- KADOKAWA (2019年1月26日発売)
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感想 : 36件
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Amazon.co.jp ・本 (304ページ) / ISBN・EAN: 9784041074350
作品紹介・あらすじ
世田谷で発生した不審死事件。鑑識が到着する前に、厚労省の外郭団体で「ドールズ」と名乗る組織が現れ、現場を警察から横取りしてしまう。感染症の疑いかと思われたが、彼らの行動を不審に感じた警視庁捜査一課の川村直樹は、事件後に知り合ったサイバー犯罪捜査官の高倉竜生と捜査を始める。次第に明らかになったのは、政府が28年前から隠してきた一級の国家機密だった……。巨大な運命の渦に巻き込まれた人間たちの、〈いのち〉を巡る物語が動きだす!
感想・レビュー・書評
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面白さと恐ろしさに襲われた一冊。
世田谷で発生した不審死事件から始まる「いのち」を巡る物語。
これは先が気になり一気に読まされた。
とにかく厚労省の組織「ドールズ」の謎の行動が気になって仕方がない。
そして明らかになるドールズの正体、目的。
ストーリーの面白さを感じながらも恐ろしさが襲ってくる。まさに翻弄される、操作される“いのち”なるものを感じた。
研究が日々進歩する反面、生み出した技術を試し使いたい欲が生じるのも然り。そしてそれを求める人間がいてもおかしくないのもまた然り…。人間の性(さが)、心理を上手く突いて描いた作品だと思う。
そして余韻引きずるラスト、最後の最後まで横関さんに読まされた。 -
お気に入りの横関大さんの新刊。いつもの横関さんとはちょっと違った作風に戸惑ってしまった。
横関さんと言えば、青春ミステリでどんでん返しがあって、そのどんでん返しが鮮やかで読後感が爽やかなところが魅力的な作家さん。
今作もミステリだし、どんでん返しもあるのだが、受け取るイメージがまるで異なるのはなんでだろう?変な言い方だが、今回のは良くも悪くも、普通のミステリなんだろうなと思う。
でも、面白くないってことは全然なく、突きつけられた課題は未だ自分の中で答えが出せないままだ。
捜査一課の川村は、殺人事件に出くわす。現場を確認していると、厚労省の外郭団体の「ドールズ」という組織に取り上げられ、その事件そのものを隠蔽されてしまう。
やがて川村は、サイバー犯罪捜査官の高倉とコンビを組み捜査に乗り出した。その後も次々と起こる殺人事件。被害者は国家機密、クローン人間だった。「ドールズ」はクローンの存在を監視し、世間に知られないように暗躍する組織だった。クローン人間は全部で7人。川村と高倉は次の犯行を阻止することができるのか。
もちろん、ただのミステリにとどまらず、どんでん返しが待ち受けています。このストーリーも面白いのだが、それよりも、この物語のテーマとも言えるクローン人間について。作者は登場人物の言葉を借りて問いただしてくる。クローン人間の是非について。
私は正直、クローン人間なんて気持ち悪いと思っていたのだが、仮に自分の親や奥さん。息子や娘。彼らがもし死んでしまったなら、クローンでもいて欲しいと思うのではないだろうか?人間でなくても、大好きなペットでさえ、クローンを欲してしまうような気がする。
「命の尊厳」を振りかざしてクローンはいけないと言うのは簡単だが、自分の身内に何かあっても同じことが言えるだろうか。
もう一つ、エピローグで高倉がぶつかった男の子。【あの男そっくり】と高倉が思ったのだが、あの男って誰だ??
クローンの是非についても、あの男についてもモヤモヤが止まりません(涙) -
クローン人間の話でした。
現実にはないでしょうが、これから先の時代には
現れるかもしれないと考えると怖くなります。 -
川村直樹警部補がクローン人間に絡む殺人事件を捜査する物語だが、7体のクローン人間をドールズという厚生労働省の組織が管理している由.川村が帰り道で遭遇した殺人事件では、ドールズの係官が有無を言わさず捜査陣を排除した.高倉竜生は元SEで警察官としてサイバーセキュリティ対策室に勤務している.ドールズの朝比奈勝との接触でクローン人間のことを聞いた川村は、高倉と組んで捜査を開始する.夏川郁人は全く経験のないピアノが自由に弾けることで馬場孝介に指導を仰ぐが、あっという間に上達する.クローン人間が次々と殺害される中で、川村は犯人像を模索する.最後の章で次々とクローン人間が判明し、川村も混乱するが、馬場が実は朝比奈で郁人と行動を一緒にしており、ドールズを裏切ってクローン人間が存在することを公表することを試みている.朝比奈の出自、高倉も恋人の美那もクローン人間であること、等々 意外な事実が溢れ出る結末だった.一連の事件の中でサイバーセキュリティ対策室長の 千賀正治の存在が光っていた.面白かった.
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世田谷で不審死事件が発生した。鑑識が到着する前に「ドールズ」と名乗る組織が現れ、現場を押えてしまう。不審に思った警視庁捜査一課の川村は、サイバー犯罪捜査官の高倉と調査を始める。次第に明らかになったのは…。
横関作品らしい読み易さで物語はスピーディーに展開していくのに、どこか切迫感を感じなかったのはどうしてだろう?真相がSFチックすぎるからだろうか。終盤がややごちゃごちゃした感じだったのも気になった。
(Ⅽ) -
国の秘密機関から監視されている人間たちが、次々に殺されていく。
どんでん返しはあるが、いつもはスカッとするのが、今回はゾワッとした。
クローン人間の是非についてもっと議論して欲しかった。 -
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人形って? え、そういうことを指してたのかぁ。
監視し続けなければいけない、監視され続けなければいけないというのは、どちらも苦痛だな。
こんなことを始めなければ、こんな面倒なことにならないのに、と思いつつ、できる能力があれば試してみたくなるものなんだろう。
いやいや、まさかそんな結末とは。 -
こっそりと作られた7人のクローン人間が
順に殺されていく。
クローンだなんてそんなこと!
あっていいわけないじゃないか!と思いつつも
実際、ほんとにいるんじゃないかと思わせる
そのくらい現実的な設定だった。
時代設定が「今」だからかな。
川村と高倉のコンビは良い感じだと思ったので
最後で驚かされた。
クローンには心も備わっているのかなぁ、
そりゃあるか。
でも、育っていく過程で
元の人間とは違う人間性になっていく、ということか。
気になる終わり方だった、続きはないのかしら。
アトムを作った天馬博士をちょっと思い出した。
これまでの横関さんとはちょっと違う感じだけど、
私は面白く読めた。 -
刑事の川村は、帰宅途中に殺人と思われる事件現場に遭遇する。所轄の刑事と情報交換をしていると、厚労省を名乗るスーツ姿の男たちが遺体を引き取っていってしまう。
ひとつの殺人事件がもみ消されたことに憤慨した川村が事件の背景を調べていると、28年前に起きたとんでもない事実が判明する。
物語の展開が素早く、引き込まれるようにして読んだ。
「7人目」のオリジナルは予想外で驚かされたな。 -
隠蔽された殺人事件。急にある能力に目覚めた一人の男性。事件の捜査をしながら、次なる連続殺人を阻止しようとする捜査官。隠された陰謀、と気になる要素満載で読む手が止められないミステリ。
ああでもこれ、物語の根幹となるあのネタを明かさずに感想を書くのが難しい……。たしかに倫理だのなんだのを鑑みれば許されることではないだろうけれど。何か有用な使い方ができないものかというのは思ってしまいます。それこそ犯人の主張するあの使い方、他人事なら駄目だと言ってしまえるだろうけれど。当事者だったら、望みにすがりたいということもあるだろうなあ。 -
29年前に誕生した7人のクローン人間
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政府が28年前から隠してきたのは「いのち」を巡る一級の国家機密だった。倫理的に問題があってもこの世に受けた生。人形と呼ぶのにはあまりにも苦しい。可能性や才能を人工的に閉ざされた人生。近い将来、もしかしたら既に身近な問題となっているのかもしれないけれど、命はかけがえのないもの、大事にされるべきもの。最後まで二転三転、面白かった。
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世田谷で不審死事件が発生した。
鑑識が到着する前に「ドールズ」と名乗る組織が現れ現場を押えてしまう。
不審に思った警視庁捜査一課の川村は、サイバー犯罪捜査官の高倉と調査を始める。
出だしから中々入り込めず、展開も全く読めなかったが途中からそっちの話だと気付きその後は一気に読めた。
連続殺人を隠蔽する意図は?
誰が何の為に?
終盤に向けて少しづつパズルのピースが嵌まって行った。
何百年後かの未来にはこう言った事は実際起こりうるのかも知れない 。
今、読むとフィクション感満載だが、人間の欲と倫理観の間で揺れる心情は理解出来る。 -
途中で一度読んだことに気が付いた。いくつかのシーンで気が付いたので読むのをやめたが実はストーリー全体は思い出せない。でも二度読みをしないという自分のポリシーに従い終了。
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