ウィークエンド・シャッフル (角川文庫)

  • KADOKAWA (2018年12月22日発売)
3.39
  • (3)
  • (3)
  • (10)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 164
感想 : 10
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (288ページ) / ISBN・EAN: 9784041075814

作品紹介・あらすじ

硫黄島の回顧談が白熱した銀座のクラブは戦場と化し(「『蝶』の硫黄島」)。子供が誘拐され、主人が行方不明になった家に入った泥棒が、主人の役を演じ始め(「ウィークエンド・シャッフル」)。全13編。

みんなの感想まとめ

多様なテーマを通じて人間の等身大の精神を描く短編集で、突拍子もないドタバタから切ない物語、現代への鋭い風刺まで、幅広い作品が収められています。特に、表題作をはじめとする収録作では、ユーモアや観念の揺さ...

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 通奏低音のように女性蔑視が存在する作品というのはあるものの、悔しいくらいおもしろかった

  • ‘紀伊國屋書店限定復刊’オビ巻き。限定に弱いんです。


    13編収録、強弱あれど毒っ気たっぷりな一冊。


    印象に残ったのは
    「佇むひと」…行きすぎた規制社会の成れの果ての世界、だろうか?現代社会の風刺とも取れる。
    「如菩薩団」…女性の社会進出をイジった話か。
    「『蝶』の硫黄島」…カオス。
    「弁天さま」…これは何だ、伏字を取り入れた実験作的なもの?意味は今ひとつ掴めないが少なくとも印象には残った。
    「その情報は暗号」…恐ろしくくだらない。世の中、一見くだらない事を一生懸命やるから回っているともいえる。
    「碧い底」…地上はなぜ荒廃したのか。終末戦争が起こったのか、環境破壊が進んだ結果か。
    「ウィークエンド・シャッフル」…ドタバタ寸劇。取っ替え引っ替えもつれた末、見事に‘もと通り’に収まる、ブラック・スラップスティック。


    1刷改版
    2021.1.10

  •  人生で暫定一位の短編集かもしれません。突拍子のないドタバタ系から、切ない話、純文学寄りのものから、現代への鋭い風刺まで、様々な角度から短編を楽しめました。毛色の違う収録作たちに共通しているのは、等身大の精神を描いているところだと思います。現実味はないかもしれないけど、どこか血の通った作品はとても好きです。表題作のようなトンデモ展開も、しっかりとまとまったストーリーに昇華できる筒井康隆…本当にすごいです。
     こんなに笑った短編集は初めてだし、こんなに観念を揺さぶられた短編集も初めてです。収録作は全部良かったですが、特に良かったのは『如菩薩団』と表題作、あと『犬の町』ですね。

  • 強盗が出てくると、おもしろい…!

  • なかなかぶっ飛んだ設定が多く、短編てのも丁度良くて、楽しめた。80年代に書かれたモノだが今でも遜色無く読める。

  • 1985年刊行の文庫。ブラックユーモア満載の短編小説集。

  • 言語的実験は当作ではあまりみられなかった。

全7件中 1 - 7件を表示

この本が好きな人におすすめの本

著者プロフィール

筒井康隆……作家、俳優。1934(昭和9)年、大阪市生まれ。同志社大学卒。1960年、弟3人とSF同人誌〈NULL〉を創刊。この雑誌が江戸川乱歩に認められ「お助け」が〈宝石〉に転載される。1965年、処女作品集『東海道戦争』を刊行。1981年、『虚人たち』で泉鏡花文学賞、1987年、『夢の木坂分岐点』で谷崎潤一郎賞、1989(平成元)年、「ヨッパ谷への降下」で川端康成文学賞、1992年、『朝のガスパール』で日本SF大賞をそれぞれ受賞。1997年、パゾリーニ賞受賞。他に『家族八景』『邪眼鳥』『敵』『銀齢の果て』『ダンシング・ヴァニティ』など著書多数。1996年12月、3年3カ月に及んだ断筆を解除。2000年、『わたしのグランパ』で読売文学賞を受賞。

「2024年 『三丁目が戦争です』 で使われていた紹介文から引用しています。」

筒井康隆の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×