貞子 (角川ホラー文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本
  • / ISBN・EAN: 9784041078648

作品紹介・あらすじ

日本で一二を争う最新治療が望める総合医療センターに、秋川茉優(あきかわまゆ)が臨床心理士として来たのは半年前のことだ。その病院に、記憶を失っていた少女が運び込まれたことから、怖ろしい物語が始まる。茉優の弟・和真(かずま)は自分の動画配信チャンネル『ファンタステイック・カズマ』を持っている。伸び悩む再生回数を増やそうと、最近放火事件がおき、多くの死者を出した団地に潜入。心霊動画の撮影を試みるのだが……。その後の和真、焼身自殺した女性と謎の少女の関係。鳥の啼く夜に次々と死んでいく人たち。二十年以上も前の貞子の呪いが復活したのか――。映画で語られなかった背景や登場人物たちのエピソード満載の充実のノベライズ。
※本作品は映画「貞子」ノベライズです。映画本編とは一部内容が異なります。

感想・レビュー・書評

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  • 臨床心理士として総合病院で働く茉優。彼女の勤める病院に記憶喪失の少女が運び込まれた。拒食を繰り返し衰弱する少女をなんとか救うため、奮闘する中、最愛の弟が失踪した。唯一の手懸かりである動画を視聴していると、不穏な画像が挟みこまれていた。



    去年の5月に放映された貞子シリーズの最新作である「貞子」のノベライズ版。映画はまだ未視聴であるため、近いうちに視聴したいところである。 さて、ホラー映画界において圧倒的人気を誇る「山村貞子」であるが、今作ではより一層凶悪な存在となってこの世に顕現した。貞子ってそんな存在だったっけ?と終始首をかしげながら読んだ。この力強さには少し違和感を覚えるが、何十年もこの世にとどまり続けている所為で本質が変化してしまったのだろうか。新作が登場する度に新たな要素が付け加えられ肥大化していく貞子はもはや別人となり果ててしまっている感は否めない。とはいえ、今までの映画や登場人物などを一通りなぞっておりシリーズファンとしてはうれしい場面もあった。最後は含みを持たせたような終わり方だったので、今後も新作が出るのだろうか。貞子の新たな活躍は楽しみではあるが、私はもう一度原点回帰してほしい。 いろいろ偉そうなことを言いましたが、ファンとしては「なーんかちがうんだよなぁ」という一言です。

  • 映画をノベライズしたのが今作。終わり方ー!?って思わず叫んだ。貞子の呪いがハイテク化していく...。映画の原作はリングシリーズのタイドどなっている。確かに動画を使う辺りはタイドだけど、変わりすぎでは...。地獄がこれから始まる感じでとても気になる。みんな貞子に取り込まれてしまったのか...

  • 先に映画を観てから読みました。
    映画を見ながら、なんでこーなるの?とかちょっと物足りないなと思っていた部分をすべて埋めてくれています。
    いやー、面白かった。

  • 映画ノベライズ。ってことで軽ーく読めるイメージだし、実際そうなのですが。さすがは牧野さん、おぞましさが全開です。
    だんだん「貞子」というキャラクターが一人歩きしているような気がする昨今ですが。ここで原典「リング」に立ち戻った気が少しはします。そこに新たに付け加えられた現代的な要素も恐怖をかきたて、「貞子サバイバー」のその後(そういやいたね、この人)をも描くことで、さらなる呪いを感じられる作品に仕上がっています。

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著者プロフィール

'58年、大阪生まれ。高校時代に筒井康隆氏主宰の同人誌「ネオ・ヌル」で活躍後、'79年に「奇想天外新人賞」を別名義で受賞。'92年に『王の眠る丘』で「ハイ! ノヴェル大賞」を受賞。他に、『MOUSE』、『スイート・リトル・ベイビー』等々著作多数。また『バイオハザード』『貞子』ほかノベライズも多数手がける。

「2022年 『貞子DX』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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