作品紹介・あらすじ
〈地獄代行業〉の皓と助手・青児は、不可解な過去の通り魔殺人を調べるため奥飛騨の旅館へ向かう。紅葉燃ゆる山宿で2人を迎えたのは、闇に蠢く蛇と、前夜に急死した女将の亡骸だった。時を経て再び起こった不審な死。〈蛇の祟り〉が仄めかされるが、皓が見抜く本当の罪人と、悲しき動機とは……。そして事件の終わりと共に、皓と青児を引き裂く新たな地獄が幕を開ける!
感想・レビュー・書評
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シリーズ3作目も、周囲に壊された人たち…って悲しみにくれてしまいました。浅香家もだけれど、一志も悲しい。鈴さんも。。
浅香家の問題は一虎が全てな気がします。結界張ってまで西條くんを誘き寄せて消す事になってしまったし。一志と鈴さんはもう……
凛堂荊が本格的に出てきたけど、棘がアレなのは双子の兄に全部いってしまったからかな、と思いました。邪悪さが凄くて、こちらが神野の後継者ですねと納得しました。山本も神野も殺したようです。
西條くんは魔王になるには優しい、という青児くんの危惧は当たっていると思います。紅子さんの兄への冷淡さに笑いました。「しょせん魚」
これからは荊と魔王争いするのかな。続きも楽しみです。
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お、おもしろすぎる。地獄がきっちり地獄であるとこ、関係者のバックボーンが詳細に描かれるところが読み応えある。
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導入部が終了して、いよいよ本筋という感じになってきた。情景が目に浮かぶような描写がとても素敵で、ちょっと神秘的で不気味さを醸し出している。
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2019年出版。シリーズ第3作。設定の展開が進み、人ならざるモノならではの力や現象等の描写もされるように。ストーリーも全巻を横断する大きな展開を見せ、面白い。地獄の鬼もスマートフォンや盗聴器を便利に使うという設定も、何やらトボケて面白いと感じるようになってきた。中々に血みどろのシーンも少なくないが、生臭さを過度に・反復される事も無いので、その辺が苦手な人でも楽しめるのでは?
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第3巻。
影で暗躍していた凛堂荊がようやく登場。
このシリーズで一番好きなスネコスリの話が収録されている。
チィちゃんと男とおばあちゃんの3人で幸せに生きる日々もきっとあったはずなのに、些細なすれ違いが切ない。
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まさか青児さんと同じ目の人が他にも居たとは。
また出てくる可能性はあるんですかね。
ホームレス狩りをした中学生に関してはやり過ぎかもしれないけど自業自得だとも思ってしまう。
金魚と紅子さんは何らかの関係があるだろうと思ったけどまさかの双子。
たとえそれが皓さんを気遣った言葉だとしても「しょせん魚というか」には笑った。
棘さん撃たれましたけど元気ですかね。
とうとう閻魔庁公認ペット。
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だんだんと漫画展開になってきた。
文章が時折臭くて読んでるとムズムズすることがあるけど、主要人物の心根が「善」なので読み進められる。お話自体は面白いので、小賢しいことは考えずエンタメ小説として引き続き楽しもうと思う。
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青児と同じ目を持つ女性とあるから物語がどんな風に拗れるのかハラハラしてたんだけど、想像の斜め上を行っていた。
まさか皓さんが死にましたとか言われるとは思ってもいなかった。
棘さんの双子の兄・荊さんが黒幕として出てきたけど、あの棘さんが優しく見えるほど冷酷な方だった。
棘さんのメンタルが心配。
今まで謎だった紅子さんの謎も分かってちょっとすっきり。
でも紫苑さん・・意味深な金魚の描写に荊さんのスパイか?とか思ってごめんなさい。最期の描写が悲しい・・
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著者プロフィール
愛知県生まれ。2017年「地獄くらやみ花も無き」で、第3回角川文庫キャラクター小説大賞〈読者賞〉を受賞。同年、「折紙堂の青目鬼 -折り紙あやかし事件帖-」で、第5回富士見ラノベ文芸大賞〈審査員特別賞〉を受賞。
「2023年 『地獄くらやみ花もなき 捌 冥がりの呪花、雨の夜語り』 で使われていた紹介文から引用しています。」
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