ドクター・ホワイト 千里眼のカルテ (1) (角川文庫)

  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041081570

作品紹介・あらすじ

濃密な乳白色の霧に覆われた早朝の公園で、編集者の狩岡将貴の前に、白衣のみを纏った美少女が現れた。彼女の名は白夜。一切の素性を明かさない彼女だったが、突然、狩岡の胃痛の原因を言い当てる。さらに狩岡が連れて行った高森総合病院で驚くべき診断能力を発揮。次々に誤診を指摘し、やがて白夜は病院の診断協議チーム「DCT」に抜擢される。彼女は一体何者なのか? 複雑化を辿る病因を鮮やかに解決する、画期的な医療小説!

感想・レビュー・書評

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  • 正体不明の少女が、驚くべき診断能力を発揮し次々と病気の原因を突き止めていく話。

    面白い。序盤では正体不明の少女白夜はAIのような感じだった。しかし徐々に人間らしさを身に付けていく過程を読んで、将来のAIによる診断においてもこの問題が発生するのだろうと感じた。
    まだ解決していない謎も残っており、続編があるようなので読むのが楽しみだ。

  • 2022年1月放送のドラマの記憶は曖昧だけど、
    ホワっと無垢な白夜役の浜辺美波ちゃんが、ものすごく可愛かったのは覚えている。
    医療小説は専門用語満載で読みにくいが、本書は説明もやさしくされていて、読み飛ばす事なく集中して読めた。
    多分、テレビドラマキャストを思い浮かべながら読めたのが良かったのだろう。
    次作も読もうっと!

  • 症状の原因がちょっとね。
    毒蜘蛛はさすがに無いでしょう。

  • 医療知識はあるが正体不明の少女白夜。病院の診断協議チームで、優れた診断能力を発揮して、病気の原因を解き明かす。
    「千里眼のカルテ」では白夜の素性も命を狙われる原因も謎。

  • 【収録作品】第一章 カスパー・ハウザー/第二章 DCT
    第三章 可愛い悪魔/第四章 ミルウォーキーの奇跡/エピローグ=プロローグ

     医療ミステリー。白夜の正体と大物っぽい敵との対決だけでいいのにな… と思うが、医療ものにつきものの、経営立て直しファンドチームVS病院側チームの話もあって生臭い。もっとも、ラスボスとの対決のために、経済的に力のある味方を作る必要があるのかな。
     
     正しい診断をくだすのが肝心というのは素人でもわかる。そういう総合診断医が身近にいるとありがたい。

  • 知らないと思いつけない。
    続きは?

  • ドラマでも観てたけど医院長って亡くなったっけ?記者の役演じてた人も思い出せない。
    「それ誤診です」はテレビ用ですな。
    コウモリ引っかかれての狂犬病、毒蜘蛛に噛まれての昏睡状態危ないっす。みんな白夜が導き出したもんだけど、現実の医者も思い浮かばないもんかなって疑問に思います。

  • おもしろかった。
    あり得ない設定ではあるが、白夜の診断で逆転勝利となるのは、スカッとする感じ。
    続編あるなら読みたいと思った。

  • 白夜の素性については今後、明かされていくと思われるので続きを読みたいと思う気持ちはあるのだが、病気の症状、原因が細か過ぎるのでそこはちょっと。

  • 【カボチャの馬車が運んで来た?謎の少女を巡る医療サスペンス】

    樹林伸(きばやし・しん)「ドクター・ホワイト 千里眼のカルテ」角川文庫、2019

    雑誌編集者・将貴は、ある朝ジョギング中に、素肌に白衣だけをまとった謎の少女・白夜と出会う。幼なじみの医師・麻里亜が内科部長を務める総合病院に診断医のような形で預けられることになった白夜は、百戦錬磨の医師たちも舌を巻くような的確な診断を次々と下し始める……。

    浜辺美波さん(2011年東宝シンデレラオーディションのニュージェネレーション賞)主演のテレビドラマの原作である。淡々と診断をし続けつつも徐々に人間的な感情を身につけ始める白夜と、美波さんのイメージは結構一致する。

    白夜をあえて将貴と出会いやすいように仕向けたのが、行方不明になっていた麻里亜の兄・勇気だったことが本編の最後で明かされ、そこに至るいきさつは次作のお楽しみ……となる心憎い展開に、普段新刊を買わない僕なのに、美波さんがカバーを飾る続編「ドクター・ホワイト 神の診断」(角川文庫 2019)をまんまと買わされてしまった(^_^;)

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著者プロフィール

1962年東京都生まれ。漫画原作者、小説家。コミック原作の代表作に、天樹征丸名で『金田一少年の事件簿』、安童夕馬名で『サイコメトラーEIJI』、姉・樹林ゆう子と亜樹直名で『神の雫』などがある。ワインへの造詣が深く、フランス政府より芸術文化勲章を受勲した。著書に『ビット・トレーダー』『陽の鳥』『リインカーネイション 恋愛輪廻』『クラウド』『東京ワイン会ピープル』などがある。

「2021年 『ドクター・ホワイト 心の臨床』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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