夢幻の街 歌舞伎町ホストクラブの50年

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 51
レビュー : 6
  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041080238

作品紹介・あらすじ

「どうせ社会の側の人たちが僕らに理解を示してくれることなんてないでしょう」
これは、生きる場所を求めて歌舞伎町に集まった若者たちの、泡のように淡い夢と重い現実の物語である。

新型コロナの震源地と呼ばれた「夜の街」とは? 新宿歌舞伎町という虚構と真実の入り混じる街で、ホストたちはどんな半世紀をたどってきたのか。ホストブーム、浄化作戦、東日本大震災、愛田武の死、そして新型コロナ……激動の街を描くノンフィクション。

【目次】
プロローグ  男たちの漂流
第一章 「愛」の時代
      愛本店
      朱美とニュー愛
      暴力団との癒着
      バブル崩壊
第二章 ロストジェネレーション
      男の園
      トップダンディー
      ロマンス
第三章 革命
      ロマンス黎明期
      記録の男
      広告革命
      ホストの女
      芸能人
第四章 ホストブーム
      第一波
      客層の変化
      第二の波
      仁義なき戦い
第五章 歌舞伎町浄化作戦
      都知事
      協力会結成
      栄枯盛衰
第六章 寵児
      グループ戦略
      イケメン戦略
      滅亡
第七章 落城
      レジェンド
      お家騒動
      愛の買収
      巨星墜つ
エピローグ  新型コロナの震源地と呼ばれて

感想・レビュー・書評

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  • 新宿歌舞伎町ホストクラブの半世紀。「夜の街」の真実を描く!「どうせ社会の側の人たちが僕らに理解を示してくれることなんてないでしょう」これは、生きる場所を求めて歌舞伎町に集まった若者たちの、泡のように淡い夢と重い現実の物語である。
    コロナ禍で歌舞伎町がかなりダメージを受けているというのはテレビで見ましたが、そもそも自分が全く知らない世界の成り立ちを知りたくて読んでみた。すごい。こんな歴史があったのかってびっくりする。取材した人は何者なのでしょう・・・?社会のレールからはずれた者たちを受け入れる場所で、だけど諦めずに社会の中の一輪として育ってほしいという願いを持って教育や奉仕活動をしているホストグループがあるなんて今まで知らなかった。彼らみたいな人をもっと大々的に取り合げていくメディアがあればいいのになあ。裏社会のイメージという色眼鏡だけで見ていた自分を反省するとともに、どうか彼らには今後もしたたかに生き抜いていってほしい。

  • さすが石井光太。ホストの見方が変わりました。愛田会長が0から1を産み、零士さん、高見翔さん、森沢拓也さん、香咲真也さん、手塚マキさんが1を100にした。0-1も1-100も運と努力と時代ですね。
    大魔神佐々木の奥さんの話が突然ぶっ込まれてホント驚いた。この波の中にいたんだね。愛田会長の相続問題の中に突然高岡早紀の兄が突然ぶっ込まれたのも驚いた。

    そして最後のコロナ禍のホストの話も面白かったなぁ。店や従業員を守るためにやったこと。歌舞伎町という町と共存していく様とか、まさに進行形だもんな。以前の社会にはもう戻らない未来にホストがどう変容していくかが興味深い。しかし、ウチの娘には行かせたくないぞ。

  • ホスクラにはなんの興味もないが石井さんの著書だからということでページをめくる。取材量が半端なくてかなり力を入れて書いた本だとわかった。エピローグが一番面白かったかな。COVID-19による失業云々に関しては自己責任よね…。ハイリスクハイリターンを念頭に置いて飛び込むべき業界。自治体に保障を求めるのは違うよ。新宿はどんな人でも受け入れてくれる街。昼夜見てて思う。あそこまで多様な人種が混在するエリアは他にあるだろうか。

  • 歌舞伎町のホストの歴史がよくわかる。

    一つの時代があり、それが幕を下ろしまた一つの時代が始まる。

    ホストをしている人や業界に携わっている人は、これらの歴史に敬意を払うためにも読むべき本かと。

  • 夜の街の男の業界。いじめ、暴力、殺人。近づきたくない。この著者でなければ興味を持つことはなかっただろう。そんな世界で何かを成し遂げて来た人たちがいる。彼らは何も持っていなかった。下っ端で働き独立。ブームにも乗った。目立ってはいけない不文律を破った。いつしかもてはやされるようになった。順風ばかりでもなかった。バブル崩壊、浄化作戦、311。切磋琢磨し、知恵を絞りだし生き残って来た。そして、コロナ。一転悪役に。実際には人一倍の工夫をしていた。彼らにはエンパシーを持つ。つまり、共感は持てなくても敬意は示したい。

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著者プロフィール

作家。
1977年東京都生まれ。大学卒業後にアジアの貧しい国々をめぐり、ドキュメンタリー『物乞う仏陀』(文春文庫)でデビュー。その後、海外の貧困から国内の災害や事件まで幅広い執筆活動を続けている。NHK「クローズアップ現代+」などにも出演。
主な児童書に『ぼくたちはなぜ、学校に行くのか。』『きみが世界を変えるなら』(共にポプラ社)、『みんなのチャンス』『幸せとまずしさの教室』(共に少年写真新聞社)、『おかえり、またあえたね』(東京書籍)がある。一般書として、「新潮文庫の100冊 2015」に選ばれた『絶対貧困』『遺体』(共に新潮文庫)、『原爆』(集英社)、『43回の殺意』(双葉社)など多数。

「2021年 『地球村の子どもたち 途上国から見たSDGs 全4巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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