- 本 ・本 (128ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041075302
作品紹介・あらすじ
フェルメールの作品には、モデルがはっきりとわかっているものが一点もない。造形的な特徴を手がかりに顔を分類、モデルの謎に挑む世界初の試み。誰かに語りたくなること間違いなし、美術鑑賞本の決定版!
世界初! 「顔認識」でモデルの謎を解く!――描かれたのは、画家の妻か? パトロンの妻か?
真珠の耳飾りはニセモノだった?!――フェルメールの生きた時代
牛乳を注ぐ女性が、なぜ名画なのか――美は、私たちの暮らしのなかにある
感想・レビュー・書評
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「教養としての」というサブタイトルが
なんかイヤな感じだが、
それに釣られて読んでいる自分がいる笑
「語りたくなる」というのは、その通りですね。
でも、私が知りたかったのは、
フェルメールの絵の謎、というよりも、
フェルメールの謎、ですね。
西洋絵画史から少し外れるんですよね。
なぜ外れるのか?何が特別なのか?
それをもっと知りたいと思いました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
フェルメールの代表作「真珠の耳飾りの少女何」。鮮烈なウルトラマリン・ブルーは青い宝石ラピスラズリで、はるばる地中海を越えアフガニスタンから運ばれてきた。少女のターバンに用いられている黄色はインディアンイエローと呼ばれインド産。ひときわ目を引くその耳飾りは、アジア伝来の宝石であり、エキゾチックなドレスは日本の打掛を思わせる。振り返ったポーズは浮世絵「見返り美人」を思わせ、画面は、当時オランダの視界の前に開けていた広大な世界を凝縮してみせてもいる。
何気ない日常の一瞬を描いた画面が不思議と謎めいた美を放つフェルメール。この謎を解き明かすことを通して私たちの暮らす日常の一瞬一瞬が絵画にも匹敵するような美に満ちていることを実感できる。
著者プロフィール
西岡文彦の作品





