- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041080399
作品紹介・あらすじ
夜の住宅街で大学生が撲殺された。目撃証言と凶器に残った指紋、傷害事件の前歴から、すぐに割り出された容疑者・倉田。だが、捜査に乗り出した船橋署の刑事らは、殺人とは縁遠い倉田の愚直で禁欲的な素顔に違和感を抱く。さらに、背後には海水浴場で起きた不審死と連続婦女暴行という、日時も場所も異なる2つの事件が複雑に絡み合っていることが判明する。そんな中、捜査本部に圧力がかかり……。
感想・レビュー・書評
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続きが気になって一気読み。
なかなかツライお話しでした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
10月-5。3.5点。
ある青年がワインの瓶で撲殺される。凶器には旅館の板前、以前暴力事件を起こした男の指紋が。
その旅館には、結婚を控えた娘、ごく最近海で溺死した弟が。
捜査していくうち、奇妙な繋がりが。
地道な捜査、丁寧な描写。なかなか読ませる。
テーマは少し古い気がするが、面白かった。 -
ポートピア連続殺人事件みたいに都合よくポンポンと新しい事実が出て、そのままエンディング… あまり物語に深みがなく、いっぱい出てくる刑事もキャラがたってなかった。残念。
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夜の住宅街で大学生が撲殺された事件。日時も場所も異なる海水浴場での不審死と連続婦女暴行が絡み合っていく。真相などはだいたい想像つくのだけれど、面白くて一気読み。大事な人を失った贖罪を自分に課して生きる人生。親が裕福で権力があるからといって、決して自分が偉いわけではない。人の痛みを知らない若者が多すぎる。
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冒頭、大学生の西岡卓也殺人事件の容疑者として取調べに合うも、黙秘を貫く倉田忠彦の描写から物語は始まる。
倉田の黙秘は自己保身なのか、それとも別の理由があるのか真相を求めて読み進めた。
この『船橋市内大学生殺人事件』に海水浴場で起きた不審死、連続婦女暴行事件の2つの事件が複雑に絡み合う。
前半は登場人物が多く苦労したが、中盤以降は、徐々に明らかになって行く登場人物達の裏の顔や、警察内部の歪み、正義を貫く者、悪を悪と思わない者達に気持ちが揺さぶられた。
ラストに向かい黙秘犯の心の内を知った時、切なさに胸が苦しくなる。 -
9割方読んだが、飛び飛びになってしまって、途中判らず。
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8クズと不器用な人達のお話し。流れはいいけど、犯人は早々に想像付くし、最後の数ページもやっつけで余韻がなさすぎ。チョット残念でした。
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図書館の話題だった本のコーナーにあったので、手に取り、この方の本をはじめて読みました。よい意味でとてもわかりやすくて面白かったです。推理小説では、複雑すぎて作者の思考回路について行けず、後追いして読んでいるだけの物もありますが、私にこの本はちょうどよかったです。事件が複雑に絡み合う段、そこから真相が読めていく段、最後に証拠を固める段、いずれもわかりやすくて、一気に読めました。
この方の本を読んでみたいです。 -
じんわりとした人情ミステリー、と言うか、警察もの。頑として犯人を名乗る容疑者。地道な聴き込みがリアルだった。