火の鳥14 別巻 (14) (角川文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041077955

作品紹介・あらすじ

幻の初期原稿から、映画『火の鳥2772』ストーリーボードまで。手塚治虫の生前のインタビューとともに、貴重な資料を完全収録!

感想・レビュー・書評

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  •  『火の鳥』をより深く知ってもらうために刊行された別巻には、COM版の未完に終わった「黎明編」「乱世編」のほか、関連の資料が収録されている。また、「休憩」と題された一編は、火の鳥に仮託して描かれた宇宙エネルギーに関する手塚の考えが表されていて、とても興味深い内容。
     『火の鳥』が未完に終わったのは残念だが、本書に収録された中断してしまった作品やシノプシス、あるいは対談などを読むと、いろいろなあり得たであろう火の鳥の想像(妄想?)が大いに膨らむ思いがする。


     しかし、虫プロ商事の倒産や『COM』など掲載雑誌の度重なる休刊や廃刊といったいろいろな苦難の中で、あれだけの質・量の作品を生み出し、そのほかにもアニメの世界に参入し実験的な作品を世に送り出してきたというのは、本当にスゴイことだと感心してしまう。自分は、膨大な手塚作品のホンの一部しか読んだり見たりしたことのない者だが、それでもマンガにかける手塚のエネルギーには圧倒される思いだ。

  • ”別巻”の副題通り、『COM』掲載の掌編を収録。豪華だ…。
    手塚治虫が火の鳥にかけていた情熱をご覧あれ。

  • COM版の「望郷編」と「乱世編」、ミュージカル版の手書き原稿を読むことができたのは、うれしかったです。
    対談や「火の鳥2772」のストーリーボードは、資料的な価値はあるのでしょうが、それほど面白いものではありませんでした。

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著者プロフィール

1928年、大阪府豊中市生まれ。「治虫」というペンネームはオサムシという昆虫の名前からとったもの。本名・治。大阪大学附属医学専門部を卒業後、医学博士号を取得。46年、『マアチャンの日記帳』でデビュー。幅広い分野にわたる人気漫画を量産し、『ブラックジャック』『鉄腕アトム』『リボンの騎士』『火の鳥』『ジャングル大帝』など、国民的人気漫画を生み出してきた。

「2020年 『手塚治虫のマンガの教科書』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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