語りたくなるフェルメール 教養としての名画鑑賞

  • KADOKAWA
3.00
  • (0)
  • (2)
  • (4)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 30
感想 : 3
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • 本 ・本 (128ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041075302

作品紹介・あらすじ

フェルメールの作品には、モデルがはっきりとわかっているものが一点もない。造形的な特徴を手がかりに顔を分類、モデルの謎に挑む世界初の試み。誰かに語りたくなること間違いなし、美術鑑賞本の決定版!

世界初! 「顔認識」でモデルの謎を解く!――描かれたのは、画家の妻か? パトロンの妻か?
真珠の耳飾りはニセモノだった?!――フェルメールの生きた時代
牛乳を注ぐ女性が、なぜ名画なのか――美は、私たちの暮らしのなかにある

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 「教養としての」というサブタイトルが
    なんかイヤな感じだが、
    それに釣られて読んでいる自分がいる笑
    「語りたくなる」というのは、その通りですね。
    でも、私が知りたかったのは、
    フェルメールの絵の謎、というよりも、
    フェルメールの謎、ですね。
    西洋絵画史から少し外れるんですよね。
    なぜ外れるのか?何が特別なのか?
    それをもっと知りたいと思いました。

  • フェルメールの代表作「真珠の耳飾りの少女何」。鮮烈なウルトラマリン・ブルーは青い宝石ラピスラズリで、はるばる地中海を越えアフガニスタンから運ばれてきた。少女のターバンに用いられている黄色はインディアンイエローと呼ばれインド産。ひときわ目を引くその耳飾りは、アジア伝来の宝石であり、エキゾチックなドレスは日本の打掛を思わせる。振り返ったポーズは浮世絵「見返り美人」を思わせ、画面は、当時オランダの視界の前に開けていた広大な世界を凝縮してみせてもいる。
    何気ない日常の一瞬を描いた画面が不思議と謎めいた美を放つフェルメール。この謎を解き明かすことを通して私たちの暮らす日常の一瞬一瞬が絵画にも匹敵するような美に満ちていることを実感できる。

全3件中 1 - 3件を表示

著者プロフィール

多摩美術大学名誉教授・版画家

1952年生まれ。柳宗悦門下の版画家森義利に入門、徒弟制にて民芸手法の型絵染を修得、現代版画手法としての合羽刷として確立。日本版画協会展、国展で受賞(1977・78)、リュブリアナ国際版画ビエンナーレ五十周年展(2006)に招待出品。作品が雑誌「遊」(工作舎)に起用されたことを機に編集・デザインに活動の幅を拡げ、ジャパネスクというコンセプトを提唱。1992年国連地球サミット関連出版にロバート・ラウシェンバーグらと参画、2005年愛知万博企画委員。著書『絵画の読み方』(JICC)、『二時間のモナ・リザ』(河出書房新社)等で、今日の名画解読型の美術コンテンツの先鞭をつけ、「日曜美術館」等、美術番組の監修を多く手がける。著書多数、全集「名画への旅」、「アート・ジャパネスク」(共に講談社)を企画、共著にシリーズ「公共哲学」(東京大学出版会)がある。

「2024年 『柳宗悦の視線革命』 で使われていた紹介文から引用しています。」

西岡文彦の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×