梅もどき (角川文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (512ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041074114

作品紹介・あらすじ

関ヶ原の戦いで徳川勢力に敗北した父を持ち、のちに家康の側室となり、寵臣に下賜されたお梅の方。数奇な運命に翻弄されながらも、戦国時代をしなやかに生きぬいた実在の女性の知られざる人生を描く感動作。

感想・レビュー・書評

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  • 秀吉の家臣、青木勘七の一人娘お梅は、関ヶ原の戦いで青木家が敗者となったために追われる身となる。
    「なにがあっても生き延びよ」という父の遺言に従うため縁者を頼って身を隠しながら転々とし、奇しくも敵方家康のもとにたどり着く。
    密かに慕う本多正純のためとお梅は家康の側妾になる決意をするが…。
    数多いる家康の側妾の中でも決して光の当たる存在ではなかったお梅に凛としたキャラクターを与えた本書。時代小説の醍醐味が味わえる。

  • ふむ

  • 私の中には、天下をとった徳川家と、その敵となった豊臣家の血が流れている

    関ヶ原の戦いで徳川勢力に敗北した父を持ち、のちに家康の側室となり、寵臣に下賜されたお梅の方。数奇な運命に翻弄されながらも、戦国時代をしなやかに生きぬいた実在の女性の知られざる人生を描く感動作。

  • 諸田さんの作品を続けて読んでます。
    主人公をまったく知らなかったので、新鮮な気持ちで読めました。

  • 図書館でふと手に取った本。戦国時代の本は苦手だけれど女性が主人公だったので読み始める。人の呼び名がコロコロ変わることに慣れはしなかったけれど、梅の数奇な人生に想いを寄せた。人との縁を感じた本だった。

  • 人の繋がりの大切さ、おろそかにしないなどお梅とお梅に助けられたキクを通して知る事ができる。
    お家騒動で不安の中、波にのまれながらも気丈に振る舞い恨む事なく生きる本田正純とお梅夫妻。
    お梅と正反対のキク。それでも生き抜く強さは同じで2人の生き方が自分にも出来たらいいのにと思わずにはいられない。
    家康の時代になってからの出来事はほぼ知識がなかったので新鮮でもっと知りたいと思える描き方をしているし、歴史に興味がない人にも女性の強さ、想いが伝わるラブストーリーになっているのでおすすめの一冊。

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著者プロフィール

諸田玲子
静岡県生まれ。上智大学文学部英文科卒。一九九六年『眩惑』でデビュー。二〇〇三年『其の一日』で吉川英治文学新人賞、〇七年『奸婦にあらず』で新田次郎文学賞、一八年『今ひとたびの、和泉式部』で親鸞賞を受賞。著書に『お鳥見女房』『あくじゃれ瓢六』『きりきり舞い』シリーズのほか、『四十八人目の忠臣』『波止場浪漫』『帰蝶』『女だてら』『尼子姫十勇士』『しのぶ恋』など多数。

「2023年 『其の一日 増補新版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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