サークル 猟奇犯罪捜査官・厚田巌夫 (角川ホラー文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041072226

作品紹介・あらすじ

連続ドラマ化された「ON 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子」シリーズの人気登場人物である、“ガンさん”こと厚田巌夫刑事。
彼と、“死神女史”石上妙子の結婚当時の物語。

ある事件を経て新婚生活をスタートさせた二人だったが、警察官一家惨殺事件が発生、二人は、駆け出し刑事と新鋭検死官というそれぞれの立場から、事件に向き合うことになった。
妙子のお腹が大きくなり産休も間近な中、二人が本当の夫婦になろうとしていた矢先の出来事。
そしてガンさんのもとに、妙子が病院に居るという連絡が入り……。

感想・レビュー・書評

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  • 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子シリーズのスピンオフ。今回は、捜査班班長の厚田巌夫と解剖医石上妙子の結婚とその顛末だ。藤堂比奈子シリーズでの警察官一家皆殺し事件が出てくる。石上妙子のおなかの子は死んでしまい、厚田巌夫と石上妙子がお互い仕事に生きるしかないことが分かってしまい…。この二人を結婚させること自体、ちょっとおかしいんだよなあ。その辺はよく理解できなかった。二人の人となりはよく表現されてはいた。

  • スピンオフ第2弾!
    ガンさんと死神女史の結婚と別れ、それと最終話に向けて魔法円殺人の話がメイン。
    ちなみにガンさんは、まだ、髪の毛があるのか「ハゲ」とは呼ばれてない!(^O^)
    夫婦生活といっても、両者忙しくて、家で会っているのはほとんどない…
    まぁ、別れはするけど、現在もずっと心は繋がっているんやなぁ…
    殺人事件の方は、迷宮入りなんで、この次の本編で解決するんかな?
    本編ではハッキリしていない死神女史の子供、結婚生活などなどがスッキリ!
    さぁ!
    最終話や!
    ワクワク感は上昇⤴︎⤴︎⤴︎

  • スピンオフ作品。

    シリーズものもいいですが、スピンオフで違った人の話もまたいいなと思いました。

  • 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子のスピンオフだが、死神女史に続いて第二弾。死神女史とガンさんのはじまりの関係が明らかになる作品。この作品により、シリーズ全体に厚味が出る。

    この作品の題名は「サークル」、いつものように題名の意味を考えてから読み始める。サークルというと部活、空飛ぶ円盤が飛び立った跡、コンビニ、惑星の軌道、ヒノカミ神楽の円舞がイメージされる。私の貧困な頭脳ではこれ以上は思いつかない。サークルとサイクルって似たような感じがするがほぼ違う。ライフサイクルというが、ライフサークルとは言わない。と、まぁ余談はさて置き、そのサークルには重要な意味が隠されている。

    魔法円殺人事件と銘打った事件から始まる。事件の名前にもサークルが入っている。内藤了氏のこのシリーズは、グロテスクな要素を除くと、実は人の生き方の指針のひとつを指し示していると感じる。ガンさんの生きざまは見事である。

    終盤に表現された言葉が私の頭にサークルを描く。それは「みんな地球という球の上で生きている。嫌な人から逃げれば逃げるほど近づいている」というニュアンスの表現である。どうやら輪廻転生、因果応報といった言葉が当てはまるようだ。

  • パンドラから読むべきでしたね。ガンさんと死神女史の新婚当時のお話。そして本筋の事件は未解決。後々本編に絡む予感ひしひしです。
    ガンさんがかっこよく、女史がいい女に思えてしまいます。だいぶ取り込まれています。心地よいです。

  • 猟奇犯罪捜査官シリーズのスピンオフ
    石上妙子と厚田巌夫が夫婦になった頃のお話
    「魔法円殺人事件」と称される警察官一家惨殺事件
    その事件に関わった妊娠中の石上妙子と厚田巌夫
    事件は思わぬほうへ流れてゆき
    さらに、変態昆虫法医学者のサー・ジョージもこの事件に関わるが…

    うっうっ!泣いた~
    この2人の愛に泣かされた~

    事件は解決しなくてモヤモヤするけど
    きっと今後この事件の謎が解き明かされるに違いない~

    2人の不器用な愛情表現にきゅんときたよ
    読んでよかった…。

  • 藤堂比奈子シリーズのファンであれば読むべき作品ですが、あくまでもスピンオフですので全体の流れからは着脱式です。
    石上先生と厚田の若かりし頃の話です。二人の深い結び付きがわかるラブストーリーと言っても良いと思います。
    ただ、事件自体は中途半端かなと思われます。

  • 内藤了『サークル 猟奇犯罪捜査官・厚田巌夫』角川ホラー文庫。

    『猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子』シリーズのスピンオフ作品。ガンさんこと厚田巌夫刑事と死神女史こと石上妙子の結婚当時に起きた警察官一家の猟奇殺人事件が描かれる。

    ミステリーとしては今一つの切れ味だが、シリーズのスピンオフ作品としては面白かった。ガンさんと死神女史の夫婦生活と二人の過去……

  • 厚田警部のスピンオフ。
    最終巻を読み終えた後に読んでしまったので、なるほどーといういう感じと、やっぱり順番に読めばよかったという感じもあり。
    石神女史がカッコいい。さらにらそれを上回ってカッコいいのがガンさん。
    なんて男らしい。
    2人の過去がこーゆーものだったのかとわかり大満足。
    そしてシリーズの最終巻の魔法円殺人事件は、ほんとにエゲツなかった。

  • 藤堂比奈子シリーズスピンオフ第二弾。
    ガンさんに髪がある頃の話再び。死神女史との新婚時代のエピソード。この二人がどうして結婚してどうして離婚したのかがずっと気になっていたから、そのあたりが読めてよかった。仕事に生きる二人はもう夫婦ではないけど、犯罪捜査を通じて確かな絆があることが分かって嬉しい。
    事件自体は未解決ですっきりしないけど、本編に出て来た事件と繋がった。
    最終巻に続く。

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著者プロフィール

2月20日生まれ。長野市出身、在住。長野県立長野西高等学校卒。デザイン事務所経営。2014年、日本ホラー小説大賞読者賞受賞作『ON 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子』でデビュー。ほかの著書に『ON』につづくシリーズの『CUT』『AID』『LEAK』『ZERO』『ONE』『BACK』『MIX』『COPY』『BURN上・下』、スピンオフ『パンドラ』『サークル』『OFF』、「東京駅おもてうら交番・堀北恵平」シリーズ『MASK』『COVER』『PUZZLE』『TURN』など著作多数。

「2023年 『LIVE 警察庁特捜地域潜入班・鳴瀬清花』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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