- Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041078549
作品紹介・あらすじ
「判決は、全員死刑。命をもって罪を償ってもらいます」
伊勢湾に浮かぶ、通称「海賊島」に招かれた10名の男女。
仮想通貨で巨万の富を得た大富豪、「デンスケ」の招待によるミステリアスなバカンスは、予想外の断罪で幕を開けた。
死亡事故を起こしたモデル、ブラック企業の社長、その肩を持つ政治家、「悪の食物連鎖の頂点に立つ」弁護士……。
次々暴かれる招待客達の悪行、そして恐るべき殺人事件が……。
有栖川有栖があの名作「そして誰もいなくなった」を再解釈し、
大胆かつ驚きに満ちたミステリに仕上げた表題作をはじめ、
ラジオドラマ脚本として描かれ、小説としては世に出ていない掌編や、
自殺志願者の恐怖と悔恨を描く傑作ホラー「劇的な幕切れ」、
書店店長の名推理が痛快な日常ミステリ「本と謎の日々」など、
一作たりとも読み逃せない名作揃い。
有栖川有栖作家デビュー30周年記念を飾る、華麗なる傑作作品集!!
感想・レビュー・書評
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只今、自分の中で開催中のシリーズがあります♪
『junaidaさんが装画を手掛けた小説を読もうシリーズ』です!
作家さんには大変失礼なんですが、お目当てはジャケットです(^_^;)
junaidaファンのあなたなら分かってくれるはずです!
本棚にjunaida関係を並べたいじゃないですかw
第一弾は、ミヒャエル・エンデ の『ロドリゴ・ラウバインと従者クニルプス』
この作品のジャケットは素敵でした(。>﹏<。)
で、第二弾が本作です
本作のジャケットもいいですね♪
シルクハットがひっくり返っていて、入口の階段から上の舘へと繋がっている
館の周りにはカラスや黒猫、ローソクにランプなど様々な物が取り囲んでいていい感じ♪
で、本作の内容はショートショート、中編などの14作品が載っていました
有栖川さんは初読みでしたが、感想は…、お察しください(^.^;
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祝・有栖川有栖作家デビュー30周年! ファン必読、極彩色の作品集!
掌編、短編、中編、ファンタジー、サイコホラー、日常ミステリ、本格ミステリ、色んなジャンルが楽しめてよかったです(^-^)/
「こうして誰もいなくなった」
『判決は、全員死刑。命をもって罪を償ってもらいます』
電波の届かない海賊島、招待客と同じ数の人形、現れない招待主、食事中に次々と暴かれる招待客達の悪行、コーヒーを飲んで苦しみだす…連続殺人の始まりです。
招待主デンスケは島内にいるのか、いないのか。
クローズドサークルはなかなか難しい時代になったけど、まだまだいける!
やっぱりドキドキするもん。もっともっと書いて欲しいと思いました。
探偵がまた面白い「響・フェデリコ・航」フェデリコって何(笑)
「未来人F」
怪人二十面相、明智小五郎、小林くん、大好きだった彼らの活躍楽しめました。
「妖術師」
薄汚れたテントの中で行われる、よそでは絶対見られないマジックショー。どんなマジックが行われているのか。
「館の一夜」
土砂降りの雨、山道で迷う、たどり着いた無人の館…これはオチが、うん(*≧艸≦)
「本と謎の日々」
やっぱり本屋さんが舞台の話はいいな。毎日ちょっとした不思議が起こる。
そして、本屋さんにとって最大の謎とは…。本屋さんで働きたくなる。
「怪獣の夢」
私もよく怪獣の夢を見ました。私の夢にも何か意味はあったのだろうか。
「劇的な幕切れ」
ネットで知り合った自殺志願者のふたり。山へ行って自殺をしようとするが…
どんな劇的な幕切れが待っているのだろうか。
「名探偵Q氏のオフ」
これは物語よりR伯爵夫人の寝言が『ごめんなさい、もう食べられない』と言うのが心に残った。何その寝言(笑)
「まぶしい名前」
何がまぶしい名前なのか…。切ない。
「出口を探して」
知らない部屋で目がさめる。外に出るとそこは迷路…。若い頃迷路、流行ったな。
「矢」
たった2ページ。しかも文字は100文字未満。凄い。
「謎のアナウンス」
スーパーで流れる迷子のお知らせ。なぜかあまり記憶に残らなかった。
「盗まれた恋文」
恋文を取り戻した名探偵だが…これもあまり記憶に残らない。
「線路の国のアリス」
これはなぜか読むのに苦労した。アリスの性格がちょっと…。だけど最後を読むと子供だね〜と可愛く思えた。-
おー!これは盛りだくさんな一冊だね♪
やっぱり島、館、本に惹かれちゃうわ♪
有栖川作品、まだまだ初心者の私。これを機にたくさん読んでみた...おー!これは盛りだくさんな一冊だね♪
やっぱり島、館、本に惹かれちゃうわ♪
有栖川作品、まだまだ初心者の私。これを機にたくさん読んでみたいな(* ॑꒳ ॑*)2019/03/31 -
くるたん♪
またまたありがとう(^-^)/
有栖川有栖さんの学生アリスは好きだったんだけど、火村シリーズはちょっと合わなくて…。
...くるたん♪
またまたありがとう(^-^)/
有栖川有栖さんの学生アリスは好きだったんだけど、火村シリーズはちょっと合わなくて…。
それで、ご無沙汰の有栖川作品でした。
インスタで私の他にも、結構有栖川作品合わない人がいたので驚いてるよ。
だから、この本で有栖川有栖さんがどんな作風なのかくるたんが知ってくれたら嬉しいなぁ(⁎˃ᴗ˂⁎)2019/03/31
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ファンタジーからホラー、ミステリと続くノンシリーズの短編集。2ページしかない超短編から200ページを越える中編まで内容は様々。にやりとしたり成る程と頷いたり置いて行かれたりと感想も様々。好みなのは「館の一夜」「妖術師」「怪獣の夢」「劇的な幕切れ」「謎のアナウンス」ミステリ好きとしてはやはり本屋さん日常ミステリな「本と謎の日々」とクリスティオマージュの表題作が特に好きだ。しかしクリスティの元ネタの真相の衝撃は越えられず。まあそこを期待して楽しむ内容じゃないか。
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アガサ・クリスティの名作を髣髴とさせるタイトルの表題作「こうして誰もいなくなった」はじめ、2Pの超短編から中編までミステリありファンタジーありホラーっぽいものありとたくさん詰まった本。
14本収録されてますが、一番好きだったのは日常の小さなミステリー系「本と謎の日々」
本屋さんってなんとなく素の自分が出てしまいませんか。
自分の中身が呼んでいる本を探しているから行動が素直というか。だから、なぜこの本を買っていくのか、なぜ返品するのか、なぜ定期購読で自宅配送にしないのか、などあれこれ客の行動について探ってしまう(=探れてしまう)というのがわかるなーと。
有栖川作品でシリーズでないものを読むのがはじめてだったと気づきました。
本の装丁がとっても可愛いです。一見の価値あり。 -
ノンシリーズの、ジャンルも長さも様々な作品集。
既読だったのは「みんなの少年探偵団2」に収録されていた「未来人F」と「大崎梢リクエスト!本屋さんのアンソロジー」に収録されていた「本と謎の日々」の2編のみ。
ラジオ朗読のための作品もあるとは知らなかった。
表題作は勿論クリスティのあの有名作品を下敷きに、有栖川流の作品にした中編。
原作が好きな方には堪らないと思うが、個人的にはあれはクリスティ作品の中でもいまひとつ…と思っているのでそれほど興が乗らなかった。
ただ探偵を登場させた点は良かった。
他の作品はSFあり、ブラックユーモアあり、ナンセンスものありだが、全体的にはとりとめのないような話が多かったように思う。
有栖川さんが大好きで大好きで、有栖川作品読破を目指すという方なら別だが、特に何が何でも読まなきゃというほどの作品ではなかった。
巻末の著作リストを見ていたら、デビュー作の「月光ゲーム」が出たのが1989年。
ということは今年で作家デビューから30年という節目の年らしい。おめでとうございます。 -
ファンタジー系も味があって良かったけど、やっぱり有栖川さんのミステリが好きなのでタイトルの「こうして誰もいなくなった」が面白かったな。
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有栖さんの、あらゆる見本市だそう。本格モノからファンタジー、ショートショート、様々なジャンルのミステリーが勢ぞろい。面白いのもそうでないのもあったが、一番の目玉商品はやはり表題作『こうして誰もいなくなった』。本家が大好きな私にも満足の出来。次いで『本と謎の日々』。これは自分でも意外で、日常ミステリ嫌いの私にもハマった。なんてことない登場人物が、しっかり魅力的なのだ。『名探偵Q氏のオフ』も、何だかオッサン心をくすぐられてクスリとさせられる。ファンタジー系は苦手なので流し読み。装丁の色もデザインも素敵。
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アガサ・クリスティの名作『そして、誰もいなくなった』を読んでおけば良かった。否、読んでいたら私はここまで震え上がらず、淡々と読んでいたのかもしれない。あまりにも有名過ぎて今更手を出すことに迷いがあったその名作を、この『こうして誰もいなくなった』は模倣しているとされている。だから知らない人は純粋に一つの作品として推理し楽しめる、そして本家を知っている人は...どう思ったのか聞いてみたい。そして私は今度こそ、勇気を出して本家アガサ・クリスティを読むだろう。
似たような物語をいくつも知っている。大体、最期に犯人も自殺して全員いなくなるか、一人だけ生き残るかだ。
海の飛沫に恐怖を感じる。鳥は想像するのもおぞましく、その残酷さ際なりない報せを見せ付ける。ああ、せめて風よ止まれと私は願っていた。
何も考えたくない。考えずにいられない。考えるほどに頭が狂いそうだ。だから眠りたい。眠りたくない。眠るのが怖い。
誰も信じない。入れない。誰も私の中へは入れない。己を守る鍵は、自分の目と恐怖心、それだけなのだ。 -
ノンシリーズの中短掌編作品集。
アンソロジーで短編の内の4作は既読だったし、全体的にファンタジー色の濃い作風の物が多かったのがやや残念だったが、中編の表題作が傑作だったので救われた。題名から判る様にクリスティの『そして誰もいなくなった』を下敷きにした物で、あの作品で有栖川さんが感じた違和感を、「自分ならこう書く」と独自のアイデアを加えて創作したとの事。あの作品のパスティーシュは多くのミステリ作家が書いているが、中編でここまでの完成度は凄い。短い分、少し説明不足の点も感じられたが、とても面白かった。
うっとり~♡
(人´∀`).☆.。.:*・゚
けど、どんなに並べてもジュナイダ展には敵わいないんです…...
うっとり~♡
(人´∀`).☆.。.:*・゚
けど、どんなに並べてもジュナイダ展には敵わいないんです…
なおなおさん、それは大いに自慢してください!
いろんな括りで読書を楽しむ
すんばらしい!
あたしゃ弟子の成長に涙しましたよ
いろんな括りで読書を楽しむ
すんばらしい!
あたしゃ弟子の成長に涙しましたよ
これからも日々精進していきます(`・ω・´)ゞ
これからも日々精進していきます(`・ω・´)ゞ