ホーンテッド・キャンパス 秋の猫は緋の色 (角川ホラー文庫)

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  • 本 ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041078570

作品紹介・あらすじ

大学祭前。キャンパス内は浮かれた空気だが、
オカルト研究会 には相変わらず恐怖の依頼が。
「彼女の体の痣が、人面瘡にな ってしゃべり出した」
――ほか、 頻発する放火現場に現れる猫と、
「猫の幽霊が出る喫茶店」の噂が紡ぐ物語や、
未解決の女性連 続殺人事件にまつわる身の毛もよだつ怪談など、
ハイクオリテ ィな怖い話が満載!
そして森司とこよみのじれったい両片想いの行方は……。

青春オカルトミステリ、期待しかない第15弾!

感想・レビュー・書評

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  • 2019年64冊目。中編が3編。それぞれが中々に怖いなと思える作品ばかり。それにしても、背景知識を良く調べているなと毎度毎度感心させられる。森司とこよみはもう、「リア充爆発しろ」「いい加減付き合いなさい」とツッコミを入れたくなるほどもどかしい。でもいいなあ。こんな関係。うらやまし過ぎるぞコンチクショウ。感想はこんなところです。

  • オカルト研究会って……。大学生活とミステリが組み合わさっているって面白いかもね。
    引越し先の図書館に初めて行って目についたものを借りてきたけれど、これシリーズみたい。他のも読んでみたいなぁ。

  • ずっと引っ張っていたサボテンの名前の件がついに!
    思っていたより随分後になったなと。
    それだけシリーズが長く続いている証なんでしょうけど。
    互いに敬称つきでネームプレート作ってるのが可愛い。
    ただ本編はそんな可愛さもかすむほどのホラー度いうか、人間の妄執の怖さが増し増しでした。
    猫の話は泣けましたが、座敷牢と殺人事件が絡んだ話はややこしくはあったけど、本当に怖かった。
    しかも解決したかと思いきや、森司がピンチになってるし。
    今回はこよみちゃんがヒーローでしたね。
    これも愛の力か……
    それにしても、何でこの二人、これで両思いになってないんだよと今回も焦らされることになりました。
    進展はしてるんだけど、何とももどかしい。
    本人たちも相手にますます隠さなくなってきているのに何故。
    そこまで開き直るなら早く決着つけてくれと、生殺し状態でお預けくらった犬のように内心じたばたしながら待っております。

  • 「おしゃべりな傷口」
    人面瘡、意外に今作が初登場か。まともだと思っていた相談者が一番やばいやつ。誰かをケアすることに生きがいを感じる、という精神病、なんて言うんだっけ。

    「赤猫が走る」
    テーマ性のため仕方がないことだが、全体を通して胸糞な人間が多数登場する本シリーズだが、中でも最悪な人間が集合しているような本作。息子を嫁に取られたと嫉妬して孫を焼き殺そうとする姑に、離婚協議中に妻の大事な飼い猫を虐待して殺し、その動画を個人が特定できるアカウントにアップするモラハラ夫。ラスト、2匹の猫たちが買主を守った場面だけが救い。

    「片脚だけの恋人」
    借りて住んでいる一軒家に地下牢のような部屋を発見。それだけでも怖いのに、片足だけの女性ものの靴が複数。怖すぎる。意識に干渉してくるタイプの幽霊、厄介だな。

  • 傷口、猫、片足。

    己のしたことがじんわりと染みてきた、な1話目。
    と思ったら、違う現実も見えてきました。
    これは…ちょっと狡猾すぎます。

    猫は、ひたすらに可愛いなw と思っていたら
    すごい事をしている人が。
    こういう人いますが見抜くには…なかなか。
    いや、依頼主の方の『話』もすごいですが。

    よくこういうネタはありますが、ここまで絡むと
    執念がすごいというか…。
    気持ちだけが強くなると、恐ろしいです。

    全体的には、この二人のサボテンもしや…w で
    にやにやしてしまいましたが。
    若干前進しているよう…な??

  • シリーズ第15弾。
    3話からなる短編集。

    ゴミくずみたいな登場人物が多くてイライラした一冊。
    そんな奴らは悪霊に呪われればいいのにと思う。

  • ついに付喪神ならぬ喫茶店の幽霊がでましたw
    常連たちがたむろして幸せな会話をする日々の
    景色がそこにあります
    そこには母親の姿が・・・今回のホラーも沢山
    ありすぎて、一冊に詰め込み過ぎじゃないかと
    思う(´・ω・`)マジで

  • いやぁ相変わらず嫌な人が出てくるなぁ…。

  • 2019.8.29 読了

  • サボテンで始まりサボテンで終わった…。
    サボテンは森司とこよみちゃんにとって大切なつながりのアイテム(*´艸`)
    p66の携帯電話の待ち受け(サボテン)をみてる森司のシーンが好き。
    「まずい……」
    「なにがですか?」
    「今日もこよみちゃんが可愛い……」
    独り言のつもりがこよみちゃんが聞いてたという。サボテンの名前もこよみちゃんなのだけど、森司はサボテンとこよみちゃんを重ねてみてると思うから、この可愛い。という独り言を本人に聞かれたのはかなり恥ずかしいゾ(*/□\*)
    一番怖かったのは第三話。
    隠された地下室だけでも怖いのに、片方だけの靴がすみに置かれてるって不気味。
    第二話は猫好きさんならもれなく泣いてしまうと思う(ToT)
    森司の作るしらすと高菜のパスタが美味しそうなので私も作ってみたい(*^^*)

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著者プロフィール

1972年新潟県生まれ。2012年『ホーンテッド・キャンパス』で第19回日本ホラー小説大賞・読者賞を受賞。同年、「赤と白」で第25回小説すばる新人賞を受賞し、二冠を達成。著作には「ホーンテッド・キャンパス」シリーズ、『侵蝕 壊される家族の記録』、『瑕死物件 209号室のアオイ』(角川ホラー文庫)、『虎を追う』(光文社文庫)、『死刑にいたる病』(ハヤカワ文庫JA)、『鵜頭川村事件』(文春文庫)、『虜囚の犬』(KADOKAWA)、『灰いろの鴉 捜査一課強行犯係・鳥越恭一郎』(ハルキ文庫)など多数。

「2023年 『ホーンテッド・キャンパス 黒い影が揺れる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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