ロード・エルメロイII世の事件簿 3 「case.双貌塔イゼルマ(下)」 (3) (角川文庫)
- KADOKAWA (2019年6月14日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041080764
作品紹介・あらすじ
至上の美を体現する、双子の黄金姫と白銀姫。そのお披露目で起きた殺人事件は、アトラム・ガリアスタの乱入、エルメロイ教室の弟子たちの参戦で混迷を極める。陰謀と闘争が交錯する第二幕の結末を刮目せよ!
感想・レビュー・書評
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魔術師の思想を紐解く過程が面白い!!
魔術という非科学的で非論理的なものを用いた事件であるからこそ、純粋にワイ•ダニット(なぜ殺したのか)に焦点が当たっている本作のシリーズ。
今作は動機がややふわっとしているものの、普通の人では至らない思想や思惑が登場人物たちの行動から溢れているところに魔術師の世界を感じられて良かったです!!
誰しもが自分の世界を持っていて、だからこそ追い求めるものや方法も異なっていく。本作がこのシリーズのなかで、一番そんなことを思いながら楽しめました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2巻の下巻。
魔術師のエゴというか、建前にもなにうるから意義なのか。それを押し通せば犯罪であれ表立って非難されないとはなんというか、オカルトが覆い隠すものという意味があると聞いたけれど、覆い隠しているのは魔術師自身の頭部なのではと思ってしまう。
真実の美は見るものを美しくさせる。私と影を対ににすればそれは無限に広がり続けるのか。
であるならば途切れない連続した祈りであるケルトはまさにということになる。 -
橙子さん大活躍?の下巻。
橙子さん好き!となった方は「空の境界」を読むとより楽しめると思います。
あと犯人の殺害動機が魔術師らしくて、だからこそなんかやるせなくなりますね…。
アドラの場合は殺されたゲリュオンが「魔術師らしく」、殺したオルロック翁の動機が「魔術師らしくなかった」ので個人的には後味が良かったんですが。 -
わりと面白かったけど、ちょっと話が長すぎる気がした。
魔術戦闘描写はちゃんとFateしてるのでよいと思う。解決編に期待したほどのカタルシスを得られなかったのが残念。 -
TEA-OPACへのリンクはこちら↓
https://opac.tenri-u.ac.jp/opac/opac_details/?bibid=BB00553408 -
2020/11/15 読了。
図書館から。 -
今作の犯人は意外な人物ではあるがロード・エルメロイⅡ世の事件簿一巻と同じように犯人に見えにくいからこそ逆に犯人という感じだった。あの橙子さんがだいぶ活躍してくれたのでそこらへんはとても楽しめた。それにしても事件の裏でちらちらと暗躍しているあの人は…。はたしてこのロード・エルメロイⅡ世がどのような結論を経てどんな結末に至るのか、それがとても気になるところ。
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9月14日読了。図書館。
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作者が変わっても、青崎燈子はやはり強かった。
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読了。