ひげを剃る。そして女子高生を拾う。2 (2) (角川スニーカー文庫)
- KADOKAWA (2018年6月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (324ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041070840
作品紹介・あらすじ
ヤケ酒の帰り道に、家出JK・沙優を拾ったサラリーマンの吉田。そのまま始まった微妙な距離感の同居生活にも慣れてきた頃、沙優から”お願い”を切り出される。「バイトをさせてください」「いいぞ」「いいぞって! ……え、いいの?」 遠慮ばかりだった沙優が「自分のやりたいこと」を教えてくれた。それだけのことがなんだか嬉しい吉田。そんななか、元片想い相手である後藤さんに、なぜか2人きりの夕食に誘われて――「吉田君のお家に行きたいって言ってるんだけど」サラリーマンと女子高生の日常ラブコメディ第2巻。
感想・レビュー・書評
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密かに名作だなこれは。
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ひげを剃る。そして女子高生を拾う。2 (角川スニーカー文庫)
「あんまりいい人やりすぎると、本当に欲しいものが手に入らなくなっちゃいますよ」三島が吉田に突きつけた沙優の間柄、そこに後藤への思いが絡み付く。
後藤は大人の視線で沙優の背後にある闇を感じ、その行く末の現実を突きつけます。
沙優の前に現れる向き合ってしまった過去の棘。
棘の一つの矢口が非常にゲスな奴で良かった?(笑)
沙優の危機、間一髪、吉田が飛び込む。
沙優は、守ってくれる人がいること、一人で不安に苛まれる必要はないことを感じる。
そして、向き合うべきは過去でなく、吉田と沙優の未来とその覚悟。
星空の下で、沙優はあさみと何を語れたのか?
交わした未来の約束は別れとなるのか?
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サラリーマンと家出女子高生の共同生活2巻目。
うん、とても良かった。
一巻も良かったけど、さらに良かった。
いやなんというか、この物語に関しては面白かったというよりは、良かったと表現したくなるんだよね。
沙優ちゃんがバイトに出たこともあって、吉田さんと沙優の関係がいろんな人にばれていくことになるのだけど、みんな優しいね。
バイトの先輩アサミの優しさも、後藤さんの大人の分別を持った優しさも、そして一巻から全くブレない主人公の優しさも、みんなとても素敵だ。
そんなやさしさに守られてどんどん心が解放されていく沙優の姿が、とても嬉しい。
途中のやばい展開も、さすがそこは主人公、助かってよかったよ。
でも、これある意味ものすごい恋愛フラグだと思うのだけど、さて、このまま発展せずに、すんなりと行くのかな?
それはそうと、後藤さんはやっぱりそうだったか。
でもその選択はちょっとずるい、というよりは、むしろ見た目より臆病な性格なんじゃないかと思ってしまった。
その選択こそ、本当に欲しいものが手に入らなくなるかもしれませんよ、と言っておこう。
さて、こうなると物語は、やっぱり沙優ちゃんの過去と向き合うことになるのだろうなあ。
それが吉田さんとの別れで終わるのか、それともその先があるのか、次巻を持ちたい。 -
3.3
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なんというのでしょう。ここに出てくる人たち、みんなやけにいい人では?あの一見許せない男すらやけにフェアプレー?ここまで平穏な日々が保たれるのが信じられない感じ。
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愛依梨が吉田の告白を受けなかった理由があまりにぶっ飛んだものだったから、どう受け止めて良いのか迷ってしまう
あれって一種のキープという事でいいのだろうか?
第一巻が二人の共同生活が回り始めるまでを描いた話であったなら、第二巻は沙優を保護し続ける状態へのリスクが強く提議されている
独身男性が未成年の少女を保護し続けるリスク、高校生である沙優が家出状態のまま他人の家に居候するリスク。これはそもそも居候を始める際に議論されておくべき話題では有ったが吉田の底抜けの優しさやこれまでの沙優の境遇の辛さから避けられていた
けれど、吉田と沙優の生活が安定し、二人の状況を知る者が増えてくるとそうも言っていられない
愛依梨も柚葉も形を変えて吉田や沙優にその社会的リスクを問うている
二人の共同生活があくまでも避難して来た沙優を一時保護しているだけならまだ一応の言い訳は出来るけれど、二人は今の生活に温もりと安らぎを感じてしまった
なら、二人だけの力でそこから抜け出そうと思うのは困難なわけで。
また、ここに来て吉田の底抜けの優しさの悪い面が出てしまう。優しすぎる性格と優柔不断は表裏一体であり、沙優に少しでも苦しみが残っているなら吉田はいつまでも沙優を保護したいと思ってしまう。けれど、それでは社会的リスクはどんどん高まってしまうわけで
愛依梨と柚葉の指摘は手厳しいけれど、今の二人にとってはとても必要なものだね
それにしても、愛依梨一筋だった筈の吉田がまさか愛依梨と沙優の二択で愛依梨だけをすぐに選べないのは予想外と言うか何と言うか
あの瞬間の吉田は矛盾に満ち満ちていたね
そして、その後に訪れるのは沙優がこれまでしてきたことの報いなのだけど……
沙優がこれまでしてきた行為は状況に迫られた部分はありつつも良い行いではなかった訳で、それに対するリスクが表層化したと見れば理解できる部分もあるのだけど、一方で沙優に訪れた危機を「罰」と表現してしまうのは流石にどうなのかと思ってしまう
沙優が数々の男の家を渡り歩く中で身体を許してきた行為については、第一巻で吉田が「そいつらがクソだったんだ」と男性側の非を断定しているわけだから、それが引っくり返って沙優に非があったかのような展開には納得できない部分があったりする
まあ、今回は迫ってきた相手である矢口が可怪しいという事で片付けられているけども
周囲からの助言、今回の騒動。これらを通してようやく共同生活をいずれ終わらせる決心をした二人
けれど、特別な危機もない中でどうやってその状態に辿り着くつもりなのだろう? -
5年間片思い(と思っていた)上司にふられ、やけ酒の帰りに家出女子高生の沙優を拾って帰り、同居生活を始めた主人公吉田さんのお話、2巻です。
沙優からバイトをさせて欲しいとお願いされ、嬉しくて二つ返事でOKした吉田さん。近くのコンビニでバイトを始めた沙優に親友もできて良い感じだったのに、吉田さんに拾われる前に出会った男に再開し事件が・・・
1巻に続き、スラスラと楽しく読めます。とにかく吉田さんが良い人でモテモテなのが、羨ましい。