蛙のゴム靴 (角川文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041079300

作品紹介・あらすじ

カン蛙が履いているゴム靴がうらやましくてたまらないブン蛙とベン蛙。あこがれのルラ蛙がゴム靴に興味を示し、カン蛙と婚約することになったのを知った二匹はカン蛙に嫉妬し――(表題作「蛙のゴム靴」)。
ほか、洋傘直しの男がうつくしい森をあるき、すももやひばりと語り合う幻想的な物語「チュウリップの幻術」や、山に遊びに行った少年が子猿たちにかつぎあげられ、不思議な大男と出会う「さるのこしかけ」など、生きものたちへの讃歌ともいうべき珠玉の26話を収録。

感想・レビュー・書評

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  • 情景描写の秀麗さ、凡人の私にはとても思いも寄らない表現力、小さき生き物を擬人化したシュールな演出と思いきや、宮沢賢治の観察力なくしては描くことのできない世界観は類を見ない。宗教色が強い表現がある作品も含め、宮沢賢治の死生観とともにそこに生きて存在する(岩石や樹木を含む)全てが主役となった珠玉の短編集。
    いつまでも色褪せることのない賢治の世界、手放したくない一冊です。

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著者プロフィール

1896年(明治29年)岩手県生まれの詩人、童話作家。花巻農学校の教師をするかたわら、1924年(大正13年)詩集『春と修羅』、童話集『注文の多い料理店』を出版するが、生前は理解されることがなかった。また、生涯を通して熱心な仏教の信者でもあった。他に『オツベルと象』『グスグープドリの伝記』『風の又三郎』『銀河鉄道の夜』『セロ弾きのゴーシュ』など、たくさんの童話を書いた。

「2021年 『版画絵本 宮沢賢治 全6巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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