蜘蛛ですが、なにか? (7) (角川コミックス・エース)

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  • Amazon.co.jp ・マンガ (162ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041070598

作品紹介・あらすじ

地龍アラバに挑むことにした蜘蛛子は下準備ため巣を離れていた。ある程度準備を整え巣に戻るとそこには人間の集団がおり、マイホームが焼かれてしまっていた。しかも人間は蜘蛛子を敵とみなし攻撃してくるのだった!

感想・レビュー・書評

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  • 蜘蛛は主人公と同種族なので比較的可愛く描いてあるけど、
    蜂は読んでてなんか痒くなる感じの不快感のある描きかたされてるなぁ。

  • モンスターと人間って、分かり合えないよな…

  •  読了。
     人目線で蜘蛛がどう見えているのかが面白かった。邪眼とかジーッと見てるだけて。コイツがやったのかわからんな。
    ブイリムスいい奴っぽいから死ななくて良かった。弱いけど。
    (210618)

  • 人間視点からみた蜘蛛も面白かった。やっぱ同じ展開が続くと飽きちゃうからね。

  • 34-2〜38-3収録だけど、ネット連載とは話数の振り方が違う。
    7巻最終話の38-3は、ネット連載の第35話-2になるので、単行本のあとに、ネットで続きを読もうと思ったりする時には気をつけよう

  • 初の対人間戦があり、ロナント老とブイリムスが登場する巻。
    エルロー大迷宮編は次巻、次々巻くらいが山場かなと思うけど、それ以降は(書籍版では)人間側のストーリーとの絡みが重要になっていたような。漫画版では人間側の話を殆どカットしてるけど、その辺どう見せていくんだろうか。

  • マジカリストなメインヒロインのおじいさまの登場がメイン(原作者曰く)。
    あと、蜘蛛さんのハチの捕食とか何気に大事なお母様への下剋上とか。

  • アラバから逃げて上位種の蜘蛛を倒して人間と戦闘。
    相変わらず表紙が可愛い。

    もう上位種が相手でも大して苦戦しないくらいに強く・・・。

    ここに来て人間との戦闘。
    同じ話が蜘蛛子側と人間側の2つの視点で別々に描かれている。
    蜘蛛子視点だと、やっぱファンタジーの世界のモブ人間って非力なんだなぁって程度の印象なんだけど・・・。
    人間視点だと、蜘蛛子の異常さがマジで超絶恐怖ヤバい。
    ふざけてんの!?とでも言わんばかりのスキル数に、スキル未所持魔法を一から構築して使用してくるとか、最早災害レベル。
    更にはファンタジー世界における魔物に対する数少ない人間のアドバンテージである戦術的な思考力が蜘蛛子にもあるという絶望的状況。
    そりゃ逃げるしかないよ。

    とはいえ、冒険者を助けたという記録が残ってるのだから戦闘を回避できる可能性も充分にあることが予想できるし、討伐が目的ではなかったのに、阿呆な部下が手を出したことによる壊滅状態。
    自業自得でもあるんだよね。
    無能な部下を持つと大変だね。



    人間を殺してしまっても罪悪感がないのは、『オーバーロード』みたく感情の抑制機能が働いてるからだろうか?

  • 言葉を持たない、異質な姿と、噛み合わない思考の恐怖。

    書籍版十一巻と同時発売となったコミカライズ版七巻。
    『蜘蛛ですが、なにか?』を冠するタイトルとして新たにスピンオフ・コメディ漫画『蜘蛛子四姉妹の日常』の連載も開始されたりと、ますます絶好調ですね。

    六巻では舞台裏についても触れられたわけですが、七巻は少し変則的な回もありますが、概ね主人公視点に終始します。打倒「地龍アラバ」に向けて準備を進める主人公ですが、そのさなかにあって予想外の邂逅に驚かされたりもするそんな巻となりました。

    目前に迫る敵としてまずやってきたのが同族の蜘蛛たちでした。
    マザーに受けた精神支配に対抗して、並列意思を彼女の魂へ送り込んだ主人公の本体へ、その報復としてマザーが送り込んだわけです。

    で、ここ。配下の姉妹蜘蛛からなる討伐部隊をあっさり撃破したパートも、予想外の粘りの追加によって緊張させられました。これだから漫画版は油断できない。

    便利すぎるスキル「並列意思」ですが、ここからは身ひとつ心ひとつで挑む一対一の戦いが頻出して、全く安心できません。それはそうと雑魚相手には無双できるわけで、早速緊張を解く部分もあったり。
    蜂相手の天丼はなんなんだよ、一体。笑ったよ!!

    そんなわけで調子に乗ってます、順調に調子に乗ってます。
    この調子というのはもちろん「勢い」という意味もあるのですが、熟慮しない勢い任せの危うさも見えてくるんですよ。

    具体的には人類最強の魔法使い「ロナント」と熟練の召喚士「ブイリムス」率いる主人公の討伐もしくは使役も視野に入れた調査チームと遭遇――そして虐殺という形で表れます。

    人間との会敵は別にこれが初めてではないのですが、最初と比べて完全に逆転した力関係に任せ、それこそスナック感覚で精鋭の兵士たちを片づけていきます。その光景は爽快というより、一方的過ぎて怖いです。

    しかも今回は能天気に人間を狩っていく主人公視点と、必死で撤退までの時間を稼ぐ人間視点で同じ場面を二度描く構成になっています。

    人間視点だと、当然主人公の内心は伝わるはずもなく。
    コミカルな思考やパロディ満載な挙動を排して、無機質で冷徹な狩人が圧倒的に戦力を劣る側を蹂躙する光景は恐怖以外の何物でもありません。
    それを踏まえて読み返すと主人公パートも不気味に思えてくるのだから不思議なものです。

    結果、人間側はほぼ全滅、主人公はほぼ無傷とは言え、今後外界に出た時に人間をどう接していいか課題を残す苦い結末となりました。
    また、ロナントを庇ったブイリムスの命を呈した献身に気圧された一瞬もあったりで、微妙な敗北感も生まれています。

    はっきり言います。
    ここがシリーズ全体を通して読者にとっての最大の心理的負荷となり、主人公のキャラクターに引っ掛かりを覚えさせる一幕です。

    双方に言い分はあり、特に主人公側は正当防衛(過剰防衛)も主張できるんですが、元人間の女子高生にこんな暴挙を働かれてすんなり飲み込める人は少ないでしょう。

    ただ、このパートは今後多方面に波及し、絶対外せない重要な局面だったりします。
    WEB版から書籍・漫画版に改稿されるにあたって、けれんみやえぐみを抜いたところは大いにあれど、ここはあまりいじられていないことがその証明です。

    ここで読者が得る感情としては「憤り」や「侮り」、「恐れ」、もしくは「頼もしさ」や「爽快感」など色々あると思いますが、あえて言うならここで得た違和感は大事にしてください。
    私が思うに、この辺りの主人公の言動は「なんか違う」。

    今後種明かしはありますし、なんでしたら現時点でもその理由の一端はわからないこともないです。
    また、慢心のツケは後々払わされることになるので、全くもって素直な「最強モノ」ではないんですよ。

    あと、今後の重要キャラの一角「ロナント」翁、例の迷セリフに伴う表情が完璧すぎました。
    それに限らず、この人のコロコロ変わる面相はかなり面白い。
    巻末には書籍挿画担当の輝竜司先生がイラストを寄せてらっしゃる事実からわかるように、やはりこのご老人は人気キャラですよね。

    さて。本当に。次こそが。序盤最大の壁「地龍アラバ」戦です。
    おそらくここからは少々の休憩を挟んでも強行軍じみた緊迫のシーンが連続するので、今のうちに頭を休ませ、ついでに悩んでおくが吉でしょう。

    「言葉を介さなくても伝わるもの」について、アラバはその答えそのものですから。

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