宮廷神官物語 六 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 27
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041074152

作品紹介・あらすじ

宮廷に戻った天青は、鶏冠らと楽しい正月を過ごす。正月明け、王は世継ぎの藍晶王子に、王位継承を認める儀式を行うと告げる。未来の王たる証を得るよう言い渡された王子は、天青らを連れて旅に出るが……。

感想・レビュー・書評

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  • 立太子礼に使う承影剣を持たない藍晶王子は、代わりの徴を取りに、水神官の元へ向かう。
    同行する天青は、虎眼石の剣を隠し持っていくが……。

    藍晶王子の試練にともなって、主要メンバーがともに旅する展開。
    みんなが一緒にいる時間が長く、楽しいやり取りが満載。

    鶏冠の珍しい策士ぶりには、笑う。
    一緒に旅をしたくて、画策するハクもかわいい。

    ついに、曹鉄の祖父の形見である虎眼石の剣と、匂わされていた者たちの裏の顔が明らかに。
    予想どおりではあるものの、今後どうなってしまうのか、続きが気になる終わり方。

  • まさに大どんでん返し!!

    終盤、裏切り者が動き出して面白くなってきたなって思ったらそんなの序の口。まさかの事態でした。
    そんな緊急事態に心優しき者達がどんな対応をするのかが気になる。

  • 立太子礼のために必要な承影剣が行方知れずになったため、藍晶王子の立太子は認められないと主張する反王子派の大臣らを納得させるため、危険をおかして聖なる島に渡り、王の世継ぎたるしるしを持ち帰るべく旅立った藍晶王子と、天青らお馴染みの一行。
    探索の旅は、まぁ大雑把には予想通り…苦難の末に良い終わりを迎えたのだが。

    巻末にきて、虞恩賢母のまさかの暴露で立太子礼は中断。
    曹鉄が実は王の最初の正妃の忘れ形見であり、世嗣となるべき長子である。そして曹鉄が持つ奇跡の光を放つ木剣こそが承影剣であると。


    やぁ、びっくり。
    前の巻から、虞恩賢母が異様に曹鉄を重用するのが胡散臭いとは思っていたけど…天青を抱き込むためかと思っていた。
    面白くなってきたぞ!

  • まーじーでーーーー!!
    まさかの曹鉄が第一王子だったなんて!!
    藍晶王子が可哀想。や、後々それはそれで良かったのかもだけど。
    賢母もずいぶんなことをする。
    続きが読みたい!!!

  • 89ページを正座して拝みながら読んでムフフと笑っていた私を叱ってください…!!!‬ ‪なんじゃこの展開wwwいや、途中から「おいおいおい嘘だろ嘘だと言ってくれよ」と思ってたけどさ!!!?!?あ〜〜そうなりましたか……なるほどね……苦しい…‬

  • わー!わー!
    この1冊の大どんでん返し感というか、帯にある「快進撃」というか、そんな気持ちに全身覆われるラスト!

    6巻は冒険の1冊でした。
    これまで6巻も、冒険といえば冒険でしたが、
    いろんな策略や罠の中に身動きがままならない状態を感じながらの物語でした。
    この1冊は、もっと爽やかな風が吹くような冒険。冒険を楽しむ冒険として、策略や罠の息苦しさを感じることがなく(もちろん全体の話の流れとしては有るのだけど)楽しめるハラハラドキドキワクワクな話。

    きっと山の中が多かった話の中で、初めて海の冒険だったからというのも理由かも。

    5巻のラストでは、虞恩賢母と苑遊の怪しさが含まれていて、その怪しさが6巻でもひしひしと感じる前半と後半(冒険以外の宮中での物語部分)でした。

    この2人の怪しさは、ここまで怪しさ醸し出してくるのは、逆に怪しくないんじゃない?
    なんて思いながら読んでたら、ラストでこれだもんねー!

    ここからネタバレです。


    6巻を読みながら、
    天青が5巻で回収した木剣が、曹鉄の手に渡った時に、『1番目の王妃の亡くなった子が実は曹鉄じゃないか?』と思いながら読んでたんだけど、まさにラストでそうやって話が進んでいくんだもんね。

    榎田ユウリのこういうところがほんと秀逸だと思うのだけど、読者が「こうじゃない?」と思ったことというのは、そのままダラダラと伏線を続けるのじゃなく、その巻の間にネタバラシしてくれます。

    スピード感がいいよね。



    この曹鉄の血縁についても「こうじゃない?」を感じたけど、苑遊に関しても、本当は虞恩賢母との血縁があるんじゃないか?とかも思ったりはするんだけど、まだ「こうじゃない?」としては薄いから謎のまま。

    そして「こうじゃない?」が薄いといえば、
    虞恩賢母と苑遊のラストで明らかにされた今までの怪しさっていうのは、『敵を騙すにはまず味方から』ってやつじゃないかなと目論んでます。

  • 窮地は続くよ何処までも
    皇子が皇太子となる式典が敢行されるのだが
    まさかの王の賢母が皇太子に鍛冶屋の息子で
    ある曹鉄こそ第一皇子だと「証の木剣」を元
    にひっくり返す(´・ω・`)過去に何が!

  • 記録

  • 世継の証となる宝剣の代わりとなる徴を求めて、聖域の孤島を目指す藍晶王子一行。
    久々の冒険譚で楽しかったが、付きまとうのは激しい後継ぎ争いに伴う危険。
    この巻の前に7巻の裏表紙のあらすじを読んでしまい、ネタバレをくらってしまった。
    曹鉄と櫻嵐はお似合いだと思っていたんだがな。
    立場が変わり離れていくのは淋しい。
    果たしてこの後どうなるのか。

  • だんだん苦しくなってきたな…。
    善人と悪人がはっきり分かれているので、判りやすいけど 単純に感じてしまう。

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著者プロフィール

東京都出身。おもにライトノベルにて活躍する気鋭。代表作は「カブキブ!」シリーズ、「魚住くん」シリーズ(角川文庫)、「妖き庵夜話」シリーズ(角川ホラー文庫)、「宮廷神官物語」シリーズ(角川書店ビーンズ文庫)など。榎田尤利名義でも著書多数。

「2023年 『妖奇庵夜話 千の波 万の波』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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