総監特命 下 彷徨う警官 3 (角川文庫)

  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (464ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041075425

作品紹介・あらすじ

新聞社襲撃事件を調べていたジャーナリストの石丸が殺されていたことが発覚。彼は、実行犯の黒幕に迫ろうとしていた。また、事件を追う特命捜査室の北郷は、背後に原子力複合体が控えていると知り――。

感想・レビュー・書評

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  • 彷徨う警官シリーズ、3作目。上下巻。

    新聞社襲撃テロ事件から、原子力複合体、及び日米合同委員会へと話が拡がっていく。作者の想像もかなり含まれているのだろうが、そういう事実も無きにしも非ずなのだろうなと思えるのも怖ろしいところ。日米の同盟関係に良い面もあるのも分かるし、だからと言って悪い面を見ないようにするのも良くなくて、両方の側面をきちんと見るのも大切だわと改めて思った次第。
    ただ、展開的に単なる事件捜査から外交問題にまで発展してしまうと、結末はモヤっとしたものになってしまうのが予想範囲内というか、、。読み手としては、大風呂敷を広げるのであれば、結末までちゃんと責任持ったうえで広げてよと言いたいところ。特命班のメンバーも、私は2作目から続けて読んだからまだマシだったものの、最初、誰が誰で、というのが分かりにくかった。登場人物の数が多いだけに、もう少し人物紹介的な描写が最初に欲しかったかも。

  • 悪癖がでてシリーズ物なのに三作目から読む。とてつもなくドキドキした。ハードボイルド過ぎず、情に流されすぎず、正義の味方すぎず、とても好きな塩梅でございました。早く一作目、二作目を買わねばならぬ。年明け最初の目標。

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著者プロフィール

森 詠 もり・えい
栃木県旧大田原町出身。那須地方に育つ。
東京外国語大学卒。主な著作に『振り返れば、風』『燃える波濤』『雨はいつまで降り続く』『夏の旅人』『冬の翼』、戦争小説『日本朝鮮戦争』、警察小説『横浜狼犬』『清算』、青春小説『オサムの朝』『少年記オサム14歳』『那珂川青春記』『日に新たなり』『はるか青春』『パートナー』等がある。
最近、歴史時代小説『七人の弁慶』や『坂東三国志』も書いている。

「2022年 『父、密命に死す 会津武士道2』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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