世界をこの目で (角川文庫)

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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041072042

作品紹介・あらすじ

これまで訪れた国は80ヶ国。国際金融マン時代から小説家となったいまも「真実」を追いかけ、かばん一つで世界を飛び回る。そんな著者が自分の旅を振り返り、「世界の見方」を伝授する白熱のエッセー集。

感想・レビュー・書評

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  • 金融経済小説を読む前にと思い手に取ったエッセイでしたが、余りにも正直な思いを伝える言葉の数々に、良い意味で驚かされました。また、「世界をこの目で」のタイトルそのままのスケールのなかに、「そんなところまで気になりますか」といった細かいことを気にされる記載も印象に残りました。
    第三章「作品の舞台裏」での取材情報は、氏のこだわりが随所に見られて、各作品のあとがきには書けない、しかしぜひ知りたい貴重な情報があり、また第四章中の「心を打つ物語を探して」では、今後読んでみたい本を発見できました。

  • 作家・黒木亮のことがよくわかる良い本。旅に出たくなる

  • 旅の描写が素晴らしい。コロナ禍でどう変わったのだろうか。

  • 黒木氏のエッセイ集。読んでいるだけで旅をしている気分になれる。
    中東とか行く機会、死ぬまでにあるかなぁ。

  • 世界中を歩かれた黒木氏のエッセイはビジネスにも参考になります。

  • 『巨大投資銀行』『トップ・レフト』などの経済小説で知られる黒木亮のエッセイ集。黒木氏の小説は専門的知識を生かした緻密で高度なスキーム解説と臨場感あるディール交渉の描写が特徴的な作家だ。彼がなぜここまでリアルな小説を生み出せるかというと彼自身超一流の国際金融畑のビジネスマンであったことが分かる。英語とアラビア語を操り、銀行、証券、商社を経て世界と渡り歩いてきた著者の自信と迫力、そして生い立ちの複雑さと人との出会いによる懐と幅の広さが小説の源であることを感じる。若手ビジネスマンの諸君にはぜひ本書を読んで自分を鼓舞し早い段階で世界に飛び出していって欲しい。

    それにしても『貸し込み』の素案となった銀行の話はなんとも酷い。国際ビジネスマンのなかで最も姑息ではないだろうか。金融腐蝕はなるべくしてなった気がする。

  • 【作品紹介】
    サハリン、マダガスカル、中央アジア、アルジェリア―。国際金融マン時代も作家になった今も「真実」を求め、鞄一つで世界を駆ける行動派の経済小説家が、自らの目で確かめた世界の姿。中東土着の米国人やキルギスに遺棄されたドイツ人の村など、衝撃的な異文化体験の数々。世界情勢の裏読み、英国生活の現実、一人旅の流儀、自己の原点から作家業の舞台裏まで。どこからでも読める、“知の冒険”が満載のエッセイ集。

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著者プロフィール

黒木 亮:1957年、北海道生まれ。カイロ・アメリカン大学大学院修士(中東研究科)。都市銀行、証券会社、総合商社を経て2000年、大型シンジケートローンを巡る攻防を描いた『トップ・レフト』でデビュー。著書に『巨大投資銀行』『エネルギー』『鉄のあけぼの』『法服の王国』『冬の喝采』『貸し込み』『カラ売り屋』など。英国在住。

「2021年 『カラ売り屋vs仮想通貨』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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