であいもん (6) (角川コミックス・エース)

  • KADOKAWA
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本棚登録 : 119
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (180ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041077313

作品紹介・あらすじ

和が緑松に戻ってきて早一年。和の帰郷は、一果や両親、祖母、そして佳乃子――様々な人の心境に変化を与えていた。京都市営地下鉄PRプロジェクト「地下鉄に乗るっ」とのコラボ描き下ろし漫画も収録の第6巻!

感想・レビュー・書評

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  • いつにも増して恋の香りを強く感じられる巻。和と佳乃子・美弦の間が全く進展しないのも有って、本作って印象よりも恋愛描写が少なかったりするのだけど、今巻はこれまでよりも恋の匂いが散見されたなぁ


    平伍と富紀の恋物語が描かれる27話。本編での二人は完全に今の緑松を預かる和の両親という立ち位置で登場しているものだから、こうして若かりし頃が描かれると少し驚いてしまう。けど、親だからこういう時代が有ったんだよなぁとも思い直せる話だったよ

    自分なりの新作を作れと申し渡されたのに親父からの評価に納得できず苛立つ若かりし平伍。こういった経験は職人ならではといった感じ
    それだけにその時期に天真爛漫で天然な印象の富紀と出会えた事は彼の心に清流が満ちるような出来事だったんじゃなかろうか。まあ、あんなあっさり「俺に好意を…!?」なんて勘違いする平伍は面白いけども

    自分が納得できる御菓子に迷っていたのに、いつしか気になる人に喜んで貰える御菓子を目指し…
    それが恋文に添えられるだけの素晴らしい御菓子になったのは心躍る恋物語だね
    あと、現代に戻った後の二人のリアクションもそれぞれ良かったなぁ


    前巻のカレン登場辺りから増え始めた一果の学友関係の描写
    学区運動会のアレなんて一果視点で見ると大袈裟な話ではなかった筈なんだけど、負けた方は案外根に持つものという好例か。まあ、野井の場合はそれだけじゃないんじゃない?と勘ぐりたくなるけど

    少年らしい、気になる子に素直になれない感じを放ちつつ一果へのリベンジに燃える野井だけど、そんなよく判らん感情を向けられる一果の方は堪ったものじゃない
    だから二人の仲を良好に戻す為にもここで保護者代わりの和がフォローするのは当然の流れなのだろうけど、自分の周囲の想いの渦を気付けない彼が野井と一果の間にある微妙な感じを察せられるはずもなく
    過去最大級のお怒りを示した一果のインパクトは凄い


    そして今巻の重大エピソード、和の過去と未来に焦点が改めて当てられた29話
    祖父の言葉が引っかかって和菓子から遠ざかった和。それが今は緑松に戻ってきて跡継ぎは目指していないものの修行している。そんな彼の緑松への心境は如何なるものかと時折気になってしまうだけに、祖母を前にしての発言は衝撃的
    和はずっとあのような感覚を抱いていたのか……

    ただ、肝心の祖父には全く別の思惑が有ったようで
    確かに小さい頃から和菓子に夢中で、和菓子が売られる様を見れば泣いてしまう。そんな子供が何の障害もなく育ってしまえば、自分の意志無く和菓子の道に進んでしまう事態もあり得たのかも
    放蕩息子なんて揶揄される和だけど、ギターに夢中になって東京へ行って今更戻ってきた事は決して間違いではなかったと言えるのかもしれないね

    それだけに祖母の話を聞いた直後に一果へ向けた何とも言えない表情が気になるけど…
    店を末代まで続けるための三代目は果たしてどちらになるのだろう……

  • 4.3

  • 一果の二者面談にのぞむ和、一果をライバル視する同級生にリレーのコーチをした和、祖母が一時帰宅して厳しく警策で指導される和、和との馴れ初めからいまの思いへと回想するかのこ。最後のページは和のバンド時代の友人と思われ…と。

  • まさかの地下鉄に乗るっコラボ掲載。ちゃんと地下鉄もバスも出てきていてすごい。お兄ちゃんもいる。和の父母の馴れ初め!これはたまらない。和は職人として少しずつながら前に進んでいるな。佳乃子はそこにいることを選び続けてくれるんだろうか。

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著者プロフィール

「であいもん」(KADOKAWA刊)

「2017年 『マンガ酒』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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