あなたもスマホに殺される (1) (角川文庫)

  • KADOKAWA (2019年2月23日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784041077696

作品紹介・あらすじ

中学教師・鈴木のスマホに、ある日「自殺相談室」という怪しいSNSから招待が届いた。自殺志願者の匿名の相談に、4択から1つ意見を選び答えていく中で、鈴木は他人の人生を覗き見るような感覚の虜になっていく。しかし、担当クラスの女子生徒・雨宮を招待して以降、いつのまにか「自殺相談室」が学校中に蔓延し、ついには新人教師の山本が自殺してしまい……。あなたも他人事ではいられない、驚愕のサイバー・ミステリー!

感想・レビュー・書評

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  • 面白かった。
    最後の最後まで隠された真実に気付けなくて、最後の一行で「えっ?!」となって、関係しそうな箇所を読み返した。

    「日本人は皆何かしらに洗脳されている。世間体とか人並みの幸せとかいう考え方に、自身がマインドコントロールされている。」
    「現代人は時間が有限だってことを理解していない。考え方によっては、時間はお金よりも重要なのに、平気で何時間もスマホをいじって時間を潰す。本来だったらその時間で、本を読んだり勉強したり、家族との団欒をたのしむべきなのに、巨大プラットフォーマーのために、貴重な時間を搾取され続けているんだ」

    ーーーというのが胸に刺さった。自分の夫婦も、同じ空間に居ながらにしてそれぞれに携帯をいじって過ごすことが多くあり…反省した。

  • スマホ関連で起きる事件をテーマにした小説は恐い。身近に潜む罠という感じ。この作品も例にもれず、うす気味悪さと読後の脱力感を連れてきた。
    私の印象はさておき、内容はとても面白くて読みやすかった。

  • この人のスマホシリーズ、つい買ってしまう。
    個人的には「スマホを落とした〜」の続編が好きです。賛否両論ありますが(笑)

    「自殺相談室」というSNSからメールが来て、興味本位で相談に答えている内に、どんどんランクが上がっていく。
    必ず「自殺する」という回答の選択肢が設けられるのだけど、相談を受けながらもずっとそれを回避してきた主人公が、ついにその選択肢を選ぶまでの描写が上手いなーと思う。

    やたらと、モモチャレンジとブルーホエールを推すのは謎だけど、人が自分から死を選ぶ時って、肯定的であれ、否定的であれ、その選択肢を誰かから突き付けられる意味って大きいのだろうか。

    じゃあ、突き付けられる誰かさえいなければ、人は自分から死を選ばないんだろうか。
    だけど、一人っきりでいることは、死を突き付けられない反面、生きている何かもないんじゃないか。
    暴論かもしれないけど、ふと思ったことだった。

    この「自殺相談室」には卒業要件がある。
    一つ目は、100万自殺ポイントの獲得。
    二つ目は、あなたの行動が素晴らしいと認められた場合。
    三つ目は、あなたが自殺した場合。

    そもそも。
    この選択肢「の中から」選ばなければならないと思った時点で、手遅れかもしれない。

  • 面白かった笑
    人間の想像力や思い込みがいかに適当なのかわかったww


  • 内容紹介 (Amazonより)
    このSNSにハマったら、終わり。

    中学教師・鈴木のスマホに、ある日「自殺相談室」という怪しいSNSから招待が届いた。自殺志願者の匿名の相談に、4択から1つ意見を選び答えていく中で、鈴木は他人の人生を覗き見るような感覚の虜になっていく。しかし、担当クラスの女子生徒・雨宮を招待して以降、いつのまにか「自殺相談室」が学校中に蔓延し、ついには新人教師の山本が自殺してしまい……。あなたも他人事ではいられない、驚愕のサイバー・ミステリー!


    サクサクと読みやすかったのですが 登場人物に共感出来るような人がいなくてなんだか残念な感じです。
    ラストの一行には驚きましたが...
    ネットの世界とはいえ 他人事とはいえ 自分の意見が知らない誰かの人生を左右するなんて そんな事をわざわざ自らやりたいとは思いません。

  • タイトルに「スマホ」って入れたかったんだろうな~
    タイトルがいまいち、内容的に違うほうが良かったかな。

    落ちがわかりにくい、というか丁寧でない。
    「なんなんだ」って感じで終わっちゃった。

  • スマホを落としただけなのにシリーズの別シリーズ。
    前半は読みにくい本だなと思っていたけど、後半の読み応えが良かった。狂った人ばかり出てくるし、展開が読めなかった。
    よくできてる「自殺相談室」というサイト。

    スマホのサイトなのに、相談する人たちが身近過ぎるなとは思った。

    最後のオチの意味がよくわからなくて、妻と押尾が兄妹だった?とか思っちゃったけど、ここで同一人物だと分かった。なるほど。

  • 一気に読んでしまった…!
    こっちが洗脳されそうで、ゾクっとしました。
    最後の一言が衝撃的で、色々内容を思い出して整理するのが楽しかったです!

  • ネットによる洗脳への警鐘。かと思えば人間の嫌な部分を見せてくる。最後の最後まで面白かった。
     疑問。鈴木信二は奥さんが「押尾」と知っていて結婚したはず。なんでだ?

  • どんどんネットに依存していく様子がリアルでなんか怖かった。簡単に入れられるアプリで洗脳とかされたら防ぎようがなくてどんどん堕ちていきそう。そして最後、やられた。

  • タイトルが面白そうだったのと、「スマホを落としただけなのに」の作者の作品だと知って興味が湧いたため手に取った。
    この本の面白いところは、細かい伏線が随所に張られていることだ。だからこそ、後半で伏線がどんどん回収されていくときに、ゾワゾワしてしまった。何より、鈴木の周囲の人間の様子がおかしくなるに従って、「鈴木どうにか最後まで生き残って〜」と思いながら読み進めてしまうほど、物語に熱中していた。しかし、結果的に鈴木は自殺という道を選択してしまう。
    この作品の恐ろしいところは、鈴木に感情移入させておきながら、その鈴木本人が実は洗脳されていたことが終盤で明かされる点だ。人間の脳がいかに脆く、洗脳されやすいのかを考えさせられた。それと同時に、私自身も洗脳されているのではないかと思うようにもなった。私の価値観や思想というのは、果たして本当に私の意思で形成されたものなのだろうか。私が見るツイート、私がフォローするインスタグラマーは、果たして私の思考がどれほど反映された結果表示されたものなのだろうか。現代においてそんなことを考えるとキリがないのも事実だが、同時に、私たちが人間らしくあるためにもこの問いに向き合うことは重要だと思う。本作は、私に洗脳やネット社会、AI技術の恐ろしさを改めて感じさせた。

  • ネット社会に警笛を鳴らすようなありがちな内容。今読むとちょっと情報が古いかなって気はする。ただし、子供や情報弱者にはまだまだ認知されてほしいような内容ではある。普通にリテラシー持ってる人にとっては「なぜそうする」と馬鹿馬鹿しく思えてしまう。私も何度もイライラしながら読み進めた。
    タイトルにあるような本筋に関しては途中で結末がわかってしまうような展開だった。
    が、ラストの一行は、タイトル全く関係ないじゃん…と、妙に萎えてしまった。「マインドコントロール」とタイトルを変更した方が良いのではないか。いやそれでは結末がわかってしまうのか。
    微妙な評価となってしまった。

  • 面白かったけど、謎が幾つか解決していないなぁ、、、。

  • 『スマホを落としただけなのに』の志駕 晃さん。

    本作もスマホをモチーフにしての文庫書き下ろし作品。

    主人公、中学教師・鈴木信二のスマホに届いたのは「自殺相談室」というSNSからの招待メール。

    自殺志願者の匿名の相談に答えるとポイントが貰えどんどんステージアップして行く。

    「自殺相談室」と言ういかにも怪しげなアプリ、出会い系、カルト、臓器提供と次々と怪しげな単語が出て来て不穏さが増して行く。

    後半、スマホから話が逸れて行く感覚になったがアプリを悪用してのリアルな現実にぞっとする。

    ラスト一行のどんでん返しには衝撃が走る。

  • 「悩み(心)のビックデータを集めた。…。どうアドバイスすれば、自殺させられるかが分かった」最後の中河内が怖い。

    「自殺相談室」からのメール。内容は人生相談と4つの選択肢(4番目の回答は「自殺する」)。このメールに返信するとき、回答として「自殺する」を選べる人と選べない人がいる。善悪は関係ないが、選べる人は、ステージをどんどん進んで幹部になっていく。または卒業していく。そして、選べない人は、…。

    質問者に対しては、簡単に「自殺する」と回答できても、自分が質問する場合は、「自殺する」と答えて欲しくなかったりする。自分の回答で質問者が自殺してしまったら、きっと眠れない。だから、「自殺は心の安楽死」という”おまじない”が発生して、納得させたりする。

    よくできたSNSだと感心してしまう。マインドコントロールとか洗脳になるのかな。ただ、SNSの運営から考えると、自殺者は必要だけど、どんどん卒業者も必要な気がする。最終的にはポイントを没収することでしか、儲けることができないのでは、と悩む。
    ただ、日本では、月間1500人くらいの方が自殺される。その何割かを取り込み、仮想通貨で運用すると考えれば、採算的に問題ない。かも。

    最後に、テニス部のキャプテンの自殺の場面を振り返る。もし、私が鈴木先生だったとしたら、あんなやり取りがあっても、響子さんと結婚するでしょうか。疑問です。

  • 今まで“あの一行にあなたも驚愕”とか“ラスト一行にやられる”みたいな作品は残念ながら「やはりそうだったか……」or「難解過ぎて意味分からん。ググろ。」となる私なのですが、人生初!!!ここまで「ラスト一行にコテンパンにされた(ノД`)」と思った作品は初。
    正直『スマホを~』シリーズで志駕先生のことを甘く見ていた自分がいたのも事実。
    冷静になるとツッコミ所もあるのだが、一気読みしているとなりふり構っていられなくなる様な内容。
    ラスト一行手前まではそれとなく予想通りでしたが……
    恐るべし、スマホ。そして人間。ラスト一行……
    語彙力失くしました……

  • 自殺相談室というアプリから展開する物語
    そのアプリにハマる教師が
    その周りで起こる出来事に巻き込まれながら
    結末は・・・
    そして最後に、そういうことだったのかと

  • ラストが衝撃的すぎる。
    読みやすくて久しぶりに没頭できた一冊でした。

  • 「第一ステージ」
    午前三時に届く不思議なメール。
    面白半分だったとしても迷惑メールの箱に分類されており尚且つ内容が本当の場合、自分で後始末が不可能な言葉が見つかった時点で辞めるべきだったのでは。

    「第二ステージ」
    リアルな質問と実際に起きた事。
    仕事に支障は出ていないが良くない噂が出る程、無意識の内に携帯を触りあのSNSにログインしているとなると相当な中毒者であり少し危険ではないだろうか。

    「第三ステージ」
    次々と送られてくる相談内容は。
    明らかに誰かの人生を左右するような内容ばかりだというのに、彼一人の判断により他人の人生が変わってしまうという感覚がないのだろうか。

    「卒業ステージ」
    彼が最期に知り得た衝撃の真実。
    実際に向き合い話し合いを一つもしてこなかったからこそ、二人とも最初から最後までお互いがSNS上でも出会っていた事に気付かなかったのだろうな。

  • 先が読める展開だったが、それを差し引いても面白かった。最後で、予想を超える展開だったが、後味が悪い。事実関係が分かった上で、もう一度読んでも楽しめると思う。

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著者プロフィール

1963年生まれ。第15回『このミステリーがすごい!』大賞・隠し玉作品『スマホを落としただけなのに』にて2017年にデビュー。他の著書に『ちょっと一杯のはずだったのに』『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』がある。

「2022年 『たとえ世界を敵に回しても』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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