昨日の僕が僕を殺す リュウグウノハナヨメ (2) (角川文庫)

  • KADOKAWA
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感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041071199

作品紹介・あらすじ

北海道、小樽。
男子高校生のルカは、人間に紛れて暮らすあやかし達のパン屋さんに居候中。
自身でも霊やあやかしが視えるようになり、おっかなびっくりの毎日だ。
ある日、守り役で狗神憑きの青年・榊の姉が働く水族館へ遊びに行ったルカは、
彼女を粘着質に見つめる不穏な女に気付き……。
ほか、泣けてしょうがない、あるおばあちゃんとの物語や、
都市伝説「テケテケ」にまつわるお話も収録。

この巻から読んでも大丈夫! 面白さ絶対保証の第2弾!!

感想・レビュー・書評

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  • 1巻より雰囲気も明るく前向きで読みやすかった。蝶子さまがお気に入り。

  • ルカ君が暗くてイラっとするけど、前作に比べれば大丈夫。
    登場人物たちもキャラが固まってきて良き。
    妖怪が色々出てワイワイやっているようなパートと、ちゃんとミステリしたりホラーしたりもしているパートのメリハリもあって良き。
    あと、コレ、タイトルで損しているかもしれない。

  • よかった。

  • 春の小樽を舞台とした3つの物語からなる連作短編。ルカが振込詐欺被害から助けた老婆とブン=榊との交流を描く『ワスレモノ』。心温まりました。おたる水族館に勤める榊の姉・ちはやを巡るストーカー騒動の結末が恐ろしい『リュウグウノハナヨメ』。”高島おばけ”マジ怖い。田沼の想い人、東さんを襲う呪いに迫る『テケテケ』。幼馴染み二人のすれ違いがとても切ない。ルカの成長が好ましく、また自分の気持ちは素直に伝えよう、というメッセージが感じられました。フレープ・ソーリの未登場あやかし迦陵さんは何者か…。続きが気になりますね。

  • 文庫書き下ろし
    シリーズ第2作で、中編3話。

    5歳の時に母が父を刺殺し、自分も誰かを殺すかも知れないとおびえる高校生ルカは、小樽の天狗山の麓のパン屋で天狗、狗神、ロシアの吸血鬼たちと同居している。

    「ワスレモノ」は、駅前の歩道橋から転落して死んで霊が留まっている老女に、ルカと榊が話しかけて1日を共に過ごす。老女はルカの次のブンの飼い主で、ブンが自分をひき殺した青年に憑依したので、その青年榊に会って驚く。やがて老女は自分が死んだことに気づいて成仏する。

    「リュウグウノハナヨメ」では、小樽水族館のイルカの飼育員である榊の姉がストーカーに誘拐されたのを、ルカのいつもの悪夢(前巻で死霊がルカを溺死した孫娘の婿した)に
    イルカの霊が現れて危機を知らせる。

    「テケテケ」は、隣のクラスの女生徒に夜な夜な足の無い怪異から低い位置から撮った写真が送られてきて、クラスメイトであるバクの麦沢、タヌキの田沼、蝶子とともにルカは泊まり込んで退散させるが、骨の癌で足を切ってまで闘病した幼い頃の友達が死に、仲直りのために来たことが分かる。

    あやかしが見えるルカは、自分が人間なのか、あやかしなのか、どう生きればいいのか悩みながら成長する。

  • 「ワスレモノ」
    あの日果たせなかった約束を。
    彼女の心情を考えると本当の息子が無事で良かったと思うのかもしれないが、あの連絡が無ければ彼女が亡くなる事は無かったと思うと何とも言えないな…。
    人の身を借りて生きている彼にとっては、やりたかった事を果たす為に行う簡単な話なのかもしれないが少し発送が恐ろしかったな。

    「リュウグウノハナヨメ」
    本当の姿に戻って欲しいと願い。
    彼が幼い頃見たものが一体何だったのかは今になっては分からないが、無理矢理連れ出し自分の妄想に付き合わせるなんて人としてどうなのだろう。
    彼女は夢や彼らの話に納得してくれたであろうが、真実を知ったらもう海や水が怖くて仕方ないだろうし男性不信もしくは人間不信になりそいいだな。

    「テケテケ」
    毎夜近づいてくる視線の低い写真。
    足が病に侵されていたからこそ、彼女は這うことしか出来ず彼女に会いたくとも以前とは同じ様に訪ねることが出来なかったんだな。
    ただただ仲直りしたかったから訪ねていたなら兎も角、あくまでもあの時点で彼女はこの世の者では無かったのだから拒んで正解だとは思うな。

  • 奥さんと打ち解け始めたのにビックリです!

  • 面白いんだけど、ホラー苦手なのでその手の話が深くなるとダメになりそう……。ライトホラーのミステリーならいいんだけどね。

  • まだ過去の主人公の事件には触れることなく、今の生活で起こるあやかし事件と解決が綴られる。そう簡単にイジメは流せるものではないだろうと思うけれど、優しい話でした。アニメ化してほしい

  • 2019/2/18(月曜日)

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著者プロフィール

北海道札幌市出身。2012年まで旭川市在住。小説投稿サイトE★エブリスタにて作品を発表し、高い筆力で人気となる。同年、「櫻子さんの足下には死体が埋まっている」にて、E★エブリスタ 電子書籍大賞ミステリー部門(角川書店)優秀賞受賞(Eleanor.S名義)。他に、怪盗ロワイヤル小説大賞 優秀賞、E★エブリスタ×『カルテット』小説コンテスト 大賞を受賞。著作に「昨日の僕が僕を殺す」シリーズ、「涙雨の季節に蒐集家は、」シリーズ(共に角川文庫)などがある。

「2022年 『後宮の毒華』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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