墓場の少年 ノーボディ・オーエンズの奇妙な生活 (角川文庫)
- KADOKAWA (2019年2月23日発売)


- Amazon.co.jp ・本
- / ISBN・EAN: 9784041078471
作品紹介・あらすじ
ある夜一家全員が何者かに殺害された。たった一人生き残った赤ん坊は、墓場に迷い込む。幽霊たちは、力を合わせて育てることにするが……カーネギー賞とニューベリー賞をダブル受賞した異色ファンタジー。
感想・レビュー・書評
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奇妙で楽しい物語。殺人事件の生き残りの赤ん坊が、墓地で幽霊に育てられる。育て親は生前子供に恵まれなかった幽霊夫婦。墓石で文字や数字を覚え、周りの幽霊から色々学び成長する。人でも幽霊でもないサイラスが後見人。
ジャックたち悪の組織との闘いも必見。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
SFすらちょっと苦手で、ファンタジーはもっと苦手(ル・グウィンもハマらず)。この本がどういうものかよく分からないまま、アメコミ界隈で名が知れてて(という程度の認識)、読んでみたいと思ってたニール・ゲイマンの本から一冊読んでみた、という出会い。
もう、面白過ぎて感動… 児童書に詳しいわけではないけど、まるで飛ぶ教室を読んだ時に感じたような爽やかな感動を覚えた。 -
『ジャングルブック』を代表する、狼に育てられた少年モウグリのエピソードの、幽霊版といった趣のファンタジー。著名な賞をダブル受賞している児童書なのだけれど、いきなり少年の両親が惨殺される、子供向けの本らしからぬ、血なまぐさいエピソードで幕を開ける。もっとも、そう思って読むと如何にも児童書といったエピソードや描写も目に付くんだが。ラスト、人間の世界に戻ることになった、少年に幽霊たちが見えなくなっていくというエピソードには胸が詰まる。
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設定から展開から何から何までワクワクが止まらない!だけじゃなくて、主人公の孤独とか切なさとかが絶妙にブレンドされてる。大人も十分に楽しめる児童文学。
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ニール・ゲイマンらしい、全体にうっすらと流れる「不穏さ」と、思春期のイノセンスをみずみずしくパッケージした物語に強く惹かれる。ひとりひとりの登場人物のキャラクター造形の確かさは流石アメコミ出身。オナーガードの面々を主役にしたスピンオフを読みたいとさえ思った。
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最終話が怒涛の展開で、ここで初めて面白いと思った。
ラストシーンも爽やかで良い。 -
児童書っぽく淡々と進んでく感じが新鮮。
目新しいストーリーでもないし特に盛り上がる場面もないけれどこれはこれであり。
著者プロフィール
ニール・ゲイマンの作品





