イリュージョン 最終版 (角川文庫)

  • KADOKAWA
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本棚登録 : 236
感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041075173

作品紹介・あらすじ

青年ながらもどんな手口も見破ると話題の“万引きGメン”椎橋彬。だが、彬にはもう一つの悪魔的な顔があった。マジックの知識を利用して周囲や防犯カメラを欺き大胆不敵な犯罪を繰り返していたのだ――。刑事・舛城と天才マジック少女・里見沙希が捜査を開始。見えてきたのは彬の見事な手口と、暗い過去だった……。彬vs沙希、マジシャン同士の究極の頭脳戦の行方は!? 知的エンターテインメントの“最終版”!「マジシャン第2幕」を大幅改稿した「最終版」誕生!

感想・レビュー・書評

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  • 椎橋彰物語
    マジシャンを読んでからの方が楽しめる
    面白いけど、沙希との勝負感が思ってたよりアッサリかな

  • 2004年の小学館版を大幅に加筆したとの事。

    ほとんど忘れており、新作を読むのと同然であったが、改めて小学館版をパラパラと読み返してみたが、あらすじは同じだった。

  • 前作「マジシャン 最終版」の続編ですが、マジックを利用し悪事を暴くヒロインとマジックを利用し悪事を犯す青年の対決かと思いきや、前半は青年のサクセスストーリーとピカレスクロマンで、後半に青年が追い詰められていき、成り行きで事件に関わるヒロインが青年と対決という流れになる。青年が社会に反感を抱き追い詰められていく様子はハラハラするのだが、前作のような爽快感はあまり無く、ピカレスクロマンにせよ、いくら大衆の浅はかさや現代社会の脆さを描きたかったとはいえ、青年の企みが上手く行きすぎなのではないかと思った。

  • ★3.0
    「マジシャン」と同じく、過去の「イリュージョン」は未読。里見沙希vs椎橋彬のマジック対決に焦点が当てられるのかと思いきや、沙希の出番は友情出演程度で軽く拍子抜け。が、彬が万引きGメンとして名を馳せていく過程が面白く、15歳とは思えない自分プロデュース力が痛快。そんな彼の性格や思考に難はあるものの、所々で幼さが見え隠れし、彼の境遇が不憫に思えたりも。舛城刑事が望む彬の処遇は甘い気がするけれど、「今日は残りの人生の最初の日」と気付けた彬の前途が開けていることを願う。沙希との出会いも救いになったはず。

  • 最後まで読むと面白い。
    事件の内容が2/3くらいを占めているので、そこを頑張って読み進めれば、結末がよく理解できて、いい話だなと思う。

  • マジシャンの後にこちら。
    先日読んだ「瑕疵借り」はいつもと違ったテイストでシリーズ化しないかなと期待していたけれど、こちらは最近のシリーズものに近い。
    表現が上っ面で一辺倒に感じてしまう。
    だから、切ないけれど最後はほんわか光のあるシナリオにも関わらず、あんまり感情移入できない。
    グアムの探偵シリーズは購入済みだけど、新しいテイストであることを期待。

  • 椎橋の行き当たりばったりの考え方について行けない…
    まだ、マジシャンの方が共感できた。

  • タネがあるのがマジック。
    夢のタネ
    未来のタネ
    奇跡のタネ
    タネがあったっていい
    それでいい

  • 15歳にして評判の“万引きGメン”となった椎橋彬
    しかし彼にはマジックの知識を悪用したもうひとつの顔があった

    彬の手口を探り犯行を追う枡城刑事と天才マジシャン沙希

    マジシャン同士が威信をかけるさいごの頭脳戦がはじまった

    本書は
    『イリュージョン:マジシャン第Ⅱ幕』(小学館/2003年)
    『イリュージョン:マジシャン第Ⅱ幕』(小学館文庫/2004年)
    を大幅に加筆修正し、『マジシャン 最終版』と同時発売

    新シリーズ『グアムの探偵』は2018年10月、11月の連続して刊行される

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著者プロフィール

1968年、愛知県生まれ。デビュー作『催眠』がミリオンセラーに。大藪春彦賞候補作「千里眼」シリーズは累計628万部超。「万能鑑定士Q」シリーズは2014年に映画化、ブックウォーカー大賞2014文芸賞を受賞。『シャーロック・ホームズ対伊藤博文』は19年に全米翻訳出版。NYヴァーティカル社編集者ヤニ・メンザスは「世界に誇るべき才能」と評する。その他の作品に『ミッキーマウスの憂鬱』、『ジェームズ・ボンドは来ない』、『黄砂の籠城』、『ヒトラーの試写室』、「グアムの探偵」「高校事変」シリーズなど。

「2023年 『高校事変 16』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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