- Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041073285
作品紹介・あらすじ
ゾンビ、座敷わらし、泥田坊、邪鬼――。今の生活は悪くない。だけど、彼らに出会って前を向けば、何だか少し、変わるかも!?ちょっぴり不思議でほんのり切ない青春短篇集。
感想・レビュー・書評
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ゾンビ、座敷わらし、泥田坊、邪鬼。
この世ならぬものたちなれど
ほんの少し違う世界なだけのあっさりとした捉え方が良い。
[図書館・初読・2月25日読了]詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ゾンビ、精霊、妖怪・・・「この世ならぬもの」=「まれびと」との面白おかしい交流を描いた短編集だ。
越谷オサムらしいハートフルな物語ばかりなのだけれど、いやいやいやそんなフツーに受け入れますかこの異常事態を!みたいなライト感が全編にわたって漲っていて、面白い。
いやゾンビと会ったらもうちょい拒否反応とかありますよね?ないですか?というゆるさから、あ、なんかいい話、いいな、というところまでスーッとつながっていく。
ありえない話ではあるのだけれど、読んでいて楽しい。
泥田坊、いいねえ。本当にいたら自分も会ってみたい。 -
安定の越谷ワールド。
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人ではないもの(マレビト)たちの、愛嬌と哀愁を感じる懸命な姿に心うたれるローファンタジー短編集
現代版お伽話のような素敵な作品です
海難事故で行方不明の先輩が伝説の姿で還ってきた「サーフィン ゾンビ」
引きこもりの弟と一緒に遊ぶ和服の少女は…?「弟のデート」
ショッピングモール建設予定地から、不気味な声が…「泥侍」他
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越谷オサムの短編集
ゾンビ、泥侍、精霊といった人外と人との交流を描いている。
ゾンビとかでたら暗かったり、怖かったりするものだが一切そんなことなくほのぼのとストーリーが展開していく -
小鬼の話がお気に入りです!
読んだ後に修学旅行で京都・奈良に行ったのですが、色々想像しながら見学できて楽しかったです! -
妖怪、物怪、精霊、悪霊、ゾンビ…などの人外のモノを扱った小説はあまたあるものの、さすがは越谷オサム、独特の筆致で彼らと人間の育む物語を描く。越谷作品だからやっぱ青春モンになるねんなぁ。
ゾンビはサーフィンをし、座敷童はお祭りでデートをし、泥田坊は商業施設建設を阻止し、邪鬼は鹿の王と追走劇を演じる…なんて楽しいファンタジー。
青春といってもノスタルジーっぽい部分や甘酸っぱさは控えめで、エネルギーにあふれて突っ走る方の味わいが色濃く出てるのも好み。
泥田坊がターミネータしたり、サーフィンゾンビが出る浜がロメロが浜だったり、稚気がにじむお遊びも小説に勢いがあるからこそ映えるってもんである。
じじいには少々眩しさでひるむとこもあるが、若気の至りなんてそんなもん。いやいや、なかなかええやんか。 -
ゾンビや妖怪と様々なんだけど皆なんだかとても明るくて、暗い所が無いのが凄い。
そのため全体が明るく可愛らしいノリになってます。 -
どの話も特に盛り上がりや意外性がなくて面白くなかった。全体的にウケ狙いが目立つのが残念。市役所の主人公のキャラクターとか。
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4作からなる短編集。全体としては星3つの評価だけど、「泥侍」の話は非常に良かった。自分も似たような組織で働いているからかもしれない。ターミネーターパロディのシーンは笑えたし、読後に爽快感があった。