- Amazon.co.jp ・本 (292ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041070918
作品紹介・あらすじ
「残された余命は半年――、俺はこのまま死ぬつもりだった」
大学を中退してニートとなり、生きる価値がないと感じていた松本修は、昔からの悪友・トミさんの誘いで母校の中学校を訪れる。
そこには芸能人となってしまった因縁の幼馴染み・桐山鞘音がいて……。この出会いが再び修の運命を突き動かす。
『天才ゆえの孤独を抱えたヒロイン、凡才ゆえに苦悩する主人公。二人のすれ違いと、遠回りな青春に引き込まれました』
『逃げて逃げて、逃げ続けたクズに残った一つの約束。胸が熱くなりました』 発売前から感動の声多数。
掴めなかったチャンス、一度何かを諦めてしまった人に贈る、大人の青春物語。
感想・レビュー・書評
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『娯楽』★★★★☆ 8
【詩情】★★★★☆ 12
【整合】★★★☆☆ 9
『意外』★★★☆☆ 6
「人物」★★★★☆ 4
「可読」★★★★☆ 4
「作家」★★★☆☆ 3
【尖鋭】★★★☆☆ 9
『奥行』★★★★☆ 8
『印象』★★★★☆ 8
《総合》71 B- -
終わってしまった関係。その先に続く恋愛物語でした。
全体的に終わりに対しての意識が強い作品。好きです。
主人公は病気にかかってしまったニート。
逃げぐせのついている彼は希望を持てずにいました。
そんな中、有名歌手になっていた幼馴染と再会します。
地元で彼女と過ごしながら過去と暗い今を比較していくのです。
病気、逃げ癖、過去の関係、終わりとその先にある今が印象深い作品でした。
ふとしたしぐさ、恰好から示される幼馴染の思い、そして丁寧に描かれる過去。
それらがかみ合う瞬間の最大瞬間風速はとても強いものとなっています。
ラストにかけて若干の気になるところもありましたが、恋愛物語として好きな作品でした。 -
遅れてきた青春やね。
これ1冊で終わる構成にしといて欲しかったわ。