いのちの人形

著者 :
  • KADOKAWA
3.26
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本棚登録 : 96
レビュー : 24
  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041074350

作品紹介・あらすじ

世田谷で発生した不審死事件。鑑識が到着する前に、厚労省の外郭団体で「ドールズ」と名乗る組織が現れ、現場を警察から横取りしてしまう。感染症の疑いかと思われたが、彼らの行動を不審に感じた警視庁捜査一課の川村直樹は、事件後に知り合ったサイバー犯罪捜査官の高倉竜生と捜査を始める。次第に明らかになったのは、政府が28年前から隠してきた一級の国家機密だった……。巨大な運命の渦に巻き込まれた人間たちの、〈いのち〉を巡る物語が動きだす!

感想・レビュー・書評

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  • 面白さと恐ろしさに襲われた一冊。
    世田谷で発生した不審死事件から始まる「いのち」を巡る物語。
    これは先が気になり一気に読まされた。
    とにかく厚労省の組織「ドールズ」の謎の行動が気になって仕方がない。
    そして明らかになるドールズの正体、目的。
    ストーリーの面白さを感じながらも恐ろしさが襲ってくる。まさに翻弄される、操作される“いのち”なるものを感じた。
    研究が日々進歩する反面、生み出した技術を試し使いたい欲が生じるのも然り。そしてそれを求める人間がいてもおかしくないのもまた然り…。人間の性(さが)、心理を上手く突いて描いた作品だと思う。

    そして余韻引きずるラスト、最後の最後まで横関さんに読まされた。

  • ★3.5

    世田谷で発生した不審死事件。
    鑑識が到着する前に、厚労省の外郭団体で「ドールズ」と名乗る組織が現れ、
    現場を警察から横取りしてしまう。
    感染症の疑いかと思われたが、彼らの行動を不審に感じた警視庁捜査一課の川村直樹は、
    事件後に知り合ったサイバー犯罪捜査官の高倉竜生と捜査を始める。
    次第に明らかになったのは、政府が28年前から隠してきた一級の国家機密だった……。


    捜査一課のベテラン刑事・川村は偶然出くわした
    世田谷での男性殺人事件の現場にいた時に、
    厚生労働省の外郭団体を名乗る謎の集団が現れ、
    死体を引き取ってしまう。
    しかも、上司から事件は解決済みだと言われる。
    事件の幕引きに納得がいかない川村。
    そんな時、第二の殺人事件が発生する。
    サイバーセキュリティ対策室の竜生とともに、事件の真相を追う事になる。
    謎の組織「ドールズ」とは一体何なのか…?

    ネタバレになってしまいますが、クローン人間をテーマにしたミステリー。
    今から28年前一人の常軌を逸した天才分子生物学者が
    密かに七人のクローンを誕生させていた。
    人類初のクローン人間。
    クローン人間を作成したことは道徳的観点から世界中から非難を浴びることは
    疑いようがない…。それを懸念した日本政府は事実の公表を恐れた。
    政府主導で極秘裏にチームが組まれ…それがドールズ
    七人のクローンの成長を見守り、成長過程を記録する。
    今、次々と殺されているのは七人のクローンの内1号・2号・3号だった。
    犯人の目的は一体何なのか?
    クローン人間は世界中の何処かにいるんじゃないかと思っています。
    思っていた自分に気付かされました

  • 感想を書くといろいろネタバレになってしまう作品だなぁ…
    警視庁捜査一課の川村直樹は帰宅途中に世田谷で不審死事件に遭遇する。世田谷署の刑事と捜査を開始しようとしたところに、突然厚労省の外郭団体である「ドールズ」に乗っ取られてしまう。川村は不自然すぎるドールズの介入に納得いかず、サイバー犯罪捜査官の高倉竜生と捜査をするが、次から次へとあり得ない事実が明らかになっていく。
    ネタバレになってしまうが、これはクローンを主題にした物語である。クローンの存在の是非。物語終盤ではこれが大きな問いになる。倫理的に間違っているからクローンは存在してはいけない、それとも、存在する(クローン)技術は用いるべきだ。うーん…私は川村の意見に賛成だ。
    そして最後に判明する衝撃の事実に、また横関さんにやられたー!と思いながらも、前作の『仮面の君に告ぐ』と同じようにすっきりするものではなく、怖い+びっくりのようなどんでん返し。高倉にはどうか幸せになってほしいと願うばかり。
    あと、最後に気になってしょうがないのが「あの男」なんだけど、理解力なさすぎてぶっちゃけ誰だかわからない…誰なんだ…

  • お気に入りの横関大さんの新刊。いつもの横関さんとはちょっと違った作風に戸惑ってしまった。
    横関さんと言えば、青春ミステリでどんでん返しがあって、そのどんでん返しが鮮やかで読後感が爽やかなところが魅力的な作家さん。
    今作もミステリだし、どんでん返しもあるのだが、受け取るイメージがまるで異なるのはなんでだろう?変な言い方だが、今回のは良くも悪くも、普通のミステリなんだろうなと思う。
    でも、面白くないってことは全然なく、突きつけられた課題は未だ自分の中で答えが出せないままだ。

    捜査一課の川村は、殺人事件に出くわす。現場を確認していると、厚労省の外郭団体の「ドールズ」という組織に取り上げられ、その事件そのものを隠蔽されてしまう。
    やがて川村は、サイバー犯罪捜査官の高倉とコンビを組み捜査に乗り出した。その後も次々と起こる殺人事件。被害者は国家機密、クローン人間だった。「ドールズ」はクローンの存在を監視し、世間に知られないように暗躍する組織だった。クローン人間は全部で7人。川村と高倉は次の犯行を阻止することができるのか。

    もちろん、ただのミステリにとどまらず、どんでん返しが待ち受けています。このストーリーも面白いのだが、それよりも、この物語のテーマとも言えるクローン人間について。作者は登場人物の言葉を借りて問いただしてくる。クローン人間の是非について。
    私は正直、クローン人間なんて気持ち悪いと思っていたのだが、仮に自分の親や奥さん。息子や娘。彼らがもし死んでしまったなら、クローンでもいて欲しいと思うのではないだろうか?人間でなくても、大好きなペットでさえ、クローンを欲してしまうような気がする。
    「命の尊厳」を振りかざしてクローンはいけないと言うのは簡単だが、自分の身内に何かあっても同じことが言えるだろうか。

    もう一つ、エピローグで高倉がぶつかった男の子。【あの男そっくり】と高倉が思ったのだが、あの男って誰だ??

    クローンの是非についても、あの男についてもモヤモヤが止まりません(涙)

  • 評価は5.

    内容(BOOKデーターベース
    世田谷で発生した不審死事件。鑑識が到着する前に、厚労省の外郭団体で「ドールズ」と名乗る組織が現れ、現場を警察から横取りしてしまう。感染症の疑いかと思われたが、彼らの行動を不審に感じた警視庁捜査一課の川村直樹は、事件後に知り合ったサイバー犯罪捜査官の高倉竜生と捜査を始める。次第に明らかになったのは、政府が28年前から隠してきた一級の国家機密だった…。巨大な運命の渦に巻き込まれた人間たちの、“いのち”を巡る物語が動きだす!

  • なんか出来すぎって感じ。
    そういう風に仕組んでるからなんだけど、なんだかな~

  • ちょっと強引に話が進みます。

  • 川村直樹警部補がクローン人間に絡む殺人事件を捜査する物語だが、7体のクローン人間をドールズという厚生労働省の組織が管理している由.川村が帰り道で遭遇した殺人事件では、ドールズの係官が有無を言わさず捜査陣を排除した.高倉竜生は元SEで警察官としてサイバーセキュリティ対策室に勤務している.ドールズの朝比奈勝との接触でクローン人間のことを聞いた川村は、高倉と組んで捜査を開始する.夏川郁人は全く経験のないピアノが自由に弾けることで馬場孝介に指導を仰ぐが、あっという間に上達する.クローン人間が次々と殺害される中で、川村は犯人像を模索する.最後の章で次々とクローン人間が判明し、川村も混乱するが、馬場が実は朝比奈で郁人と行動を一緒にしており、ドールズを裏切ってクローン人間が存在することを公表することを試みている.朝比奈の出自、高倉も恋人の美那もクローン人間であること、等々 意外な事実が溢れ出る結末だった.一連の事件の中でサイバーセキュリティ対策室長の 千賀正治の存在が光っていた.面白かった.

  • 110荒唐無稽で最後まで読むのがしんどかった!

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著者プロフィール

1975年静岡県生まれ。武蔵大学人文学部卒業。
2010年『再会』で第56回江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。ほかの作品に『グッバイ・ヒーロー』『チェインギャングは忘れない』『沈黙のエール』『ルパンの帰還』『ホームズの娘』『スマイルメーカー』『K2 池袋署刑事課 神崎・黒木』(いずれも講談社文庫)、『炎上チャンピオン』『ピエロがいる街』『仮面の君に告ぐ』(いずれも講談社)などがある。


「2020年 『ルパンの帰還』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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