- Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041079676
作品紹介・あらすじ
お前は、誰を守ろうとしてるんだ?
迷走する警察。暴走する世論。壊れゆく家族。
ひとつの殺人事件が、隠された過去の真相を炙り出していく。
その罪は赦されるか。愛と憎しみの衝撃サスペンスミステリー。
岐阜県の山中で顔面を激しく損壊された男性の遺体が発見された。取材に赴いた週刊誌記者の宮治は、警察が何かを隠していると疑う。隣県にはひとつ歳下の弟・夏樹が住んでいた。久々に弟の部屋に立ち寄った宮治は、その言動に不信感を抱く。弟が事件になんらか関わっているのかもしれない。報道の使命を貫くか、家族を守るか、宮治は揺れ動くが……。
カバーイラスト/三部けい
感想・レビュー・書評
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うーん、これまで読んだものより、何故だろう?スピード感?ストーリー?テーマ?わからないが、いつもの面白さは無かった気がする。
比較しなければこれはこれでそこそこ面白いのだけれど。
酷なこと言えば、最後にダラダラとなんだか後出しジャンケンみたいに、ドヤ顔した台詞たちが並んでいるように思えた。 -
途中までは面白かった…
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2021-12-169
この作者のこれまでのカラッとしたユーモアも感じられる作品とは違って、血縁とか家族とかに焦点を当ててちょっと重い感じ。長編になったからかもしれんけどちょっと物語がバラけて集中力が続かない。主役を明確にした方が良かったのかも。次作に期待です。 -
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デビュー20年、著者最高到達点となる、衝撃ミステリーサスペンス。
お前は、誰を守ろうとしてるんだ?
迷走する警察。暴走する世論。壊れゆく家族。
ひとつの殺人事件が、隠された過去の真相を炙り出していく。
その罪は赦されるか。愛と憎しみの衝撃サスペンスミステリー。
岐阜県の山中で顔面を激しく損壊された男性の遺体が発見された。取材に赴いた週刊誌記者の宮治は、警察が何かを隠していると疑う。隣県にはひとつ歳下の弟・夏樹が住んでいた。久々に弟の部屋に立ち寄った宮治は、その言動に不信感を抱く。弟が事件になんらか関わっているのかもしれない。報道の使命を貫くか、家族を守るか、宮治は揺れ動くが……。
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家族とは何だろう。血縁であるということだけで、そうとは言えない。積み重ねてきた日々の事々のひとつひとつが、家族という共同体を築き上げていくのかもしれない。そこに、信頼や安心感が生まれ、互いを認め合い尊重し合う関係性が作られていくのだろう。とは言え、ただ血縁であるというそのことが、後の人生に大きな影響を与えることもある。難しいものである。読んでいる間も、読後も、切なさやるせなさが胸を満たす。虐待、報道の在り方など、考えさせられることも多い一冊だった。 -
終盤にかけてどんどん引き込まれた。
主人公が警察ではなくゴシップ記者なので、犯人の追い込み方が新鮮でもあり、捜査どうなってんの?という思いもあるけど、とにかく個人的には色々目新しかった。