県警猟奇犯罪アドバイザー・久井重吾 パイルドライバー (角川文庫)
- KADOKAWA (2018年10月24日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041073896
作品紹介・あらすじ
15年の時を経て起きた、一家惨殺事件。謎が解決したと思いきや、新たな謎が……。イマドキの刑事と伝説の元刑事の迷コンビが謎を追う。予想もつかないラストが待ち受ける、衝撃の警察ミステリー!
感想・レビュー・書評
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神奈川県の閑静な住宅街で起きた一家惨殺事件。奇しくも、15年前に同様の未解決事件があり、その時と同じく遺体にはピエロの化粧が施されていた。これは模倣犯によるものなのか?退職を考えている刑事・中戸川俊介が現場に向かうと、そこに長身痩躯の初老の男が現れた。彼―久井重吾は現役時代に“パイルドライバー”の異名をとった元刑事で、15年前の事件を捜査していた。アドバイザーとなった久井と共に俊介は捜査を開始。だが直後、犯人と名乗り出た男が殺害されてしまった…。次々と浮かび上がる謎また謎。予想を超えるラスト!
小説は初めて読む。スケールが大きくなりそうなのに、手堅くまとめた感じ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
15年の時を経て起きた一家惨殺事件。『パイルドライバー』の異名を持つ伝説の刑事と、イマドキの若手刑事がコンビを組む。予測不能の新警察ミステリー。
事件のモデルはおそらく『世田谷一家殺人事件』だろう。未だに未解決で不可解な部分も多い事件だが、本作では著者ならではの事件に対する見解や推測が多分に含まれている。 -
神奈川県の閑静な住宅街で起きた一家惨殺事件。奇しくも、15年前に同様の未解決事件があった。イマドキの刑事・中戸川俊介が現場に向かうと、長身痩躯の老年の男が現れた。彼―久井重吾は現役時代に“パイルドライバー”の異名を持つ伝説の元刑事で、15年前の事件を捜査していた。アドバイザーとなった久井と共に俊介は捜査を開始するが、直後、新たな殺人が…。同一犯の犯行なのか?
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長崎尚志『県警猟奇犯罪アドバイザー・久井重吾 パイルドライバー』角川文庫。
最初に読んだ『闇の伴走者』が面白かっただけに、大いに期待を持って読んでみたのだが、期待は裏切られた。確かにラストは予想外だったが、ストーリー展開のリズムが悪く、ごちゃごちゃし過ぎて全く頭に入って来なかった。
15年の時を経て再び起きた、猟奇一家惨殺事件。犯人は模倣犯なのか……パイルドライバーの異名を持つ元刑事が難事件にアドバイザーとして挑む。 -
面白い。
題名の通り猟奇犯罪物だが、それに頼らず、ちゃんと刑事サスペンスメインなのがいい。 -
記録
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これはなかなか。続編があるということで、期待しよう
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引退した伝説の老刑事が難事件に挑む為に復帰―というシンプルな筋書きの警察小説を想像していたので、まさか国家レベルの国際問題まで風呂敷を広げるとは全く思わなかった。「闇の伴走者」同様に色々盛り込み過ぎて散漫な印象ばかり残るが、これが著者の作風と言われればそれまでか。特に15年前の未解決事件の真相は流石に取って付けた感が強過ぎる。久井の人物造形や中戸川とのバディ関係は好みなだけに勿体ない。テーマと登場人物をもっと絞り込めば、グッと物語が引き締まりそうなのだが…。余談:タイトルとサブタイトルもやはり逆の方が―。