- Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041079591
作品紹介・あらすじ
◆著者人気1位シリーズ第3弾!
スカイダイビング中の2人の男が空中で溶けるように混ざり合い消失した! 事故か超常現象か?(「ワームホールへのタンデムジャンプ」)。リゾート地であると同時に米軍の戦略上の要衝でもあるグアムでは、観光客を狙った犯罪だけでなくスパイ事件をも発生する。日本では考えられない大規模かつ多様な犯罪にゲンゾー、デニス、レイの日系人3世代探偵が挑む! 結末が全く予想できない知的ミステリの傑作短編シリーズ第3弾! 著者人気1位シリーズ!(HPアンケートより)
◆ミステリとしての密度が高い
とにかく一つ一つの物語のミステリとしての密度が高い。五つの物語に共通しているのは緻密な伏線とその回収で、それがまぁ、実に見事! さらりと読んでいたエピソードが、物語の中では重要な鍵になっているのである。そのことが明らかになった時の、頭の中が!マークで満ちていく爽快感がたまらないし、思わずページを遡って読み返し、その伏線の周到さに舌を巻いてしまう。参りました、と言いたいくらいの鮮やかなのだ。
吉田伸子(書評家)(文庫解説より)
第一話 ワームホールへのタンデムジャンプ
第二話 メモリアル・ホスピタルの憂鬱
第三話 ラッテストーンは回らない
第四話 スプレッド・ウィズSNS
第五話 きっかけはフィエスタ・フードコート
感想・レビュー・書評
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どの話も、中々、予想のつかない展開ではあります。ただ、短編集であるせいか、このシリーズに入りきれないんですよね。
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1作目より2作目、2作目より3作目、と回を追うごとに面白くなってきてる。今回はどの章もストーリーがしっかりしてて読み応えがあった。
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シリーズ第3弾。
今作も5作の短編からなる。
解説では「続編が待ち遠しい」とあるが、きっとこのシリーズも3作で終わるんだろうと、少し終わるのが勿体ない気持ちで読んでいた。
1作目だけは、スカイダイビング中に失踪した日本人とインストラクターを探すという、これまでにもよく見られたパターンだったが、今回収録されている作品のほとんどはグアムの歴史、その立場の微妙な部分などが全面出されているイメージがずっと漂っていた。
これまでは、ハワイよりも気楽に行けるという触れ込みでグアムの良さを描いていたけど、今作ではグアムの原住民のチ
ャモロ族の歴史や、太平洋戦争時の様子なども描かれ、また2017年に北朝鮮がグアムを標的にしているという情報を元に描かれた作品も多く、一見明るく開放的なイメージのグアムの影を見たような気がした。
今回もどの作品のロジックも見事で、そんなファンなわけではないのだけど、やはり、つい読んでしまう作家さんであることは間違いない。 -
松岡作品によく出てくるタイプの天然女子にイラっとしたけど、全体には2巻より好み。
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①ワームホールへのタンデムジャンプ、②メモリアル・ホスピタルの憂鬱、③ラッテストーンは回らない、④スプレッド・ウィズSNS、⑤きっかけはフェスタ・フードコート、やっぱりゲンゾーおじいちゃんが味があって大好き、レイにも恋人登場か、次回が楽しみ!
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シリーズの三作品目!
毎度お馴染みのグァムを舞台とする短編ミステリー
①スカイダイビング中に消えた男の話
②全身の何処かに激痛が走る発作(原因不明)を持つ少女と家族の物語
③グァムに大遺跡がある!?と言うメッセージを残して消えた大学教授を追いかけて・・・
④観光地で写真を撮っていると軍隊に囲まれる謎
⑤天然の女性が詐欺のカモに!
どれかに引っかかる方はぜひ本書をお読みください。
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グアムだからこそ起こりうる事件というのが、日本の日常からは思いもよらないもので、毎回予想外なのが面白い。
特に「ラッテストーンは回らない」は、その発想と感覚の違いに驚いた。 -
3ということは1、2もあるのだろうけど、図書館の新着コーナーで見かけたのは3のみだったので、これだけを借りて帰る。
3世代で探偵、しかもイケメンっぽい。見た目であれこれと依頼してしまいそうになるわな(笑)。
なかなかおもしろかったので、機会があれば1、2も読んでみたい。