- Amazon.co.jp ・マンガ (164ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041075982
作品紹介・あらすじ
小さな町の小さな映画館――かすみ座。そこは、口は悪いが腕の良い“映写技師”と、記憶喪失だが相当なシネフィルの“もぎり”が経営している。 喜びも悲しみも、映画と共に生きる人々が集う優しい名画座の物語。
感想・レビュー・書評
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とある町の古びた映画館。
先代館主の孫息子が後を継ぎ
好き勝手にやっているけど
それなりに流行っている。
居候は行き倒れてた記憶喪失の青年。
なぜか映画のデータベースが
鬼のように脳内蓄積されていて
これ幸いと居着いてしまった。
そんなふたりと町の人々の物語。
あら、なんか。
ふんわりとおもしろいわ。
毎回ひとつの映画が
物語にからんでるのもいい。
原田マハの『キネマの神様』とか
古内一絵の『キネマトグラフィカ』とか
ああいうミニシアター系の雰囲気ね。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ひなびた街の、ひなびた名画座。
デジタル上映もできるけれど、基本は今でもフィルム。
映画に興味のなさそうな映写技師と、
記憶はないのに映画の知識は検索サイト並みの居候。
映画そのものが題材なのではなくて、
「その映画を観ていた頃の想い」を中心に展開される
登場人物たちのドラマはちょっぴり切ないけど、
映画を観るのが楽しくてわくわくしていた頃を
思い出させてくれる作品です。
まだまだ明かされていない背景ばかり。
これから何を見せてくれるのかが楽しみです。
久しぶりに、古い映画を観たくなりました。 -
名画座舞台のマンガということで購入。映写技師が主人公で、参考文献にはシネマヴェーラの荒島さん「映画館のまわし者」などもリストアップされている。物語としては「ニュー・シネマ・パラダイス」的な料理のしかたで、映画というメディアや、映画館の社会的・文化的状況それ自体がテーマではなく、ドラマの道具として使われているようである。