瑕死物件 209号室のアオイ (角川ホラー文庫)

  • KADOKAWA
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本棚登録 : 262
感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041075265

作品紹介・あらすじ

誰もが羨む、川沿いの瀟洒なマンション。
専業主婦の菜緒は、育児に無関心な夫と、
手のかかる息子に疲弊する日々。
しかし209号室に住む葵という少年が一家に「寄生」し、
日常は歪み始める。
キャリアウーマンの亜沙子、
結婚により高校生の義母となった千晶、
チョコレート依存の和葉。
女性たちの心の隙をつき、不幸に引きずり込む少年、「葵」。
彼が真に望むものとは?

恐怖と女の業、一縷の切なさが
入り交じる、衝撃のサスペンス!

(単行本『209号室には知らない子供がいる』改題)

感想・レビュー・書評

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  • 悲しい話だった。
    愛を知らず知らず気付くことなくのグループと、最後に愛に気づく人
    こんなにも違う結果になるのだなぁ

  • うーん
    つまらなくもないけど、とても面白い!というわけでもないホラーでした
    映像化したら効果的かも。

  • 209号室には知らない子供がいる。
    その子供の名前は葵。

    葵に取り入れられ、いつしかサンクレールの住人達は、少しずつおかしくなっていく。

    幽霊なのか、イマジナリーフレンドなのか、最後はなんだか不気味なまま終わってしまった。
    櫛木理宇さんの小説は、いつもなんだか怖い。
    この怖さを書けるのが凄い。

  • 1話目が一番怖かった。母親だけが悪者にされ、父親は責任を放棄して子の味方のように、もう一人の子供のように振る舞う。その構図は結構よくあるのではないか。

  • 前半とてもおもしろくて読むの止められなかった、けど後半はスピードが緩んで少し退屈だった。侵蝕みたいな人間の恐ろしさを期待して読んでたから、心霊現象の方向へいってしまって少し残念。でも櫛木さんの本は面白いと思う。

  • 第一話〜三話までは、ただ単に事故物件による怪異現象に思えたが、葵とは何なのか、不幸に陥る女性たちに怖さを感じた。
    第四話からさらに怖さを感じた。
    そして、第五話。
    回収話とわかりつつも、「そうだったのか」と驚きの連続でした。
    最後まで読み終え、再度、プロローグとエンディングを読むと、怖さが増す…
    面白かったです。

  • 最初は、姿が見えなくて気のせいだと思う。
    徐々に近づいて、存在が確かなものになる。
    自分の家族に、家族のようにそばにいる。
    拒絶する者もいれば、一緒にいる者もいる。
    拒絶をしても、一緒にいても結末がドロリとしていた。
    (あまりホラーを読まないから、評価が難しい。)

    葵という男の子。

    葵をきっかけに、日常で忘れていた、忘れようとしていた自分の、家族の問題が浮き彫りになる。

    第一話が、怖かった。
    主人公が何度も子ども、旦那に言っていた言葉が悪い形で達成される。母親に相談して納得できなかった言葉も主人公にふってくる。


  • 今月5冊目
    ★★★
    んー、微妙。この本読んだら、子供に葵ってつけるのやめるよな。。
    この作家も変態系からホラー系やら多彩ね

  • 読み終わっだがあまりよくわからなかった。
    葵は今までの水子たちの霊?怨念?の集合体のようなものだと理解したが、なぜあの4人だけ狙われたのか?
    飯村健也、石井芳枝、島崎航希はなぜ羽美に嫌がらせをした?葵が精神を乗っ取ってさせたということ?
    エピローグはまた水子(それとも事故死した子供?)の霊が表れたのか?
    引越し先のマンションでもまた同じようなことが起こることの暗示?
    謎が消化しきれないまま終わってしまった感じがある。


  • 瑕死物件 読了。
    とあるマンションの住人たちが、ある男の子アオイと出会い不幸のどん底へ。いろんなパターンで不幸になっていく、逆・座敷わらし。

    最後の最後までおぞましい恐怖。ねっとりとした女の怨念系が好きな方にどうぞ。

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著者プロフィール

1972年新潟県生まれ。2012年『ホーンテッド・キャンパス』で第19回日本ホラー小説大賞・読者賞を受賞。同年、「赤と白」で第25回小説すばる新人賞を受賞し、二冠を達成。著作には「ホーンテッド・キャンパス」シリーズ、『侵蝕 壊される家族の記録』、『瑕死物件 209号室のアオイ』(角川ホラー文庫)、『虎を追う』(光文社文庫)、『死刑にいたる病』(ハヤカワ文庫JA)、『鵜頭川村事件』(文春文庫)、『虜囚の犬』(KADOKAWA)、『灰いろの鴉 捜査一課強行犯係・鳥越恭一郎』(ハルキ文庫)など多数。

「2023年 『ホーンテッド・キャンパス 黒い影が揺れる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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