であいもん (5) (角川Cエース)

  • KADOKAWA
4.18
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (180ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041071601

作品紹介・あらすじ

自分を置いていなくなった先輩を思い出し感傷に浸る和、一果の誕生日に浮かれる和、悩める少女たちの背中をそっと押してあげる和。様々な一面を見せる“和”の心が詰まったハートフルストーリー第5巻。

感想・レビュー・書評

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  • 熱に浮かされながら昔つるんでいた先輩を思い出す和、近頃は父親探しをめっきりしなくなった一果
    読者はここで挙げられた人物が同一であると察しているわけだけど、二人はそれを知らないまま。けれど、その人物に会う為には緑松に居続けるのが一番であるとの結論に二人共達しているのは「青い鳥」理論を思い起こす
    東京まで行って先輩を探した和、ギターを背負う人を追って外れまで行くこともあった一果。けど今は安心できる場所を手に入れたから探しものに熱中する事はない。そしてその安心は、特に一果にとって和が緑松に居る事で形成されているのだという点は心温まる


    22話は本作にしてはちょっと珍しい傾向のエピソード
    雛飾りを端緒とする女子会、お雛様や豪勢な食事を前に和気藹々としているまでは良かった。けれど酒が入り「生き様ゲーム」に夢中になりだした辺りから空気が一変してしまったね……。かしましいを通り越して女の妄念が突きつけられたかのよう…
    鬼気迫る年上女性人の中で純粋にゲームを楽しんでいる一果や小梅に和むし、最後に皆に幸せをお裾分けしてくれる小梅の姿に癒される……


    遂に遂にの一果誕生日。和がその日に向けて気合と緊張塗れになっているのは予想通りとして、一果もなかなかにお洒落な格好をしていたのは予想以上
    ここで一果が枚方パークに昔来た事を黙っていたのは、父代わりの和への遠慮と和エスコートのこの日を楽しみたいという思いがあったのかな?
    ……だからといって気を遣うのはやめてと言ったら、和が年甲斐も無くメッチャ満喫しだしたのは予想外だったろうけど(笑) 和は良い意味で童心を忘れない大人だよ

    和むから目を離して、まるではぐれたかのような見捨てられたかのような寒々しい瞬間、ここで一果が求めたのが探し続ける父でも独りで帰ることでもなく、和だった点には二人の関係性の変化というか、ある種のゴール感を覚えてしまう
    最初は間違って掴んですぐに振り払った和の腕。今は腕ではなく裾だけど決して離さないように掴み続ける一果の様子に和をどのように見ているか察せられたよ


    一果の新しい友達が登場する25話。見た目と中身、というか見た目と話し言葉のイメージが一致しないというのは周囲からイジられそうだ
    一果もそれを気にしてかカレンを紹介する時の目は何処か物憂げ…。それだけにカレンを緑松に連れてくる際にカレンの姿を見ても驚かないと確信している姿には一果の信頼が見て取れるね。
    他所からやってきた自分を家族として受け容れてくれた緑松だから、カレンも同じように受け容れてくれると信じているのかな

    結果、見た目は問題なかったけど別の問題を抱えていましたか……
    流石に好き嫌いへの対応は難しいと思われたけど、ここで見た目と中身のギャップを利用した別の和菓子を差し出すとは和はやりますな。彼も長い経験の中で海外の人と知り合ったり、和菓子の色々な面を知ることで、あんこは駄目という人への触れ合い方を知っていたんだね
    一果の信頼に応えられた和は流石ですよ

  • なごむわー。ほんとに。

  • 4.3

  • 季節が一巡りして、和と一果の関係も少しずつ好ましいものに変わりつつある。たい焼きを頬張る一果の表情がすごくいい。生き様ゲームこわっ。つぶあんは苦手な人多いんじゃないかな(こしあん・白あん・黄身あん派)。和がついに餡炊き…職人としても一歩踏み出したのがうれしい。

  • 和が熱で寝込んだ際に見た、彼を音楽の道に引き込んだ憧れの先輩とのエピソード。一果の誕生日に一緒に出かけた遊園地での、一果も引くほどのはしゃぎぶり。そして、見た目はアメリカ人だけど関西弁しか喋れない一果の同級生を、変わり餡と荘子の胡蝶の夢の挿話で暖かく包むシーンが良かったなあと。

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著者プロフィール

「であいもん」(KADOKAWA刊)

「2017年 『マンガ酒』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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