骨の記憶 (角川文庫)

  • KADOKAWA
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本棚登録 : 109
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (592ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041072295

作品紹介・あらすじ

貧しい山村に生まれた一郎。集団就職のため東京に行った矢先、人違いで死亡記事が出てしまう。一郎は全てを捨てるため、焼死した他人に成り変わることに。運送業で成功するも、過去の呪縛から逃れられず――

感想・レビュー・書評

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  • 大変、興味深い内容だった。純粋な田舎の少年の立身出世の物語ともいえるが、そのプロセスは少年時代の恨み、金や地位、初恋女性への執着の積み重ねである。主人公は中学卒業後に社会の荒波にもまれ人の機微を読む洞察や時世の流れの中で積み重ねた経験により大きな成長を遂げる。一方、過去への恨みや執着の念もより深くなる。人生一度きり、恨みが根差した人生に幸福は無いと教えられた思いが残る。それにしても凡庸な小生が俯瞰すると、登場人物の全てが善良且つ不幸であることが実に切ない。

  • ★★★
    今月7冊目。
    長い!貧しい山に生まれた主人公は集団就職で中華屋に。そこで一生に働いていた仲間が自分のアパートで火災にて死んでしまう。
    過去の過ちを消すべく新たな人間となり事業を成功させていく、しかし過去の精算は終わらない

  • 201811/

  • 冒頭の、東北地方における厳しい生活のイメージは、ステロタイプではあっても描写に迫力がある。続いての主人公の辣腕実業家としてのイメージは、幼少時の行動描写からみて、かなりチグハグなのだが。。。

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著者プロフィール

1957年生まれ。米国系企業に勤務中の96年、30万部を超えるベストセラーになった『Cの福音』で衝撃のデビューを飾る。翌年から作家業に専念、日本の地方創生の在り方を描き、政財界に多大な影響を及ぼした『プラチナタウン』をはじめ、経済小説、法廷ミステリーなど、綿密な取材に基づく作品で読者を魅了し続ける。著書に『介護退職』『国士』『和僑』『食王』(以上、祥伝社刊)他多数。

「2023年 『日本ゲートウェイ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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