朝のかたち 谷川俊太郎詩集II (2) (角川文庫)

  • KADOKAWA (2018年11月22日発売)
4.00
  • (4)
  • (5)
  • (4)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 194
感想 : 8
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (400ページ) / ISBN・EAN: 9784041076675

作品紹介・あらすじ

「同じアイデア、同じスタイルで書き続けていると自分で自分に飽きちゃうし、現代詩にはまだまだ未開拓の部分があると思い続けていたから」(「あとがきに代えて」より)。
半世紀にわたり、多彩な作品を発表し、今なお新しい挑戦を続ける谷川俊太郎。
一九七〇年~一九八三年に発表した『うつむく青年』『空に小鳥がいなくなった日』『ことばあそびうた』など十七冊から、詩人・北川透が精選。
日本語の豊かさとリズムに満ちた一冊。


※カバーの絵柄は(株)かまわぬのてぬぐい柄を使用しています

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 谷川俊太郎さんの詩集は文庫、単行本ともに主要なものはほとんどブクログの本棚に載せていますが、先日、家の本棚を整理していたらこの本を見つけました。
    なぜ、まだレビューしていなかったかといえば、あまりにマニアック(?)な詩が多かったためだと思います。
    ”定義”などの難解な詩も多いです。
    ”ことばあそびうた”や”わらべうた”などのこどもにもわかる詩も入っていますが。
    この詩集は文庫で手に取りやすいとは思いますが、谷川さんの代表作を集めたものではなく、広範囲の色々な遊び心のある詩を集めています。
    谷川さんの詩集を初めて読もうとする方には、この詩集はあまりお薦めではありません。
    文庫だったら、同じ角川文庫の『谷川俊太郎詩集Ⅰ』か岩波文庫の自選詩集、又は他の各詩集ごとのタイトルがついている文庫の方がお薦めです。

    ちなみにこの選集は、1985年の版で、選と解説は北川透さんです。


    「つもり」
    自分じゃ生きてるつもりで
    歌いながら番いながら小鳥が死ぬ
    自分じゃ生きてるつもりで
    わきめもふらず働きながらひとが死ぬ

    僕は自分が死ぬのはこわくない
    こわいのは小鳥が死ぬこと
    こわいのはひとがしぬこと

    自分じゃ生きてるつもりで
    葉を風にそよがせて木が死ぬ
    月に見守られながら海が死ぬ

    自分じゃ生きてるつもりで
    僕の書く言葉が死ぬ
    木と海と小鳥とひとつの死体の上で
    自分じゃ生きてるつもりで

  • 詩集を手に取ったことがなく、まず読み方がわからない・・・。
    一気に読み進めるものなのか、それとも気が向いたときに一編ずつ読み進めるのか、はたまた気まぐれに開いたところを読んでみるのか。
    ただ、谷川先生の詩の意味は教科書で読んだ頃にはわからなかったけれど大人になって触れてみると、どーんと、そしてズーンと心に響いてくる言葉がある。多く掲載されたなかから響いてくるのはその時の心の持ちようや、状況によっても違うだろうとおもう。きっと詩集は、何度も読み返すものなのでしょう。

  • 言葉を通していろんな情景が流れ込んできて、味わい深い時間を過ごしました。

    生身の、人の体の生々しさも感じられ、昭和という時代を想いました。これからの時代も、体感も大切にしていけたらと思いました。

  • <あなたの発することのできるもっとも大きな声、その声をあなたは何に用いるのでしょう、怒りの表現、喜びの表現、苦痛、それとも他人への強制、あるいはまた、単なるおあそび?>

    <いつの間にかどこかへなくなってしまった小さな物、それをなくしたのは誰ですか?そしてその行方はどこですか?たとえその物の細部はありありとあなたの記憶にとどめられているとしても。>

    <金管楽器群の和声に支えられた一本のフルートの旋律、その音はどこから来るのですか、笛の内部の空気から、奏者の肺と口腔から、すでに死んだ作曲者の魂から、それともそれらすべてを遠く距ったどこかから?>

    質問集

  • 2023/09/10 Kindle Unlimited
    よい

  • 面白い

  • 本詩集に収録されたもののなかで目立っていたのは、日本語の音韻がもつ美しさは現代詩と短歌の相克のなかで表現した詩や、シニフィアンとシニフィエの関係構造が垣間見えるソシュール言語学的な詩だった。
    …いや、「コカコーラ・レッスン」にせよ「わらべうた」にせよ、あるいは「対詩」(連歌のような…?)にせよ、同詩集に収録される北川透の解説にあるがごとく、変幻自在な谷川俊太郎を表してやまない。どれが目立つというわけでなく、どれも目立っていた。この詩人のタイプはどんなものだろうと、測ることはもはや許されなかった。

  • “きみに遠慮はしないぞ
    きみが馬鹿なら
    馬鹿と云ってやる”
    (『私は』)

全8件中 1 - 8件を表示

著者プロフィール

1931年東京生まれ。詩人。1952年、21歳のときに詩集『二十億光年の孤独』を刊行。以来、子どもの本、作詞、シナリオ、翻訳など幅広く活躍。主な著書に、『谷川俊太郎詩集』『みみをすます』『ことばあそびうた』「あかちゃんから絵本」シリーズ、訳書に『スイミー』等がある。

谷川俊太郎の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×