ひげを剃る。そして女子高生を拾う。2 (角川スニーカー文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 516
感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (324ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041070840

作品紹介・あらすじ

ヤケ酒の帰り道に、家出JK・沙優を拾ったサラリーマンの吉田。そのまま始まった微妙な距離感の同居生活にも慣れてきた頃、沙優から”お願い”を切り出される。「バイトをさせてください」「いいぞ」「いいぞって! ……え、いいの?」 遠慮ばかりだった沙優が「自分のやりたいこと」を教えてくれた。それだけのことがなんだか嬉しい吉田。そんななか、元片想い相手である後藤さんに、なぜか2人きりの夕食に誘われて――「吉田君のお家に行きたいって言ってるんだけど」サラリーマンと女子高生の日常ラブコメディ第2巻。

感想・レビュー・書評

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  • 吉田のことが好きになれない理由がようやく分かった。
    バイトの先輩の矢口が吉田の家に押し掛け沙優を襲おうとし、吉田が駆けつけた場面。矢口が帰り際に放った「正義感オ○ニー野郎」(一応伏せ字にしておいた)。
    まさにその通りで沙優を救った気になって気持ちよくなってるだけの吉田が気持ち悪く感じた。
    他人に気遣っているようで実は自分のことしか考えてない正義感を気取った感じが何とも好きになれない。
    それでも矢口がはっきりと言ってくれたおかげでスッキリした気がした。

  • 密かに名作だなこれは。

  • ひげを剃る。そして女子高生を拾う。2 (角川スニーカー文庫)

    「あんまりいい人やりすぎると、本当に欲しいものが手に入らなくなっちゃいますよ」三島が吉田に突きつけた沙優の間柄、そこに後藤への思いが絡み付く。

    後藤は大人の視線で沙優の背後にある闇を感じ、その行く末の現実を突きつけます。

    沙優の前に現れる向き合ってしまった過去の棘。
    棘の一つの矢口が非常にゲスな奴で良かった?(笑)

    沙優の危機、間一髪、吉田が飛び込む。
    沙優は、守ってくれる人がいること、一人で不安に苛まれる必要はないことを感じる。
    そして、向き合うべきは過去でなく、吉田と沙優の未来とその覚悟。

    星空の下で、沙優はあさみと何を語れたのか?
    交わした未来の約束は別れとなるのか?

    #ひげを剃るそして女子高生を拾う
    #しめさば
    #しめさば先生
    #ラノベ好きと繋がりたい
    #ラノベ
    #ラノベ倶楽部
    #ラノベの杜
    #ラノベsyokai

  • サラリーマンと家出女子高生の共同生活2巻目。
    うん、とても良かった。
    一巻も良かったけど、さらに良かった。
    いやなんというか、この物語に関しては面白かったというよりは、良かったと表現したくなるんだよね。

    沙優ちゃんがバイトに出たこともあって、吉田さんと沙優の関係がいろんな人にばれていくことになるのだけど、みんな優しいね。
    バイトの先輩アサミの優しさも、後藤さんの大人の分別を持った優しさも、そして一巻から全くブレない主人公の優しさも、みんなとても素敵だ。
    そんなやさしさに守られてどんどん心が解放されていく沙優の姿が、とても嬉しい。

    途中のやばい展開も、さすがそこは主人公、助かってよかったよ。
    でも、これある意味ものすごい恋愛フラグだと思うのだけど、さて、このまま発展せずに、すんなりと行くのかな?

    それはそうと、後藤さんはやっぱりそうだったか。
    でもその選択はちょっとずるい、というよりは、むしろ見た目より臆病な性格なんじゃないかと思ってしまった。
    その選択こそ、本当に欲しいものが手に入らなくなるかもしれませんよ、と言っておこう。

    さて、こうなると物語は、やっぱり沙優ちゃんの過去と向き合うことになるのだろうなあ。
    それが吉田さんとの別れで終わるのか、それともその先があるのか、次巻を持ちたい。

  • 3.3

  • 【再読】お互いをさらけ出せた吉田と沙優は穏やかな日常を送っていた。そんな中、沙優がコンビニでバイトを始め、新しい人間関係が作られていくのだけれど…。恐い思いをしたけれど、沙優が家を出てから置いてきた過去や後悔と向き合い、未来に目を向けることができるようになってとても良かった。一方、吉田を振ったにも関わらず好きだと告白してた後藤さんの真意がよく分からないし、これは大人の面倒くさい恋愛に発展しそう。全てを含めて物語の行く末を引き続き見守っていきたい。

  • うまく行き過ぎ

  • なんというのでしょう。ここに出てくる人たち、みんなやけにいい人では?あの一見許せない男すらやけにフェアプレー?ここまで平穏な日々が保たれるのが信じられない感じ。

  • 優しい人。
    優しさにありがたく、優しく生きる。
    優しさに甘えることを
    今まで甘えられる優しさを味わったことのなかった人に
    初めて与えられた優しさ。
    心地よさ、居場所だと思えること。
    いつまでも居たいと思い、いつまでも居たくなるけど、
    あるべき場所ではないなら、居続けてはいけない。
    自分でそれを知っているからこそ、見ないようにしていたからこそ、
    言葉にしてもらえることに優しさを感じるんです。
    言葉にしてもらえないことの優しさを見つめ直せます。

    二人だけだった世界が少しずつ広がってきました。

  • 愛依梨が吉田の告白を受けなかった理由があまりにぶっ飛んだものだったから、どう受け止めて良いのか迷ってしまう
    あれって一種のキープという事でいいのだろうか?

    第一巻が二人の共同生活が回り始めるまでを描いた話であったなら、第二巻は沙優を保護し続ける状態へのリスクが強く提議されている
    独身男性が未成年の少女を保護し続けるリスク、高校生である沙優が家出状態のまま他人の家に居候するリスク。これはそもそも居候を始める際に議論されておくべき話題では有ったが吉田の底抜けの優しさやこれまでの沙優の境遇の辛さから避けられていた
    けれど、吉田と沙優の生活が安定し、二人の状況を知る者が増えてくるとそうも言っていられない
    愛依梨も柚葉も形を変えて吉田や沙優にその社会的リスクを問うている

    二人の共同生活があくまでも避難して来た沙優を一時保護しているだけならまだ一応の言い訳は出来るけれど、二人は今の生活に温もりと安らぎを感じてしまった
    なら、二人だけの力でそこから抜け出そうと思うのは困難なわけで。
    また、ここに来て吉田の底抜けの優しさの悪い面が出てしまう。優しすぎる性格と優柔不断は表裏一体であり、沙優に少しでも苦しみが残っているなら吉田はいつまでも沙優を保護したいと思ってしまう。けれど、それでは社会的リスクはどんどん高まってしまうわけで
    愛依梨と柚葉の指摘は手厳しいけれど、今の二人にとってはとても必要なものだね

    それにしても、愛依梨一筋だった筈の吉田がまさか愛依梨と沙優の二択で愛依梨だけをすぐに選べないのは予想外と言うか何と言うか
    あの瞬間の吉田は矛盾に満ち満ちていたね


    そして、その後に訪れるのは沙優がこれまでしてきたことの報いなのだけど……
    沙優がこれまでしてきた行為は状況に迫られた部分はありつつも良い行いではなかった訳で、それに対するリスクが表層化したと見れば理解できる部分もあるのだけど、一方で沙優に訪れた危機を「罰」と表現してしまうのは流石にどうなのかと思ってしまう
    沙優が数々の男の家を渡り歩く中で身体を許してきた行為については、第一巻で吉田が「そいつらがクソだったんだ」と男性側の非を断定しているわけだから、それが引っくり返って沙優に非があったかのような展開には納得できない部分があったりする
    まあ、今回は迫ってきた相手である矢口が可怪しいという事で片付けられているけども

    周囲からの助言、今回の騒動。これらを通してようやく共同生活をいずれ終わらせる決心をした二人
    けれど、特別な危機もない中でどうやってその状態に辿り着くつもりなのだろう?

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