そのせいで誰かを頼るより自分の足を使うことが多かったのだろうが今回の件で自分にも出来る新しい力を見つけたのではないだろうか。

    「那由多とふたりの絆」
    奪われた一部を取り返しに。
    歪な存在ではあるが、その全てが集まって彼という人物が出来上がっていて一人でも欠けてしまうとそれは彼とは呼べなくなるのだろうな。

    「狭間堂とかけがえのない友人」
    二人歩きながら話した事は。
    なんだかんだ憎まれ口等を言おうと彼は彼の事を認めており大切な仲間と認識しているからこそ、あのような事を頼んだのだろうな。

  • 狭間堂vs虚路。軍配は狭間堂に上がったけれども虚路は姿をくらましただけで消えたわけではない。
    また次巻でも出てくるのだろうか・・

    円さんの核を奪われた時の狭間堂の怒りっぷりがなんとも珍しいし、弱る円さんもまた珍しい

    異能カメラの力を失った那由多くんも新たに自分の力でできることを見つけて一歩前進。

    次で最終巻だと聞いたけどほんとに・・?

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著者プロフィール

作家

「2023年 『怪談都市ヨモツヒラサカ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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