メゾン・ド・ポリス3 退職刑事とテロリスト (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 320
感想 : 27
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041074282

作品紹介・あらすじ

偽爆弾が設置される事件が頻発。単なるいたずらなのか? 新人刑事の牧野ひよりは、退職刑事専用のシェアハウス<メゾン・ド・ポリス>に住む、凄腕だけど曲者ぞろいのおじさんたちと捜査に乗り出すが……。

感想・レビュー・書評

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  • 退職した警察官たちと新米刑事が事件解決に挑む〈メゾン・ド・ポリス〉シリーズ第三作。
    ドラマの影響か、レギュラー陣たちがドラマで演じていた俳優さんたちに脳内変換される。

    今回は偽の爆弾が連続して街のあちこちに仕掛けられるという、いたずらなのか何かの事件の予兆なのか分からない事件から始まる。
    いつものようにおじさん元警察官たちと捜査を始めるひよりだが、今回はさらにもう一人、やっかいなおじさん現役警察官が加わる。
    梅崎という警備課係長は何故か女性警察官を毛嫌いしていて、その敵意はひよりにも向けられる。
    だがそれは単なる女性蔑視や差別とは違う様子。
    そして捜査途中で迫田の生き別れ(?)ていた息子とも出会いがある。
    もう一つ、ひよりが心のオアシスとしているカクテルバーが何故か休業中。いつ再開するのか、店主の草介はどこに行ってしまったのか。それは事件に関わりがあるのか。

    迫田の父子関係がどうなるのか?梅崎の女性蔑視の理由は?という二つの謎と、連続爆弾仕掛け事件の行方という三つが今回の作品の柱になる。
    とはいえ、加藤さんらしくテンポや展開は軽快、おじさん軍団とひよりとの丁々発止のやり取りも相変わらず。

    やはり加藤さんはインディゴシリーズのような、探偵団的な設定がお得意のようで、加えておじさんと若者、逆にインディゴのような主人公が昭和世代で探偵団たちが若者、というようなジェネレーションギャップを感じさせる表現が楽しい。

    まだまだ続編がありそうで、今後は夏目の過去も明らかになっていくのか。そしてそのうちに梅崎もおじさん軍団に加わることになるのだろうか。
    終盤の頑張りで少しひよりが頼もしくなった。

  • スピード感ある話で一気に読めた。最初、愉快犯による爆弾話だったが、実は思想のある人達のシュプレヒコールだとわかる。犯人と同じ会社に、迫田の息子が働いてるなど、少しこじつけと思わしきところもあるが、面白く読めた。

  • 現役警察官・牧野ひよりと、シェアハウスで共同生活をする、退職警察官のおじさんたち活躍の物語、第三弾!

    前作から異例の速さで出版。
    ドラマのイメージが記憶に新しいから、キャラクターが頭の中で良く動いてくれるし、お話の流れもぐっと読みやすくなった。
    そして、今回は長編です。

    定年間近の梅崎赳夫(うめざきたけお)と組んで偽爆弾事件の捜査に当たることになったひよりは、女性警察官を頭から否定する、梅崎の言動に憤ることしきり。
    そして、今度の事件には、メゾン・ド・ポリスの迫田さんの息子の会社が関係している?
    つかず離れずで少し先を進みながら落とされるヒントと伏線にドキドキ!
    梅崎さんと迫田さんの心情と行動にもハラハラしました。
    アクションとスピード感のクライマックス、首謀者の謎の笑みを残しながらも、ひよこちゃんの大活躍で今回の事件は解決!
    迫田さんと梅崎さん、それぞれが抱えた問題の行方は。

    そして、夏目さんの謎は引っ張る。
    次回作が楽しみです。

  • 爆弾テロの長編ミステリ。
    警察官の細かな知識がたくさん入ってきて興味深いです。
    女性に対するあからさまな偏見オヤジにはいらっとさせられたけど、ラストらへんで見方が変わった。この流れはまさに主人公と同じ気持ちで進んでいったので、作者の思惑通りなんだと思う。うまい。
    また、最後のダイハードみたいな展開もエンタメ性が強くて映画みたいだった。

  • 初の長編。
    2巻目までは、短編だったので、じっくり読むという感じではなく、疾風のように駆け抜けるって感じだったけど、今回は、もう少しじっくり読めたかな。
    このシリーズは、短編よりも、このくらいの長編の方が読みやすい気がする。

    この人、なんか怪しくない?と、前作から思っている方の行動が、ますます怪しく感じた。。。
    でも、それには全く触れられず。
    ん?なんで?謎の人のままにしておきたいのかなー。。。

    夏目さんの過去がすこーしわかるような部分がでてきた。
    その過去のことにも触れず。
    今後のお楽しみってところかな。

    ワクワク!というよりは、安心して読めるので、次作が出たら、また読むと思う。

  • 迫田さんの息子が登場した、と思ったら奥さんまで。
    退職間際の老刑事まで手なづけて(?)、ひよりのおじさんキラー道に死角なし。
    同僚がメロメロになってる彼女が、同僚そっくり、即ち美人ではないというのには笑えたし、いつものバーのマスターとが戻ってきてよかった。関係は進展なかったけど。

    それと、迫田さんの息子の未来を勝手に悲観するとはひどいんじゃない、ひより。

  • 3作目にして初の長編。いやでも文庫本にしたら薄めだし、文字も大きいよ。途中までは、いつもの軽いノリで読めるかなーと思っていたが、トイレに閉じ込められた風の犯人のカバンが爆発し、ひよりの先輩原田が負傷したあたりからドキドキしてしまった。そのあとのおじさんたちの頼もしい様子とか、ひより行きつけバーの女友達とかもいい感じだった。ゆるくても押さえるところは押さえた作品。

    あらすじ
     何カ所に、ボストンバックに入れた偽の爆弾が発見される。匂いの手がかりから、水族館の水槽を作る会社や、建設中の水族館などの関係者にあたるがわからない。ところが、犯人の一人が本当の爆弾を起爆させたことで緊張が走る。どうやら動物愛護団体が絡んでいるようだ。

  • テロ?このシリーズには合わないのではと思ったけど、
    いやー、いいじゃないの。
    爆弾事件、悪戯にも見えるけど、そう簡単ではなく。
    迫田と息子の関係がもどかしかったけど、いいとこは全部
    終盤に登場のお方が持ってったみたいな(笑)
    次は、他のメンバーの家族関係も見てみたいなー。
    それにしても、作中の水族館、すごく見てみたい!

  • 評価は4.

    内容(BOOKデーターベース)
    シェアハウスで暮らす元刑事のおじさんたちと捜査をするハメになった新人刑事の牧野ひより。ある日、公園で爆弾発見の通報が。爆弾は偽物と判明するも、同様の事件が続出する。ひよりは定年間近の警備課係長・梅崎とコンビを組まされた上、デカ魂が再燃したおじさん軍団と合同捜査をすることに。元科警研・藤堂がある臭いに着目して出所に踏み込むと、なんと迫田の息子・保仁が現れて―。異色の警察小説、シリーズ初の長編!

    もう安定でしょう。出てくる人の性格も行動も分かるので楽しめる。夏目とひより・・・どうなるどうなる?

  • シリーズ3作目で初めての長編。私のイメージでは加藤さんは短編作家のイメージがあるが、長編でも間延びせずに読ませる。突っ込みどころも多いけど、話も面白く、2時間ドラマとかで映像化して欲しい作品

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著者プロフィール

1966年東京都生まれ。2003年「インディゴの夜」で第10回創元推理短編賞を受賞しデビュー。同作は書籍化され大人気シリーズとなり、ドラマ化、舞台化、コミック化された。他著に「モップガール」シリーズ、「アー・ユー・テディ?」シリーズ、『チャンネルファンタズモ』『ご依頼は真昼のバーへBarホロウの事件帳』『風が吹けば』『桜田門のさくらちゃん』『学スクール園王キングダム国』『ゴールデンコンビ 婚活刑事& シンママ警察通訳人』「メゾン・ド・ポリス」シリーズ、『警視庁レッドリスト』などがある。

「2023年 『警視庁アウトサイダー The second act 3』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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