- 本 ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041077719
作品紹介・あらすじ
2011年、高校生になった武井遼介は、関東の強豪サッカー部に入部する。東日本大震災から1ヶ月、普通にサッカーができる現状に葛藤を抱きながら、遼介は新入部員約50名でスタートした部活に励む――。
感想・レビュー・書評
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高校生になった主人公の新しいステージが始まります。こんなにワクワクしながら読む物語は久しぶり。新しいチームメートと新しい環境で新しいスタート。思うように活躍できない主人公の葛藤が、苦しいくらいにリアルに感じられます。古巣のコーチの一言にもジンワリしながら、サッカー少年たちの成長をワクワクしながら見守らせてもらっています。
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過去の作品と比べてリアルな描写が増した。
高校生になると将来が見えてきて、それを踏まえた心情にジンと来る。今を誠実に生きること。 -
わが子に重なり気持ちが入り込んでしまうシリーズ。息子の高校も同じであるが同じく中堅以上超強豪未満のチーム内は誰もが認める「選ばれし者」のがいない世界でもある。友情とライバル心、尊敬と嫌悪をそれぞれ心の中に抱きつつ、それぞれがいろんな事情を抱えながら限られた地位をを奪い合う日々。みずみずしくてでもちょっと切なくなってしまう。
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サッカーの戦術やプレーが細かく描写されサッカー好きにはたまらない。そしてもちろん主人公の遼介や仲間たちが魅力的。高校生になって優れた選手がたくさんいる中、レギュラーの座は遠い。それでも自分の思うサッカーをひたむきに続けることで、うまくいかなかったチームメイトとも信頼関係を作っていくのがイイ!U16から18まで一気読み。
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全国をめざすレベルの県立青嵐高校サッカー部に入部した遼介
100人以上いる部員の中で自身のポジションも確保できないまま練習を続けている
中学時代のキャリアの違いもあって分裂気味の1年生2チーム
紅白戦を前に三嶋コーチが宣言する
──勝ったチームは負けたチームから好きな選手を引き抜き、貢献度の低かった選手を負けたチームに放出できる
チャンスをつかんで夏のルーキーズ杯に挑みたい遼介だが……
大人気青春サッカー小説の高校生編第1弾
『名もなき風たち サッカーボーイズU-16』(2016年10月刊)の文庫化
選手の鼓動、ピッチの熱さが伝わる試合場面に思わず興奮してしまう
ちなみにシリーズ既刊はつぎのとおり
『サッカーボーイズ 再会のグラウンド』
『サッカーボーイズ 13歳 雨上がりのグラウンド』
『サッカーボーイズ 14歳 蝉時雨のグラウンド』
『サッカーボーイズ 15歳 約束のグラウンド』
『サッカーボーイズ 卒業 ラストゲーム』
『名もなき風たち サッカーボーイズU-16』(ここまで文庫化)
『風の声が聞こえるか サッカーボーイズU-17』(単行本、2017年10月刊)
「選ばれし風の戦士 サッカーボーイズU-18」は『小説 野性時代』で連載中 -
少年サッカーから続いている武井遼介が主人公のシリーズ。高校1年になった遼介がぶつかる、強豪サッカー部の壁。小学生の頃にお世話になったコーチやチームメイトなどに支えられながらも一歩ずつ成長していく。サッカーは難しい。美咲とはどうなってしまうのだろう。
著者プロフィール
はらだみずきの作品





