喧嘩 (1) (角川文庫)

  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041080504

作品紹介・あらすじ

ヤクザ絡みの依頼を請け負った二宮がやむを得ず頼ったのは、組を破門された桑原だった。議員秘書と極道が貪り食う巨大利権に狙いを定めた桑原は大立ち回りを演じるが、後ろ盾を失った代償は大きく――?

感想・レビュー・書評

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  • 疫病神シリーズ

    ヒリヒリするような危ない話なのに2人の大阪弁のテンポの良い会話がたまらなく面白い。
    桑原のことを疫病神と嫌悪しながらもなぜか離れられず危険と隣り合わせる二宮の異常性も魅力です

  • 疫病神シリーズ第6弾という事で買った一冊。

    今回は政治家がらみの話だった。

    やっぱりこのヤクザとコンサルタントのコンビは楽しい。

    今回も登場人物が多くごちゃごちゃしがちだが、今回はまだわかりやすかった。

    ヤクザがらみの話しでいつも暴力が出てくる話だが、やっぱり死人は出なかった。

    次の話しも楽しみな小説でした。

  • 大好きな疫病神シリーズの第6弾。前作で二蝶会を「破門」された元極道の桑原と「サバキ」を生業とする建設コンサルタント二宮が巨大利権を背景に、悪徳議員秘書を追い込む姿を描きます。
    今回もテンポ良く読め、一気読みでした。このシリーズの読みどころは、イケイケ極道の桑原と桑原から逃げようとあがく二宮の微妙な関係。大阪弁の2人のやり取りを読んでいると大阪弁を話せる人が羨ましいと思ってしまいます。
    ドタバタしながらも一応の戦略を練り「悪」を追い詰めるという本シリーズは冒険小説であり、しかも良く出来ていると思います。やはり、読み始めたらやめられなくなりました。
    毎回、魅力的なキャラクターが登場しますが、今回はオカメインコのマキが印象的でした。

    お勧めのシリーズ。未読の方はもちろん第1作「疫病神」からお読みください。

  • こんなガラの悪い世界の話なんか興味ないのにな、と思いながらも離れられない黒川先生ワールド。

  • やっぱり名コンビ!
    イケイケ元ヤクザとサバキの二宮がくり出す痛快トーク
    今度は議員秘書が金にまみれヤクザとのトラブルが勃発
    サバキを依頼された二宮が頼ったのはまさかの桑原
    やっぱりヤクザをぶちのめしてしまう桑原
    常に金を引っ張ろうとする二宮
    議員秘書から金を引っ張ることができたのか?
    破門された桑原は復帰できるのか?
    やっぱり今作面白いの一言
    次回作も読破しなければ!

  • あっという間に読んでしまった。

  •  桑原と二宮の疫病神コンビが関わるトラブルと、(悪)知恵を絞ってピンチを切り抜けていくさまを描く、バイオレンスサスペンス。
     シリーズ第6作。
              ◇
     二宮は、元同級で議員秘書の長原から相談を受け、暴力団絡みの依頼を請け負った。
     大阪府議会議員補欠選挙での票集めをめぐり麒林会という暴力団組織とトラブルになった、その収拾をつけるというものだ。

     議員事務所に火炎瓶が投げ込まれるほど関係が拗れているばかりか、調べるうちに麒林会のケツ持ちとして大きな組織が付いていることに気づいた二宮は、やむを得ず破門中の桑原を担ぎ出した。
     イケイケの桑原は、二宮の話から大儲けの匂いを嗅ぎ取りさっそく動き出すのだが……。

          * * * * *

     黒川作品で最も好きな『疫病神』シリーズ。

     組の後ろ盾を失い憮然としていた桑原だけれど、二宮と組むと元気が復活。悪知恵の限りを尽くしてシノギに突っ走る。やはり名コンビなのでしょうね。

     テンポの速い手に汗握る展開にハラハラしつつも、桑原と二宮とのやりとりに思わず笑ってしまういつもの流れに。

     それにしても桑原のとばっちりで受ける二宮の生傷が毎回ひどい。少し手加減してやって欲しいと思うほどです。まあ2人とも死ぬことはないという安心感が救いではあるのですが。

     今回も十分楽しめました。

  • 3.8

  • このコンビの掛け合いには安心感がある。毎回そうだが登場人物がやたら多いのでついて行くのはまぁまぁ大変。

  • シリーズを重ねるほど面白くなるなぁ。
    2人のコンビが堪りません。
    複雑な筋を掛け合いながら解決していく。
    面白いなぁ

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著者プロフィール

黒川博行
1949年、愛媛県生まれ。京都市立芸術大学彫刻科卒業後、会社員、府立高校の美術教師として勤務するが、83年「二度のお別れ」でサントリミステリー大賞佳作を受賞し、翌年、同作でデビュー。86年「キャッツアイころがった」でサントリーミステリー大賞を受賞、96年『カウント・プラン』で推理作家協会賞を、2014年『破門』で直木賞、20年ミステリー文学大賞を受賞した。

「2022年 『連鎖』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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