- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041073919
作品紹介・あらすじ
三軒茶屋にある小さなビストロ。来る人の望みを叶える魔法のような店。料理は本格派、サービスは規格外。どんな事情の客も大歓迎。――ここ『ビストロ三軒亭』には、お決まりのメニューが存在しない。好みや希望をギャルソンに伝えると、名探偵ポアロ好きな若きオーナーシェフ・伊勢優也が、その人だけのオリジナルコースを作ってくれる、オーダーメイドのレストランなのだ。ひと月ほど前までセミプロの舞台役者だった神坂隆一は、姉の紹介でこの店のギャルソンとして働くことに。個性豊かな先輩ギャルソンたちに気後れしつつも、初めて挑んだ接客。だが、担当した女性客が、いろいろな謎を秘めた奇妙な人物であることを、隆一はまだ知らずにいた……。美味しい料理と謎に満ちた、癒しのグルメミステリー。
1~アントルコート~ 奇妙な客の荷物と残した料理から、シェフが謎の真相に迫る。
2~ダンドォーマロン~ スペシャルな七面鳥の栗詰めで、店内で起きた事件を解決!
3~ラクレット~ チーズたっぷりの試食会にやって来たのは、なんと3人の魔女?
4~キッシュ・ロレーヌ~ シェフがなぜか作れない料理、キッシュに隠された秘密とは。
感想・レビュー・書評
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グルメとハートフルミステリーですね。
主人公の隆一は姉の誘いで小さなビストロに食事に出かける。隆一は役者志望だが、所属していた劇団が倒産。数あるオーディションを受けるも全て不採用。姉が慰めに食事を奢る事に成りはしたのだが、実は策略ありで、隆一はこのビストロにギャルソンとしてアルバイトをするはめに。そこから物語は始まる。
決めポーズをするギャルソン。医者のようなギャルソン。オネイ言葉のいかついソムリエ。オーダーメイドの料理を生み出すシェフ。こんな普通ではありえない個性派スタッフの店で起きる謎解きとグルメの物語。
斎藤さんはグルメがお気に入りの物語をよく手掛けられていますね。
心温まるお仕事と成長物語。とても愉快に読了しました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
舞台は三軒茶屋にあるビストロ・三軒亭。主人公はそこでギャルソンのアルバイトをする神坂隆一。いわゆるグルメミステリー。よくあるパターンだが、料理は美味しそうで、それだけで読んでしまう。シェフの彼女が気になり、続編も読もう。
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お客さんそれぞれに合わせたコースを組み立ててくれる、っていくらぐらいするの!?
かなり高級~な感じになっちゃいそう。ギャルソンまでついてるんだしなぁ…と、身近にはあまり感じられず、現実にあったとしても、行けそうもない感じの方お値段のお店になりそうだ…と、消極的な印象を受けてしまった。
とはいえ、働いてるギャルソンさんたちのキャラはとっても身近に感じられる印象で緊張も解れる。
お店のコンセプトだと、ギャルソンはもっとお客さんと程よい距離感で接する印象の方がマッチしたなぁ。
主人公の今後はどうなっていくんだろう。気になるので続きがあればぜひ読みたいと思う。 -
美味しい料理に纏わるストーリー好きな自分としてはとても満足なお話でした。出てくる人々も暖かくて優しい気持ちになれました。続編も読んでみたいです。
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フレンチやワインの知識が満載で、料理が美味しそうな日常系のミステリ。登場人物も全員魅力的。謎解きはライトだけど、その分ドラマに深みがあって、主人公の最後の選択に涙した。続編希望。
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個性派のギャルソンを指名できたり、決まったメニューがなく客に合わせたコースを作るシェフがいる三茶のビストロ。イケメンイラストの表紙にしがちな内容なのに、よくしなかった!客の不審な行動を解き明かす謎解きもあるけど、やっぱり美味しそうな料理の描写が読んでいて楽しい。
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料理がとても美味しそうでした。なんだか気になる終わりかたでした。
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美味しくて優しい謎解き物語! 舞台がビストロということで、料理はとっても美味しそう!
謎多きイケメンシェフの過去にあんなことがあったなんて……泣けました! -
先に2巻、3巻と続きの方を読んだからその答え合わせみたいな感じで読んだ。なるほどなぁ。
夢を叶える系のお話はごまんとあるけれど、夢をあきらめるまでのプロセスをじっくり追った小説はなかなか読んだことがなかった。
設定としておもしろいかも。
途中からなかなかお話に入り込めなくなって字面を追っているだけになってしまったのが勿体なかった。