人生パンク道場 (角川文庫)

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本棚登録 : 174
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041078686

作品紹介・あらすじ

相談1 顔のきれいな若いどす黒い女に騙されるおじさんが許せない。相談2 フリーター 金たまらず。相談3 昔の彼と別れて後悔。相談4 引きこもりの幸せ。相談5 彼の話ばかり。相談6 阪神ファン。相談7 息子の進路。相談8 酒。相談9 女遊び。相談10 男女。 相談11 趣味。相談12 内定。相談13 1限目に間に合わない自分に喝を入れてほしい。相談14 想像の中で人を殺していいか。相談15 酒をやめられない。相談16 頼まれごとを断りたい。相談17 善意による迷惑。相談18 片想いに悩んでいる。相談19 バンドのメンバーの中で彼と別の男を好きになってしまった! 相談20 愛人になるべきか。
など、日常の不安に満ちたバラエティに富んだ質問に、目からウロコのお答え。爆笑エッセイ。
文庫化にあたり、新たに3つの質問に答える書き下ろし収録!

感想・レビュー・書評

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  • とても面白かった。興味深かったし、爆笑した。
    各章、相談ひとつに対して著者が答えていく形式で読みやすかった。
    ひとつの質問でここまで話を広げられるのか、と驚きながら読んだ。それぞれの回答で途中はずっと笑えて最後は綺麗に着地するのが見事だった。
    日本語の使い方や句読点の使い方も良いなと思えるそんな素敵な本でした。

  • 町田さんに人生相談するの?!確かに人生経験豊富そうだけど……ちょっと意外な感じだ。
    とか思いつつ、読んでみると結構いいなあというか、この考え好きだ、と思えるものに出会えてよかった。

    『しらふで生きる』にも通ずる話もあったし、それ以外にも、人ってそういうところがあるよね、と身につまされる話があって、思いの外(失礼)楽しめた。

    どんな質問でも比較的引き延ばして回答していた中、突然、後半の方のお悩みに対して、いいからお前が救ってやれ(意訳)って数行のあっさり回答だったのはなんだか笑ってしまった。

  • すばらしい
     おもしろいし、人生相談の回答が的を射てゐる。前回の『人生を救え!』よりいい。若者にはためになる。

  • けっこう楽しいです

    ダイエットしたいんですが、、、
    苦労をしなさい

    物が捨てられないで困ってます、、、
    捨てることで輝かしい未来を描くことができます

    フィクションの中で、人を殺してもいいのか、、、

    笑えます おーっと思います
    シンプルな質問でも、込み入った長々とした質問にも相談者と一緒になって、問題の根本を明確化し 解答の言葉へと導きます

    パンクバンドあがりの小説書きと自称する著者が、アホになりながらもその脳漿を搾って回答する 笑える一問一答の25章
    その回答には、よく頑張りましたー と笑いながら賛辞を贈りましょう


  • 面白い。おふざけ一辺倒かと思ったら、参考になるお答えもあって非常にためになる。考え方の根本。同じ悩みがあったらぜひ読んでおいた方がいいんじゃないかな。

  • 面白かった

  • 全28件の相談とアドバイス。尖ったタイトルとは裏腹に、質問者に寄りそう姿勢を見せつつ、著者の個性も表現しつつ、真剣に回答されているのが伝わってきた。下手なことを言うと、道が開けるどころか茨の道に向かいそうな相談でも、匙を投げず丁寧に取り合っている。なんにせよ、悪影響しかない人生相談ほど最悪なものもないだろうから、各人の選択やら決断やらその後が、当人比で好ましい方向に進んでいれば良いと思う。

  • 筆者の過剰な口語体がちょっとしんどくなりつつあり、学生の頃はすごく好きだったなーと懐かしく振り返るなど。
    送られてくる悩みはどれもそれなりに切実で、筆写の回答はいかれたことを言っているように見えて実はど正論をかましている。文体とか例え話が過剰なだけで、理屈は真っ当。そこがおもしろいのかどうなのか。正論なので小気味いいはいいんだけど、果たしてそれはパンクなのか。などと少し引っかかりながら読み進めるくらいがちょうどいい加減である。

  • 何度、吹き出したことか。
    これ絶対、電車の中では読めない。
    町田康節炸裂の人生相談、指南書。

  • 相談者の文章を見て、その人を想像しながら、真剣に悩みを解決しようとしてくれています。
    どうにかしてベストな答えを見つけ出そうともしてくれています。

    なのに何でこんな笑けてくるんでしょうか?!

    「パンク道場」に相談したら悩み自体が消えそうです。

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著者プロフィール

町田 康(まちだ・こう)
一九六二年大阪府生まれ。作家。九六年、初小説「くっすん大黒」でドゥマゴ文学賞・野間文芸新人賞を受賞。二〇〇〇年「きれぎれ」で芥川賞、〇五年『告白』で谷崎潤一郎賞など受賞多数。

「2022年 『男の愛 たびだちの詩』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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