空の青さをみつめていると 改版 谷川俊太郎詩集I (角川文庫)
- KADOKAWA (2018年11月22日発売)


- Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041076699
作品紹介・あらすじ
1952年に『二十億光年の孤独』で鮮烈なデビューを果たし、日本を代表する詩人となった著者の1950年代~60年代の代表作を精選した詩集が、読みやすくなって再登場!著者によるあとがきも収録。
感想・レビュー・書評
-
「清冽な言葉と鋭い感性」と形容されることの多い谷川俊太郎さん。それが読みにくさになる時がある。
私が好きなのは温もりを感じる詩、直接的にものごとを批判しNOを訴えるような詩、そして言葉遊びをしながらタブーを消しちゃう詩だ。
地球へのピクニック(愛について)
この日(絵本)
窓(愛のパンセ)
男の子のマーチ(あなたに)
もし言葉が(あなたに)
ごあいさつ(落首九十九)
大小(落首九十九)
千羽鶴(落首九十九)
読み返してわかった。
わかりやすい詩が好きみたいだ。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
-
2024/04/04
-
2024/04/05
-
-
詩、全然詳しくないけど今まで読んだ詩と全然違った。たまたま今まで読んでた詩がユーモアがあって優しい感じのものが多かっただかなんだろうけど、この人の詩は生々しいというか現実的というか、結構政治的なことや戦争のことも出てくる。共感できる詩はかなり少なかったし感傷的になる詩もかなり少なかった。どちらかというと、うわっ…ってなったりゾクっとする詩が多い。千羽鶴って詩に「あまりにはかない祈りのかたち 千羽は無力、万羽も億羽も無力」「巨大な悪の不死鳥」ってドストレートに書かれていた。こういうのを切れ味が鋭いって言うんだろうな。
-
「八月と二月」みたいに、ふと自分の人生の内奥をえぐられる瞬間をもたらす詩作があるから困る。『はだか』を読んでいるときのような切迫感が、この詩集でも時として感じられた。春のいじわるな風のように。
-
谷川俊太郎さんというとあまりにも有名で、たしか教科書とかにも載っていたので、「教科書に載ってる詩」みたいなイメージで逆にあんまり作品を知りませんでした。読んでみたら、けっこう意味不明?だったり。おちんちんの詩とかあっておもしろかった。またゆっくり読んでみたいです。
-
流麗な言葉たちのさざめきが果てしなく遠い宇宙の向こうから零れ落ちてくる。外へ外へと放たれた声は、力強く自由で着飾らない素直な内側の囁きと閃き。太陽のように情熱的に焼きつけ、ひらひらと花のように舞い、雪のように静かに降り積もる。「万有引力とはひき合う孤独の力である」
-
“子供は私に似ている
子供は私に似ていない
どちらも私を喜ばせる”
(『鳥羽 2』) -
いつも言うがワシは詩が分からない。そんな中でも谷川氏の詩は、言葉は分かるな、と思っていたが、この本で最初期の詩を読んでやはり分からなかった。だが、新聞連載されていたという落首シリーズはすごいしっくりハマった。後書きがわりのQAにあるが、自分の内面に向かったか、外に向けたかの違いが如実に出たのだろう。
初期作でも言葉そのものがテーマ(というと語弊があるが)になってある詩には、比較的感じ入るものがあった。言葉を生き物として扱っているものが多く、その感覚がワシに近いからかもしれない。 -
たくさん歌って大好きな詩が並んでいる。いつでも読み返したい
著者プロフィール
谷川俊太郎の作品





