ニッポン泥棒 (上) (角川文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041071113

作品紹介・あらすじ

失業して妻にも去られた64歳の尾津。ある日訪れた見知らぬ青年から、自分が恐るべき機能を秘めた未来予測ソフトウェアの解錠鍵だと告げられる。陰謀に巻き込まれた尾津は交渉術を駆使して対抗するが――。

感想・レビュー・書評

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  • 失業後に熟年離婚した元商社マンで、1人寂しく生きていて、パソコンや携帯電話などほぼ使えないにしてはどんどん格好よくなっていく尾津。最初にマイナスのイメージを刷り込まれすぎたのかも。
    物語はまだ前半が終わったところですが、今の感覚からすれはテクノロジーは古いとはいえ面白い展開が続いている。当初は漠然としていたヒミコの正体が徐々に明らかになってきたり、良い感じに登場人物が増えてきたりと、中弛みせずに緊張感を維持できています。

  • 未来を予測するソフト、ヒミコ。開発者が殺されていく。ソースを隠した場所は不明。解凍パスワードに尾津(S14生、元中堅商社マン)と佐藤かおる(六本木のクラブ店員、学費稼ぎ)の情報が利用されている。
    尾津はアダム4号。佐藤はイブ2号。
    それを告げに家にきた若者と連絡が途絶えた。自殺。
    組織に殺された。
    尾津はヘッドハンティングの誘い。元同僚から高額で雇う
    自分が鍵であることを知る組織が自分を拉致しようと偽物の刑事がきた。身の危険を感じ逃走。
    若者は佐藤かおるを見つけた。佐藤かおる宅にも偽刑事がきていた。佐藤かおるに事情を説明。先生(細田、元学生運動活動家)に相談。自分のマンションに盗聴器。佐藤の元彼氏冬木が突然連絡をとってきた。冬木はCIA?味方?敵?
    生き残りの開発者は二名。残り1名にチャットでメッセージ
    20代女性だった。仲間が殺されているの逃走生活。
    ヒミコの機能を説明。JM研をハッキングしてソフトのデータに利用。
    ヒミコの開発者とチャット経由で合流。ヒミコの概要を説明。予言シュミレーションソフト。イレイズ機能で未来に影響を与える人物を予想。 権力者が暗殺リストに使用?
    JM研に追われている、追っているのはコブラ。
    尾津の元オンナ、赤坂の料亭の女将宅に全員で隠れる。
    奇妙は団体生活。

    冬木が赤坂の隠れ家にやってきた。
    自分がCIA側であると説明。一同信用することに。

  • 素直に面白い。序盤は訳のわからないものに突然巻き込まれ右往左往していた主人公が能動的に動き出してから徐々にスピードアップしている点が自然体で良い。それにしてもイレイスなんてものが実際にあったら恐ろしい。下巻に期待。

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著者プロフィール

1956年愛知県名古屋市生まれ。慶応義塾大学中退。1979年に小説推理新人賞を「感傷の街角」で受賞しデビュー。1986年「深夜曲馬団」で日本冒険小説協会大賞最優秀短編賞、1991年『新宿鮫』で吉川英治文学新人賞と日本推理作家協会賞長編部門受賞。1994年には『無間人形 新宿鮫IV』直木賞を受賞した。2001年『心では重すぎる』で日本冒険小説協会大賞、2002年『闇先案内人』で日本冒険小説協会大賞を連続受賞。2004年『パンドラ・アイランド』で柴田錬三郎賞受賞。2010年には日本ミステリー文学大賞受賞。2014年『海と月の迷路』で吉川英治文学賞を受賞、2022年には紫綬褒章を受章した。


「2023年 『悪魔には悪魔を』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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