dele3 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 366
レビュー : 47
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041080429

作品紹介・あらすじ

遺品整理のアルバイトを始めた真柴祐太郎はある日、かつての雇い主である『dele.LIFE』の所長・坂上圭司の失踪を知る。行方を探るべく懐かしい仕事場を訪れると、圭司の机には見慣れぬPCが――。

感想・レビュー・書評

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  • 故人より託されたデータを極秘に削除する会社『dele.LIFE』。その所長、坂上圭司が姿を消した。真柴祐太郎はかつての雇い主を探し始めるが、手がかりと思しきファイルは得体の知れぬ陰謀へと繋がっていき…(「リターン・ジャーニー」)。誰からも愛された女子中学生が自殺した。彼女の死と、遺されたデータの謎に迫る「スタンド・アローン」を含む全2篇。データに込められた秘密や想いが胸を震わすミステリ、待望の第3弾。

  • まさかの3巻目。続いていたのか。

    確かに主要人物の一人はまだ出ていなかったか。いや、どうなんだろう。本当に存在しているのか。ふわふわしすぎじゃないか。

    まだまだ続くのかな。

  • ドラマ版が個人的に傑作だったと感じ、そして良かったなと思ったひとつは、小説版とは違うラストの部分でした。過去は苦い許せないものではあったとはいえ、あのドラマのラストには「彼ら」が続いていたから。小説のほうがリアリティはありましたが、救われた気分になったものです。

    そういう感慨で読んだこの3巻目だったものですから、大変大変うれしかったのです。過去を捨てたわけじゃない、今も背中を圧しつづけている、けれどもかけがえのない人だと絆だと彼らが改めて「信じあえた」と感じられたこの3巻は、ドラマ版とはまた違う意味で嬉しい彼らのこの先を信じることができそうで、とても感謝の想いでいっぱいになりました。

    話そのものは甘くはなく、辛い面も十二分に含みます。女子高生の自殺の真実は、何層にも重なった他人には推し量れない心理の途方もなさを感じ、無力感を与えられてしまいます。けれども、一方で、手が差し伸べられ、一歩を踏み出す少女もいる。

    ややこしいこの世の中は、呆気ないほど生と死が近い。だからこそ、絆を育み、何気ない日常を大事に過ごすことが、大事なのかなあ、などと思ったりしたのでした。

  • ネタバレなしの範囲で言うとすると……
    一話目は、なぜだかシャーロック・ホームズの「空き家の冒険」を初めて読んだ時に近い興奮を覚えた。とりあえず、ゾクゾクと興奮した。
    二話目は……コレ、当然、4も出ますよね!?いや、出てくれなきゃ困ります!待ってます!

  • 前巻に続き壮大な話になったと思ってら2話目はまた元通り。夏目の件もスッキリしないしなんか中途半端かなと思った。まだシリーズ続いてそうな感じ
    幼なじみの子が全然出てこなくて残念。サラッとでも進展展開あれば嬉しい

  • 元鞘でホッコリ。ナナミちゃんはこのまま準レギュラー入りかな?

  • ドラマ化されたdeleの原作続編3作目。

    もちろんドラマの話とも違い完全新作。

    てっきり前巻で解散したかと思いきや、今作で再結成した模様、しかも新たに一人加わった感、またこれがいい味出してます。

    これからはミツメの話を中心に流れていくんだろうなぁ。

    再結成後のこれからのエピソードもワクワクするし、ミツメの話もどのように展開していくのか、気になって仕方がない。

    早くも続編が読みたい。

  • ふたりが頭の中で動いていることが幸せで仕方がない。
    永遠に読んでいたいシリーズ。
    ラストの話が個人的に大好きです。

  • 前作で、祐太郎の意図しない働きかけで妹の鈴の死の真相が明らかになってしまい、責任を感じている所長の圭司からしばらく来なくていいと言われて終わる。
    本作では遺品整理のバイトを始めて数か月経つ祐太郎のところに、圭司の姉の舞が訪ねてきて圭司が行方不明だと話す。前作で依頼人の友だちとして登場したナナミの協力を得て探し始め、ネットの世界で恐れられている圭司の元同僚、夏目が絡む不正に巻き込まれていく話。国家的な不正が絡む壮大な話、夏目の正体、夏目の思想、圭司との関係が明らかになっていくスリル感がある。圭司と祐太郎の関係が修復されていつものやりとりがまた出てくるのも嬉しい。
    もう1編は自殺した女子中学生のお話。いつも皆の話を笑顔で聴き、誰からも愛されていた少女が削除依頼したデータは何か。抱えていた闇は何だったのか。復活した圭司と祐太郎のコンビが少女の想いに答えていく。ナナミも大活躍。中学生らしい友だちへの嫉妬や羨望、SNS上の陰口、両親の問題は辛くリアルな問題として心に刺さる。

  •  えーっ!3巻!って思いつつ、2人の再会が気になって読んでみたけれど、2巻のままで終わらなくてよかったって思ったのが正直。

     「リターン・ジャーニー」は前作までちょいちょい出てきた夏目がいよいよ出てくる。ラスボス感あるけど、夏目の方が人間として扱われてないような気がして……。神格化されてると言うか。

     「スタンド・アローン」はナナミがいたから、こんな結末になれたのかなって思った。聞きすぎて、逆に自分からは何も発信することが出来ないってしんどい。いや、「私はする方じゃない」思って、言えなくなっていったんだと思う。周りから見れば良い子だけけれど、吐き出し口がなければ、どんどん苦しい。子どものうちに死ねればとは簡単に冗談に言えるけれど、誰かが「あなたの本当の気持ちも吐き出して良いんだよ」って言えたら違っていたのかなとか、イフを考えてしまう。

    次あるとしたら、夏目かなあ……。

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著者プロフィール

本多 孝好(ほんだ たかよし)
1971年、東京都生まれ。弁護士になるため慶應義塾大学法学部に入学したが、大学4年生の時、同じ学部の金城一紀に小説執筆を依頼されたことがきっかけで、作家を選択肢に入れる。弁護士になるか迷っているさなかの1994年、「眠りの海」で第16回小説推理新人賞を受賞し、作家となることを決心。
以降、1999年『MISSING』で単行本デビュー。
2008年短編集『FINE DAYS』に収録された『イエスタデイズ』が映画化されたのを皮切りに、『真夜中の五分前』、『ストレイヤーズ・クロニクル』、『at Home』など映画化された作品多数。その他代表作として、『MOMENT』など。

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