黒いピラミッド

  • KADOKAWA
2.84
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本棚登録 : 187
感想 : 23
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041074404

作品紹介・あらすじ

第25回日本ホラー小説大賞 大賞受賞作!!
そ の ピ ラ ミ ッ ド を 目 に し た 者 に は 、死 が ――
ホラー×冒険 エンターテインメント!

聖東大学のエジプト研究室で起きた殺人事件。それは、若手講師・二宮智生が犬のマスクを被り研究室に乱入、教授を鉄パイプで撲殺したのち屋上から投身自殺するという陰惨なものだった。
「黒いピラミッドが見える……あのアンクは呪われているんだ……」
二宮の最後の言葉を耳にした同期の日下美羽は、「呪われたアンク」に導かれるようにエジプトの地へ降り立つ。
持ち主が変わるたび、連鎖するように引き起こされた事件は本当にアンクのせいなのか? アンクが発掘された呪われた遺跡とは? 辿り着いた終着の地で、美羽が目にしたのは――。
文句なしの受賞! ホラー大賞最後の受賞作!

【選評より】
綾辻行人……ビジュアルイメージは迫力満点で、次々に起こる惨劇もめっぽう恐ろしい=楽しい。後段は壮大な冒険小説の趣に転ずるが、専門的な知識・情報を随所に織り込みつつも過剰にはならず、全編をスピーディに読ませてしまう。

貴志祐介……最高点を付けた。読み始めるとすぐに引き込まれた。ピラミッドやミイラ、考古学関係のディテールが圧倒的で、特に後半、舞台をエジプトに移してからは一気読みだった。

宮部みゆき……初めて読むのに懐かしく感じる王道の超古代史ホラーで、黒いピラミッドのイメージの恐ろしさも含め、「そうこなくっちゃ!」と膝を打つところがいっぱいでした。

感想・レビュー・書評

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  • エジプト行ったことないけど、著者が専門家なだけあってかディテール細かでイメージが沸きやすかった。実際に見てみたい。
    ホラーよりかはファンタジー感あふれる内容だった感じ。

  • なんとなくドキドキする設定.エジプトの地理が頭にあればもっと楽しめたかな.想像以上に面白かった.

  • 日本ホラー小説大賞大賞受賞作。タイトル通り、エジプトを舞台にしたパワフルでスリリングなホラー。エジプト考古学に関する知識も盛りだくさんで、しかし読み心地は軽くぐいぐいと読めました。冒険小説的な盛り上がりも読みどころです。
    エジプトというだけでそれはもう呪いの要素なんて山のようにありそうですが。アンクの呪い、なかなかに恐ろしく素晴らしいものが。速いテンポで次々に襲い掛かる呪いはもういっそ怖いというより楽しくなってきます(当事者じゃなければ)。「死がやって来る、死がやって来る」の呪いの歌も印象的。ラストに襲い来るイメージの壮大さもこれまた楽しいです。

  • ちょっと荒いしかたいけど、
    まぁそれなりとして楽しめた。
    そういうオチはあっても良いよな〜。
    私にとってもエジプトは昔からの憧れ。
    行けなかったカイロにいつか行きたい!

  • 2023/7/11

  • ホラー小説大賞を最近順番に読んでみてるんだけど、慣れたのか飽きたのか、あんまりでした。読みやすかったけど、読みやす過ぎ←
    B級映画にできそう。

    関係ないけど、ちょっと前に読んだ、ひとこぶらくだ層ぜっとのロバの話って有名な話なんか~って知った。

  • ハムナプトラ的な感じではあるが、日本人的な感覚のミステリが面白い。
    オチがいいし、エジプトに惑わされるところが、どうにも面白い。

  • エジプトへのロマンを感じさせてくれる作品で前半こそ日本国内で黒いアンクに振り回される様子が描かれるがエジプトに入ってからはどんどん続きが気になって仕方なくなる。SFかつミステリアスなシーンがいくつもあるが、挿し絵も無く言葉だけで表現されるため想像しながら読み進めるのも楽しかった。

  • この年の同時受賞作も読んでいました。

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著者プロフィール

ふくし・としや1959年岩手県盛岡市生まれ。多摩芸術学園映画学科卒。映画の脚本家を経て、早稲田大学古代エジプト調査隊に記録班として参加。以降、エジプト考古省の発掘現場を中心に取材を続け、古代エジプトを題材とした多くのテレビ番組、展覧会などの演出を担当する。エジプト渡航は50回以上。初めての小説で第25回日本ホラー小説大賞、大賞を受賞。

「2021年 『ツタンカーメンの心臓』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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