つくもがみ笑います

  • KADOKAWA
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本棚登録 : 314
感想 : 35
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041072288

作品紹介・あらすじ

人から百年以上大事にされた品物は、人ならぬ、つくもがみになるという。
江戸は深川で損料屋を営む出雲屋では、主人の清次と妻のお紅、跡取りの十夜とともに、
そんなつくもがみたちが仲良く賑やかに暮らしていた。ひょんなことから、大江戸屏風に迷い込み、二百年前にタイムスリップしたり、旗本屋敷の幽霊退治にかり出されたり。
退屈しらずのつくもがみたちが、今日も大奮闘!

感想・レビュー・書評

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  • 安定の面白さだった。
    清次とお紅の出番が少なくてちょっと残念だけど、付喪神はだいぶ活躍していて一気に読めました。

  • つくもがみシリーズ第三弾。
    つくもがみがいる損料屋の出雲屋の跡取り息子とつくもがみたちの話ですが、今回はなんとその跡取り息子との兄弟がいた!疑惑とつくもがみがいるのは出雲屋だけではなかった!話から起こる騒動でした。
    つくもがみが他にもそりゃいるだろうとは思いますが、堂々と出てくるとは思わなかったのと、他の人にも出雲屋のつくもがみが知られているとは、ということに驚きでした。
    前作がどうだったか忘れていたので、跡取り息子が血がつながっていない養子だということも知らなかったので、これまた新鮮な驚きでした。
    そういうわけで、今回は他所のつくもがみと共闘して騒動を解決します。
    このシリーズを読むたびにばあちゃんちにあった古い道具たち、つくもがみになってたらいいのにな、とか思ってしまうのでした。

  • シリーズ第3弾。
    前の内容は忘れてしまったが、さほど支障なし。
    新たな謎っぽく出てきたことは
    たいした問題とせず終わってちと拍子抜け。
    よくも悪くも淡々。
    [図書館・初読・4月23日読了]

  • つくもがみシリーズ第三弾。付喪神たち、大活躍!
    ・つくもがみ戦います・・・攫われた出雲屋の付喪神たちの
         前に現れた三人の付喪神たちの正体と目的とは?
    ・二百年前・・・古い屏風の中に入ってしまった付喪神たち。
          果たして帰ってこれるのか?
    ・悪の親玉・・・春夜の義父、阿久徳屋が行方不明に。
         探しに行った付喪神たちが忍び込んだ旗本屋敷で
         出会った者たちは、誰?
    ・見つかった・・・十夜、春夜、阿久徳屋が襲われた理由は、
         あの古い屏風の中から持ち出されたモノが原因だった!
    ・つくもがみ笑います・・・武士を救うという付喪神の存在。
         それの在処を探る中、古い屏風の騒動が。   
    ・終・・・大団円。淡き恋の顛末。そして新たな毎日が続く。
    付喪神が縁で新たな者たちが登場します。
    なんとも個性的で痛快な「悪の親玉」阿久徳屋と春夜の親子。
    御大身の旗本、そして身分の高い武家とまで、縁が。
    って、出雲屋関係で人に馴染み過ぎて、人の前に姿を現したことは
    災難に、事件に繋がってしまうという縁まで齎しておりますが。
    今回は、江戸時代の子ども事情、武家の事情が垣間見られる
    シリアスな一面のある話でもあります。
    そして、十夜も早や十五歳。子どもと大人の狭間の時期になって、
    いろいろと考えられるようになりましたね。むぅ、成長期。

  • <目次>


    <内容>
    損料屋、出雲屋に巣食う妖(あやかし)、付喪神たちの大冒険。主人公は出雲屋の若だんな、十夜だったのだろうが、今作は、「百年君」なる付喪神が、江戸幕府の存続に関わるという感じで、付喪神たちが主人公。さらにもしかしたら兄弟の、阿久徳屋の跡継ぎ、春夜とそこの内の付喪神たちも大活躍。ちょっと収拾がつかなくなっている。

  • かわいい話でした。つくもがみシリーズはファンタジーで、絵本じゃないけど絵本っぽい。一種の童話。
    短編なので読書時間が少なくても読み進めやすい。

  • シリーズ3作目。7年前に2作目を読んだ時に「個々の話は悪くないけど、全体としての動きがない」って書いたけど、その意味ではやっと話が大きな流れが進んだって感じ。でも、いまひとつって感じ。のめり込めないなあ・・・ もう少し、全体の話をテンポよく進めた方がいいのになあ・・・

  • 付喪神シリーズ第三弾。

    付喪神がしゃばけシリーズの小鬼みたいに可愛い。

  • 微笑ましい

  • シリーズの前の巻を読んでから時間が経っていて、最初のうち、それぞれの付喪神の性格を思い出すのに手間取った。もちろん付喪神たちも魅力的なのだが、新しく登場した「自称悪の親玉、阿久徳屋」が、悪いやつなのに憎めなくて楽しい。

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著者プロフィール

高知県生まれ。名古屋造形芸術短期大学卒。2001年『しゃばけ』で第13回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞し、小説家デビュー。「しゃばけ」シリーズは、新しい妖怪時代小説として読者の支持を受け、一大人気シリーズに。16年、同シリーズで第1回吉川英治文庫賞を受賞。他に『つくもがみ笑います』『かわたれどき』『てんげんつう』『わが殿』などがある。

「2023年 『あしたの華姫』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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