駄目な世代

  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041072004

作品紹介・あらすじ

就職氷河期の子どもにアドバイスができない「親バブル子ゆとり」、平野ノラを見るとイタいけれど、もっとネタを提供したい!「ディスコの灯を守り続け」、とんねるずの「かわいがり」芸で 、まだまだ後輩気分を味わいたい!「女子大生ととんねるず」、奥田民生に学べ!バブル崩壊後のナチュラルブーム――「ナチュラルの波を乗りこなせ」など、全20章を収録。受験戦争はらくらく通過、就職活動は売り手市場。苦労知らずで、おめでたくて、50代になっても後輩気分……そんな世代代表・酒井順子が見る、バブル世代の功罪とは。

感想・レビュー・書評

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  • 【時代は巡る〜バブル世代は言うほど「ダメ」じゃない?!〜】
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    「自分達のことを言われるとカチンとくるけれど、他人のことについてあれこれ言うのは楽しいのが、世代論」(p19)

    わかるわかる!分かります!他の世代については他人から話を聞くとそういうものかーと思ってしまいますし、自分の世代は自分の常識の一部でもあるので、自分はあれこれ言われてもピンと来ないものだと思います。「それが普通じゃないの?」「アナタの世代が変なだけでは?」と喧嘩になってしまいます笑
    酒井さんはこの点、自分の世代も他世代も客観視に見た上で分析されているので、自分の世代も含め、各世代の特徴を楽しく分かりやすく理解することができました。
    人の行動や考え方の変化だけではなく、それに伴うテレビ番組の変化に触れられていたのも興味深かったです。

    酒井さんはバブル世代を「駄目な世代」
    と言い、今の若者を「しっかりしている」と評価していましたが、今時の若者の選挙投票率はバブル世代より低く、(総務省HP「国政選挙における年代別投票率について」参照)
    SNSが発達してもなお、オタクの世界はアニメの中です。(※人によりけり)
    ブランド物を買わないかわりにお金はソーシャルゲームの「ガチャ」や「推し」のグッズ代、ライブ代に消えていきます。
    (※人による)
    マナーやモラルのなっていない行動に出てSNS上で炎上する人もいます。(※人に以下略)
    美味しい食べ物を求めてカフェ巡りやラーメン屋巡りを趣味とする人だっています。(※いうまでもなく以下略)
    なので、(あくまでも、そしてこういってしまっては大変失礼ではあるかと思いますが、)相対的に見た時、バブル世代の方の頭の中と、今のゆとり〜さとり世代の若者の頭の中は、そんなに変わらないのではないかと思います。

    そんなわけで、今回本書を読みながら、ゆとり世代の自分も自分のお気楽な考え方を恥じると共に、将来に向けて自分のすべきことを本気で考えないといけないなと思いました。
    また、将来老人ホームでバブル世代とゆとり世代が過去のことでどんぐりの背比べをし、それを未来の世代が呆れたように、はたまた怒りを滾らせながら見ている、ということのないように、自分は未来の若者にとって尊敬できる生き方をしたいなと思いました。

  •  生まれた時代時代に特色、運・不運はあると思いますが「駄目な世代」はないと思います。1966.9生まれ(丙午)の酒井順子さんは「バブル(入社)世代」だそうです。「駄目な世代」、2018.12発行。少女時代はヤンキー、気合で勝負。「根性」最後の世代、オタク第一世代、絶対服従的体育会系文化の最後の担い手。会社も残業も好き、旧世代のラストランナー。団塊世代の私としてはとても親近感を抱きます(^-^) 清原和博は1967年生まれ、武勇伝の最後の選手w。1994年生まれの大谷翔平、自分で考える、そしてとても真面目!

  • 自分はバブル世代の親をもつゆとり世代。

    でも、時代のせいにせず
    いろんな事を取捨選択して
    自分を生きたいと感じた。

  • いろいろな世代で様々な言われ方をするものだけど、一括りにされるのってちょっと違う気がする。バブルが崩壊してから生まれた世代にはバブル時代のありえない世の中も体験してみたかったなと思ったり。

  • 1966年生まれの著者が、いろいろな世代の人たちを概括する短編が20.それぞれの時代のテレビに登場するタレントさんたちの批評が面白かったが、小生あまりテレビを見ないので記憶に残る人はあまりいなかった.駄目な世代と言いながら、著者は結構強かに人生を闊歩してきた感じがしましたが、感想としては良すぎるかな.昭和時代のエピソードは全て完璧に理解できたが、最近の話題にはついていけないものが多かった.

  • あー、まさにど真ん中。苦笑いするしかない…

  • かつて「負け犬の遠吠え」で一世を風靡した著者のバブル世代についてのエッセイ。
    私は一つ下の世代になる訳だが、著者の言うことがものすごく腑に落ちる。
    世代論はともすると堅く大仰に語られがちだが、この本ではリアルなバブル世代の軽さが絶妙に表現されている。
    「自分のことばかり考えてしまう」のは、私自身の個性だと思っていたが、どうやら世代の特徴であることがわかり、少しホッとしている。
    自分のダメさを世代のせいにしてしまえる、免罪符的な本。

  • 酒井さんの本はよく読んできたけど何冊かまとめて読むと似たような内容が多くなってきて既視感があった。酒井さんは丙午生まれで、同い年で活躍してる人達はミュージシャンが多いらしい。

  • バブルという時代の記憶はほとんどないからなんとも言えないけど…下の世代からしたらムカツクよなー特に仕事という面においては。まあ後々苦労してる感じだから良し悪しなんだろうけど…。

  • 僕も著者と同じく世代論が好きなので楽しめましたかねぇ…まあ、この本は主に著者と同じ世代、いわゆるところのバブル世代について語っている本ですが…社畜死ね!!

    ヽ(・ω・)/ズコー

    自分たちの世代には仕事とかで有名になった人はいない…みたいなことをおっしゃっていましたけれども、本当なんですかね? 探せば居るような気がしますが…。

    ホリエモンとかは著者よりも下の世代、いわゆる氷河期世代らしいですし…やはり苦労することの多い世代の方がすげー人が生まれてくるのかな? 社畜死ね!!

    ヽ(・ω・)/ズコー

    まあ、そんなわけなんですけれども、僕はそこまで今の50代、バブル世代?に悪印象は無いんですけれどもねぇ…少なくともゆとり世代よりかはこちらを気にかけてくれるし、会話もできるしいいんじゃないかと思います…あくまで僕の職場内での印象ですけれども…社畜死ね!!

    ヽ(・ω・)/ズコー

    世代論なんて無意味!!まったく役に立たない…そうおっしゃる人はいるかもしれませんけれどもまあ、いいじゃないですか…愚にもつかないことでああだこうだ議論するのって楽しいと思いませんか…?(!)

    さようなら…。

    ヽ(・ω・)/ズコー

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著者プロフィール

エッセイスト

「2023年 『ベスト・エッセイ2023』 で使われていた紹介文から引用しています。」

酒井順子の作品

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