自分の頭で考える CM賞3冠 ハズキルーペ

  • KADOKAWA
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本棚登録 : 91
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041080276

作品紹介・あらすじ

「ハズキルーペ大好き」でおなじみのCMを作ったのはCMクリエイターではなく、経営者、投資家であり大学教授の顔を持つ一人の男だった。誰もが知る大手から企業買収を行い、成功を収めてきた男の仕事哲学に迫る!

感想・レビュー・書評

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  • ハズキルーペを生み出したプリヴェ企業再生グループ取締役社長の仕事哲学をまとめた1冊。前半は、自らディレクションをしたCMがヒットするまでの軌跡、後半は企業買収などを通じてハズキルーペという商品にたどり着いたか、事業創出までの道のり。

    いかに自分が功績を作って、他のクリエイターや関係者が使えなかったかが終始書かれていたので、読んでいてしんどい部分が多かった。(特にCM制作に関わった関係者はあらゆる調整がすごく大変だっただろうなと思った。)

    それらは置いとくとして、赤字ばかりだった企業の立て直しや融資の決定など、多くの人を巻き込まないと成り立たない中で、基本は覚悟を決めたらやり切ること、大事な決断は自分で決めること、主体的であることの3つだと思う。色々な業界の慣例や前例がない中で、その前提を無視してあらゆる問題を突破していく力は著者の強みなんだろうなと感じた。

  • ハズキルーペ大ヒットの裏側に迫る
    という副題があっても良いくらい、重要な箇所はそちらに集約されているかと思う。
    後半のM&Aというのは哲学というより実績を文章化したに過ぎない。

  • 面白かった。前半はハズキルーペのCMづくり、後半は企業買収の話、
    ハズキルーペのCM投下はハンパなかった、裁判対策もあったとはなるほどね。

    アメリカ型に徹していて、気持ちいい。
    日本の大企業病を手術、いろんな会社が運ばれてくる。トリアージして再生、、、。
    ジュリアーニとか大物があちらから近づいてくる。

    締めくくりは女の子は家に居なさい、という話。
    本当のエリートはそうだよね。奥様は家でお菓子を焼いたりパーティしたり慈善活動します。教育にお金をかけられる一部のお金持ちが純粋培養されていく。稼ぎ方や法律や心理学を学ぶエリート達。そのようなアメリカ上流スタイルを礼賛するのも、この人なりの愛なのだと感じます。

  • ●目的
    なぜ、ハズキルーペのCMが人気なのか?を理解する

    ●内容
    ハズキルーペのCMができあがった経緯、松村氏のビジネス経歴、企業哲学、最後はこれから日本社会に必要なことの提言まで。

    ●学び
    企業トップ自らがCMを作ったことに驚き。プロに任せても、目標、目的に一致せず、その内容に納得出来なければ、一切妥協しない姿勢に感動した。また自らの会社であるプリヴェ企業再生グループが、ウォーレンバブェットのバークシャーハザウェイをモデルにしていることにも感銘した。そして最後に日本の少子化対策に対して間違っていると言い切る。日本の常識は、世界の非常識であることにショックを受けた。

  • ハズキルーペの生みの親でプリヴェ企業再生グループの代表である松村謙三氏が同商品の誕生の経緯や自身の半生や今後の教育や未来への提言などを書いた一冊。

    今や知らない人はいないほどの知名度のある拡大鏡のハズキルーペ。そんな商品の独創的なCMの制作秘話や出演している芸能人の裏話、ハズキルーペの誕生秘話など大ヒット商品の裏側を多く知る事が出来ました。
    著者の企業買収の話から日産のグループ企業や決断にまつわる裏側や著者の業界内での厚い信頼があることも知ることが出来ました。
    巻末では日本と米国の教育の違いを知り、少子高齢化問題に切り込んでいる部分は新しい発見がありました。
    また、選択と集中の大切さや著者の買収先に対する条件なども知ることも出来ました。

    大量にCMを放映する事によって知名度を上げ、コピー商品を突き放す圧倒的な存在感を示す事に成功した事は本書を読んで知り印象に残りました。

    投資家、経営者、CMディレクターといくつもの顔を持つ著者がさまざまな選択の場面で迷う事なく決断してきた事が今までの地位があると感じ刺激を受けた一冊でした。

  • 前半はハズキルーペのCMができた裏話。
    (いかにクリエイターは無能で、結局のところマーケティングは経営トップがするのが一番いい、という話)

    中盤は、松村氏の本業(企業買収を繰り返し、赤字会社を毎回再生して大きくなってきた話)

    そして終盤にこれからの日本に必要なことの話。
    意外だったのはアメリカではMBAまで取るような優れた女性が出産後専業主婦になる割合が年々増加し、今や60%を超えているということ。
    その理由として子供の将来をいちばんに考え愛情をたっぷりかける子育てを選んでいるから、とのこと。
    松村氏のような方が本来はそうあるべき、と(はっきりは言っていないが)暗に示しているところが意外だった。

  • 心しておきたい言葉をメモ。

    他人任せが一番リスクがあるます。
    専門家は、あくまでも過去の専門家であって、将来の専門家ではありません。将来のリスクを取って勝負をするのは、自分しかないのです。


  • 半分くらいは根拠のない感覚の話や自慢話だけど、CM制作の裏側や企業買収の裏側も敵を作ることを気にせず周りの人や得意先をボロクソに書いてて面白い。メーカーを再生したコンサル的な話はリアル。

  •  
    ── 松村 謙三《自分の頭で考える CM賞3冠 ハズキルーペ 20190517 KADOKAWA》
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4041080274
     
    https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000005851.000007006.html
     
     松原 眞樹 カドカワ社長 19530411 東京 /Masaki
    /慶應義塾大学経済学部, ハーバード大学ケネディ行政大学院
     
    (20190520)
     

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著者プロフィール

1883(明治16)年、富山県生まれ。
早稲田大学政治経済学科卒業後、報知新聞社入社。1917年に福光町会議員、1919年に県会議員となり、1928年に第16回衆議院議員総選挙(第1回普通選挙)で当選。戦前は立憲民政党に所属して衆議院選挙で連続6回当選。戦後は、戦後いったん公職追放になるものの、追放解除後に改進党から自由民主党に所属して衆議院選挙で連続7回当選、合計13回の当選を果たした。厚生大臣、農林大臣、文部大臣を歴任。
1971年8月21日、88歳で逝去。

「2021年 『松村謙三 三代回顧録』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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